今回は、大人気サウンドクリエイター・DECO*27さんの新曲「パラサイト」を考察していきたいと思います。
3月9日に発売されるニューアルバム『MANNEQUIN』にも収録される予定で、公開済の楽曲「ヴァンパイア」「シンデレラ」「アニマル」とも関係している楽曲であることが明かされています。
「パラサイト」は、恋に依存する心情を歌った最「闇」ソング。
「気づいて」「なんで」など、依存性の高い歌詞が登場します。
早速歌詞を見ていきましょう!

パラサイト 歌詞考察

この曲の主人公は、彼氏に浮気された女性です。
タイトルの「パラサイト」は、寄生・依存する人という意味。
主人公は、俗に言うメンヘラの彼女なのかもしれません。
あたしのことが好きなら、あたしの気持ちに気付いて、あたしに夢を見せてほしい。
彼氏は、あたし中心の考え方が辛くて他の女の人に移ったのかもしれません。
重い愛も、主人公にとっては普通で、なぜ自分の気持ちをわかってくれないんだと、憤っています。
何度も繰り返される「気付いて」「嫌いだ」という歌詞からも、ヒステリックさ、幼稚さが感じられますね。

彼氏がいなくなって自分の行動を振り返る主人公。
彼氏のだめなところでさえも、好きになるように努力してやっと好きになれたのに。
自分はこれだけ頑張ったのに、どうして捨てられるんだと、嘆いている様子が浮かびます。
「ぱーっと飲んで 誰かに埋めてもらえたら」の部分のMVは、様々なグラスが乱立しており、ホストクラブのテーブルを連想させます。
彼氏に捨てられた心の傷を癒やすために、ホストクラブに行ったのでしょうか?
彼氏の席を「誰かに埋めてもらえたら」という歌詞から、もしかすると彼氏もホストだったのかもしれませんね。

付き合うわけではないけど、仲良くしたい”トモダチ”という関係。
都合のいい女として見られていたとしても、あなたと繋がっていれれば悪くはない。
自分の気持ちに嘘を付き続けているうちに病んでしまう主人公の気持ちも理解できます。
「優しくされると余計にツライ けど冷たくされるの望んでないよ」
この一文は主人公だけでなく、多くの人が共感できるのではないでしょうか?
変に気を使って優しくされると余計に辛くなってしまうけど、だからといって冷たく接して欲しいわけではない。
「君だけ居てくれればいい」という甘い言葉を信じちゃって、”トモダチ”になってしまったあたし。
「ばかだ」と自覚しては居るものの、相手と距離を置くという選択肢は浮かびません。

ここから、主人公のメンヘラ、ヤンデレ感が溢れてきます。
あたしのことが好きって言ったのに、他の女に手を出したあなた。
「ダサい感情」とは、他の女へ対する嫉妬心を指しているのでしょう。
嫉妬なんてダサい感情は置いといて、「あの子とのコト呪ってあげるわ」と恐怖のコメントを残します。
これまであなたに使った時間、愛した時間を返してと、呼びかける主人公。
繰り返される「嘘つき」からは、少し狂気じみたものを感じますね。
「でもまだ好きだよ」他の女性へ乗り換えた彼氏の気持ちも分からなくもないです。
Codaには様々な意味がありますが、ここでは「最終章・締めくくりの言葉」という意味で使われていると考えられます。
彼氏から別れを告げられるシーンですね。
「僕と別れても、息を吸って吐いてちゃんと自分の人生を生きて」
最後に鼓膜を震わせるあなたの声を聞いて、寂しさに襲われる主人公。
「置いていかないで」「お腹空いた」と、彼の気を引こうと必死にアピールしますが、彼はそんな主人公を「見て見ぬ振り」
主人公には目もくれず、部屋をでていく彼に対して「燃えないゴミにするんだ?」と恨み言をつぶやいています。
逆恨みしてストーカーになってしまいそうですね。

彼氏が出ていってしまい、部屋に一人取り残された主人公。
これまでの甘い言葉は全てウソで遊ばれていただけなのだと、呆然としている姿が浮かんできます。
自分の愛をわかってくれない彼氏なんて「嫌いだ 嫌いだ 嫌いだ 嫌いだ 大嫌いだ」
主人公の愛情が歪んでいく様子が伝わりますね。

一度別れを告げられて、他の女の子がいる以上、主人公がどうしようとも、あなたが振り向くことはありません。
そんな事実に気付いてはいうものの「どうして」と未だに失恋から立ち直れない主人公。
あなたと離れたくないという感情がストレートに歌われています。
また、ボーカロイドの音声で聴くと「したいよ」が「死にたいよ」に聴こえるというコメントもありました。
DECO*27さんは、聴こえ具合にもこだわって作曲しているのかもしれませんね。
2番では「あの子とのコト祝ってあげるわ」と、1番の歌詞とは真逆のことを言っています。
諦めがついたのかと思いきや、そんな簡単に片付けられるものではありません。
「ねえ最期にぎゅっとさせてほしい」と元彼氏にお願いをする主人公。
主人公が「ありがとう」とお礼を言っていることから、ハグくらいは…と受け入れたようです。
ラストの意味深なメッセージ「これであなたも」
ハグをした後、元カレはどうなったのか。
“最後”ではなく”最期”表記なのも気になります。
MVの笑顔も不気味に映りますね。
タイトルの通り、次の寄生先を探しに行くのかもしれません。
物語の続きが気になる歌詞でした。

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さいごに
いかがでしたか?
元カレは最期にどうなってしまったのか?
「あなたも」という歌詞から、主人公は何度も同じことを繰り返していることがわかります。
メンヘラという言葉では片付けられない”闇”が詰まった楽曲でしたね。
他の曲との関連も気になります。