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六畳の電波塔【神はサイコロを振らない × Rin音】歌詞の意味を考察!音楽で願う世界平和

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六畳の電波塔」は福岡県出身の4人組ロックバンド神はサイコロを振らない(神サイ)と福岡県宗像市出身のラッパーRin音さんによるコラボシングル(2022年6月3日)。

神サイのボーカル柳田周作さんが作詞・作曲、Rin音さんが作詞した「六畳の電波塔」の歌詞の意味を考察します。

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六畳の電波塔 歌詞考察!

ボーカルパート

たった一つ叶うなら
うたで世界を救いたい
From 六畳の電波塔
応答はないが NOW ON AIR

タイトルにもなっている「電波塔」とは「電波を送信する施設を備えた塔」のことで、具体的にはテレビ塔とラジオ塔を兼ねた「東京スカイツリー」や「東京タワー」などがあります。

ただし、この楽曲では「六畳の」とついているので、既存の電波送信所ではなく、「個人的なラジオ局をイメージした発信基地」といったところでしょうか。

全体的に「1番は柳田周作さんが歌うボーカルパート、2番はRin音さんがメインのラップパート、3番は2人の掛け合いによるボーカル&ラップパート」という構成です。

1番の冒頭にこの楽曲の趣旨が要約されていて、おそらく2022年2月に開始されたロシアのウクライナ侵攻を踏まえて、「個人的に発信するだけでは伝わるかどうかわからないけれど、どうにか音楽で世界を平和にしたい」という熱い思いを読み取ることができます。

世界中の空がまだ
コバルトブルーだった頃まで
タイムスリップしてこの未来を
Ctrl+Sで書き換えたい

実際に「戦争が始まった」というニュースに驚き、心を痛めている人も多いはず。

残念ながら、戦争や紛争は世界各地で絶え間なく続いているのが現状です。

「空がコバルトブルー(鮮やかな青色)だった頃」とは「戦争状態ではない平常時」のことでしょう。

しかし「コバルト」には紛争鉱物としての側面もあり、危険すぎて実用化されていない「コバルト爆弾」がSF作品に登場しがちといった背景もあります。

こうしたニュアンスも含みつつ、「もし過去に戻ることができたら、戦争が絶えない未来(現状)をパソコンで上書き保存(Ctrl+S)するように平和な日常に書き換えたい」と願っています。

僕ら同じ人間だったのに
化け物でも悪魔でもないのに
進化の途中で
変わり果ててしまったの?

「なぜ人間同士で争い続けているのか?」という根源的な問題について言及しています。

戦争をしかける敵が「化物でも悪魔でもなく同じ人間」というところが切ないですね。

砂漠遺跡 SOSのサイン
ここはかつて愛で溢れた街
耳を澄ませば
聴こえる子どもの笑い声

世界全体、地球そのものが「砂漠遺跡」のように「愛が枯れた街」と化してしまい、救助を求める信号(SOS)が発信されていると訴えています。

「今では子どもの笑い声も聴こえない」と考えると、涙が止まりませんね。

ラップパート

反省しよう
増え過ぎたファンタジーで
いつのまにか僕らは現実を見なくなった
辛すぎる現実で
人はただの棒切れ、分からなくなった
壊したいものが増えるのは
痛みを平等にするためだった
そのせいで守り抜きたい愛も
全て砂に変わった

柳田周作さんが作詞したボーカルパートに続き、ラップパートはRin音さんが作詞しています。

集英社に少女小説(ライトノベル)を中心とした文庫レーベル「コバルト文庫」があり、「ファンタジー」やSF要素が多いことから、「コバルト→ファンタジー」とアンサーを返しているのでしょう。

「愛も砂に変わった」も「砂漠遺跡」や「愛で溢れた街」に呼応しています。

目的を示すこのコンパス
回答は上を指す方角
流れる今はどうなるか
操作不可能フラスコの中

ノイズかかってる音声
先行きは不透明

Rin音さんだけでなく、柳田周作さんも一緒に2人でラップしているパートです。

「コンパス」と「方角」、「不可能」と「フラスコ」で韻を踏んでいますね。

道を見失ったときに役立つ「コンパス」は「SOS」、化学の実験で使う容器「フラスコ」は「化け物→化学」に呼応しているでしょう。

「現実」を見ず、想像をふくらませ続けた結果、「愛の枯れた砂漠状態」に陥った今は、もう「上」を向くしか道が残っていないほどのどん底状態であり、緊急事態。

神サイとRin音さんが「六畳=フラスコの中から」(小さな個人として)発信する「電波=この楽曲、メッセージ」は実験的で「ノイズ」(雑音)混じり、未来がどうなるかもわからない状態(先行きは不透明)です。

俺たちギリギリじゃん
1mm単位でズレた
意義の違い

些細な価値観の「違い」が積み重なって、限界に近いところまで追い込まれている現状が表現されています。

ボーカル&ラップパート

第四次世界大戦で僕らは
石を投げ合い棍棒で突き合う
何処かの誰かが
皮肉混じり予言していた

3番のボーカルパートです。

現実に起きたのは「第二次世界大戦」までで、次に起きるかもしれないと危惧されているのは「第三次~」。

その先の「第四次~」に対する「予言」では、戦う武器が「石」や「棍棒」(こんぼう)しか残っていないほど荒廃しているところが「皮肉」でしょう。

僕ら同じ惑星に生まれたのに
アダムとイヴも驚愕の末路だ
大義や思想も
根は全て愛なはずなのに

「愛」の成れの果てが戦争という現実こそ、強烈な「皮肉」と考えざるを得ません。

白や黒、黄色鮮やかに咲き誇る花
枝分かれでも僕らは繋がってる

誰もいない世界の片隅で流れるレディオ
今週のニュースは
撒いた種が一つだけ芽生えたこと

ダーウィンが唱えたようにすべての生物が共通の祖先から進化したとすると、人種の違いも単なる「枝分かれ」です。

こうしたメッセージが「誰もいない~レディオ」であり、人間を「花」に、この楽曲を「種」になぞられているところが素敵な「ニュース」に該当します。

たった一つ叶うなら

柄にもなく賽の目を振った
お前と溢れる涙の意味
世の感情の機微
変わらない事実
PainはRainだ手に負えない
god bless
仕方なく今日に臨む
情に潜む
常時途方に暮れるか?

ラストはボーカルとラップの掛け合いで、1番冒頭のボーカル2行に対し、ラップが続く構成です。

「賽の目を振った」とは、Rin音さんが神サイのコラボ依頼に応じたことをあらわしているでしょう。

Rin音さんが発した「意義」に対して、柳田周作さんが「大義」と返し、さらにRin音さんが「意味、機微(きび)、事実(じじ・つ)」と畳みかけるところも「涙が溢れる」ポイント。

「今日に臨む~途方に暮れる」と韻を踏む三連コンボも強烈ですね。

うたで世界を救いたい

終末に俺たちは愛を歌う
半端もんがゆえ願いは深く
この先は闇
果てしない旅
今を変える度変わった未来
タイムマシンなしで変わる世界は
手の中に

想像ではなく、現実にアクションを起こすことにより「今と未来」を変えたいという「深い願い」が描かれていました。

この「うたで救われた」人も多いのではないでしょうか。

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さいごに

柳田周作さんも「叶う、六畳、電波塔、応答、NOW」や「コバルトブルー、Ctrl+S(コントロール・プラス・エス)」と韻を踏みまくっているほか、Rin音さんの「棒切れ」に対する柳田周作さんの「棍棒」というアンサー、柳田周作さんの「愛で溢れた(あふれた)」に対してRin音さんが「溢れる(こぼれる)涙」と読み方を変えるなど、多数のワザが効いているのでじっくりチェックしてみてください。

ラジオのノイズっぽい音で始まり、「ノイズかかってる音声」と2人でラップする仕掛けもおもしろいですね。

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