今回は、人気シンガーソングライター優里さんの「レオ」という曲を考察していきたいと思います。
1月12日にリリースされた本楽曲。
犬と飼い主の絆をテーマに、当たり前の日常も実は当たり前ではないんだと気づいたときの後悔が歌われています。
早速歌詞を見ていきましょう!
レオ 歌詞考察

この曲は、犬のレオ目線で描かれています。
冒頭で描かれるのは、飼い主である君との出会い。
ペットショップのショーケースの中で見向きもされず、このままずっとショーケースの中で過ごすのではないかという不安に怯えていた日々。
しかし、そんな主人公の前に「君」が表れます。

「僕と同じ小さな手」という歌詞から、主人公も「君」も子供であることがわかります。
二人で一緒に過ごす楽しい時間。
家族の一員として過ごすうちに、主人公にとって「君」はかけがえのない存在になっていきました。
「どんなときでも傍に居て」という君の言葉に優しくうなずく主人公。
二人の絆の強さが読み取れますね。

主人公に付けられた名前は「レオ」
飼い主である「君」が付けてくれた名前のようです。
どんな状況でもずっと傍にいて守り続けると決めた大事な人。
レオにとっての君の存在の大きさが伺えます。

月日が経つのは早く、あっという間に成長していく「君」
学校や友達との時間が増えるに連れ、家で自分と遊んでくれる時間が減っていくのは仕方のないことかもしれません。
少し寂しさを感じている主人公の様子が浮かんできます。
「仕方がないよなぁ」という歌詞から、君が幸せならいいか、という優しさもにじみ出ていますね。

「君」は段々と大人になって、香水をつけるような年齢になったようです。
人間の何倍もの嗅覚を持つという犬にとっては、かすかな香水の匂いでもきつく感じることでしょう。
犬の気持ちを理解していないと生まれない歌詞ですね。
「今日も」という歌詞から、勉強や友人との関係で、家に帰ってくるのがいつも遅いことがわかります。
君のいない部屋で、帰りを待つレオ。
うたた寝をしていると、君が小さな手で迎え入れてくれた「あの日」のことが思い起こされます。

成長するに連れ、一緒に遊ぶ時間も、名前を呼んでくれる回数も少なくなりました。
レオは言い表せない寂しさを感じていますが、それでも君は「傍に居ると決めた大事な人」です。
これからもずっと傍に居続けようという強い想いが読み取れます。

君は大切な人と同棲するために、家を出ることになったのでしょう。
別れの夜にそっと頭を撫でてくれました。
ここで注目したいのは「きっとお別れだね」という歌詞。
結婚して二度と実家に帰ってこないということは考えにくいですよね。
この「きっとお別れだね」とは、レオが自分の死期を感じ取り、次に君が帰ってくる頃にはもうこの世にいないかもしれないという思いを込めているのではないでしょうか?
犬の寿命は平均で15歳程。
「あの日」迎えに来てくれた君が小学校入学前と仮定すると、21~22歳で大学卒業の頃合いですね。
レオも相当なおじいちゃん犬になっていることがわかります。
自らの残りの時間を悟り、これが最後の別れかもしれない、最後に会えたから幸せだったよとメッセージを送っているのでしょう。
とても切ないシーンですね。

ここからは、レオが天国に旅立った後のシーンが歌われます。
君が家を出ていくと報告した日が、最後の別れになったレオと君。
訃報を聞いて実家に帰ってきた君は子供のように泣きじゃくっていたのでしょう。
レオの魂はそんな家族の様子をそっと見守り「もう泣かないでよ」と呼びかけます。
出会った「あの日」より成長した大きな手で頭を撫でてくれる君。
いつも一緒に過ごしてきたかけがえのないペットの死は、簡単に受け入れられるものではありません。

続けて、レオの想いが歌われます。
君が付けてくれた大切な名前「レオ」
自分の名前、自分の存在を忘れないで欲しい、という願いが込められていますね。
でも、いつまでも別れを引きずるんじゃなく、また新しい家族を迎え入れてあげてね。
そして、その新しい子にも素敵な名前をつけてあげて。
そう君にメッセージを送っているように感じました。

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さいごに
いかがでしたか?
当たり前に居ると思っていた存在も、いつかはいなくなってしまう。
犬の目線で描かれる想いは、飼い主である「君」との絆が伝わってくる素敵な歌詞でしたね。
優里さんの今後の活躍からも目が離せません。