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Present【星野源】歌詞の意味を考察!ストリングスやホーンが切なく響く、アニメ「lain」のオマージュ曲

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星野源さん「Present」の歌詞の意味を考察します。

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Present 歌詞考察

オチは雨?

いかれた季節纏う
半端な嵐のよう
温かな好意と
悪意を手に入れた Baby

出典:Present / 作詞・作曲:星野源

ストリングス(バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス)、ホーン、(テナーサックス、トランペット、トロンボーン)、長岡亮介さん(ペトロールズ)と石橋英子さん(アカデミー賞を受賞した映画『ドライブ・マイ・カー』の音楽を担当したSSW&マルチ奏者&プロデューサー)が加わったコーラスのアレンジが効いている「Present」。

星野源さんはボーカル、コーラス、ガジェットシンセ(OP-1)、タンバリンを担当し、さらにドラムとピアノからなる編成です。

登場人物は語り手と「Baby=君」ですが、2人の関係性や人物像は抽象的に描かれています。

星野源さん自身を彷彿とさせる語り手が、「相反する心を手に入れた、嵐のような君」を見つめている印象です。

贈られた運命は
リボンが巻かれた

出典:Present / 作詞・作曲:星野源

曲名の「Present」は「贈り物のプレゼント」のほかにも「現在の、出席している、存在している」など、さまざまな意味があります。

ここでは「君が手に入れた運命は、リボンが巻かれた贈り物である」という解釈になりそうです。

ただ「贈り物のような運命」は「いかれた季節、半端な嵐、好意と悪意」によって彩られています。

つまり「リボン」はお祝いやかわいらしさなどの象徴だけではなく、「解く(ほどく、振り払う)こともできたはずなのに、運命として巻かれてしまった(実を結んでしまった)」など、二重、三重の意味が込められているのかもしれません。

君へ
雲と流れ何処か知らぬ
場所へ
攫って欲しいって
やがて
軽く笑う機械じみた
鏡には 拭き取れぬ雨

出典:Present / 作詞・作曲:星野源

冒頭の「いかれた季節」や「半端な嵐」が「雲」を経て「雨」につながる「運命」だった、という構成になっていることは何となくわかるでしょう。

「雲が流れるように、知らない場所へ攫(さら)われたい」と願った結果、「君」は「鏡に雨がこびりつく世界」にたどり着いた、という話です。

「雨」がオチになっていることは読み取れますが、「なぜ鏡が軽く笑うのか、機械じみているのか?」は謎めいています。

このまま先に進みましょう。

プレゼント・デイ?

なだめ出す運命を
笑顔で潰した

出典:Present / 作詞・作曲:星野源

ホーンが印象的な間奏の後に続く2番です。

「なだめる」とは「事が荒立たないように静める」ことなので、「穏やかであろうとする運命に、笑顔で逆らった」といったニュアンスでしょうか。

あるいは「誰かの運命を、笑顔で汚した」と解釈することもできるかもしれません。

いずれにしても抽象的な表現のままです。

君へ
雲と流れ誰も知らぬ
海へ
放って欲しいって
やがて
軽く笑う機械じみた
本当は

出典:Present / 作詞・作曲:星野源

今度は「誰も知らない海に放っておかれる」ことを望んでいます。

「君」が厭世的な気分になっている雰囲気は伝わるものの、「鏡」にかかるはずの「軽く笑う~」が「本当は」とさえぎられつつ繰り返されているところも謎めいているでしょう。

そろそろ「本当」の話が明かされるのではないでしょうか。

Present day
雲を眺め何処も行けずに
Present time
誰でも同じさ
やがて
軽く笑う機械じみた
鏡には 乾きだした雨

出典:Present / 作詞・作曲:星野源

実は「Present」はメディアミックス作品「serial experiments lain」(シリアルエクスペリメンツレイン)へのオマージュ

「lain」のアニメには、イギリスのロックバンド、ボア(Bôa)によるオープニングテーマ「DUVET」が流れる前に、「プレゼント・デイ プレゼント・タイム」という文字入力表示とナレーション、笑い声が入る仕掛けがありました。

そこから「Present day Present time(現代、現時点)」という歌詞につながっているので、曲名の「Present」の本当の意味は「現在」あるいは「存在」だったことになります。

「lain」はユングの「集合的無意識」をテーマとしたカルティック・サイコホラー。

主人公の14歳の少女、岩倉玲音(いわくら れいん)が情報端末NAVIを通じてレイン(別人格)、lain(悪意)、れいん(女神)と出会い、リアルワールド(現実世界)とワイヤード(ネットワーク世界、仮想世界)の境界が曖昧になる物語です。

つまり「君」とは「玲音、レイン、lain、れいん」のことで、「lie(原形:横になる、存在する)」の活用形を踏まえると「lay(過去形:横になった、存在した)→lain(過去分詞形:横になり終えた・横になったまま、存在し終えた・存在したまま)」になるでしょう。

表記は異なりますが、「lain→rain→雨」ともじったと考えられます。

雲が避けて 陽の光が
辺り照らす 道はなく
遠く 微か 進む人に
高く手を振る
雲が避けて 陽の光が
照らし進む 道はなく
君だけではない場所で
高く手を振った

出典:Present / 作詞・作曲:星野源

「軽く笑う機械じみた鏡」とはリアルワールドの「玲音=雨」に対する、ワイヤードの「レイン、lain、れいん=雨」のことだったのでしょう。

その「雨」は「拭き取れぬ」から「乾きだした」に変化したので、涙が乾いたような印象を受けますが、結局「道はなく、君だけではない場所」に到達します。

アニメ「lain」の物語になぞらえた歌詞として解釈すると、何とも切ない結末かもしれませんね。

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さいごに

星野源さんはアニメやゲームだけでなく楽器のマニアでもあるので、「Present」ではガジェットシンセのOP-1を使用しているところがポイントでしょう。

さらに、星野源さんのバックバンドも務める石橋英子さんは、ノイズの灰野敬二さん、前衛ロックの突然段ボール、ボアダムスなどの山本精一さん、ルインズなどの吉田達也さん、ジム・オルークなどともコラボしている鬼才。

ポップミュージックを媒介として、星野源さんの周辺ワールドにハマる人も多いのではないでしょうか。

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