今回は2020年4月に発売された楽曲「パラボラ」について考察していきます。
この曲は同年カルピスウォーターのCMソングとして起用された楽曲です。
カルピスウォーターのCMと言えば『青春』『爽やか』なイメージで「パラボラ」はCMにぴったりの曲に仕上がってます。
YouTubeでの再生回数は2500万回を超え、人気の高さを表れてますね。
コメント欄にはこの曲を聞くと元気がでるという声が数多く寄せられてます。
MVは過去のライブやメンバーのオフショットが沢山詰め込まれており、彼らの軌跡を見ることができ、ファンにはたまらないものとして仕上がってることでしょう。
歌詞にも過去から未来へと続く軌跡が描かれていて新生活を始めるすべての人への応援歌です。
では早速歌詞の考察を始めていきましょう!

パラボラ 歌詞考察
新しい日々の始まり

歌いだしの「段ボールだらけから幕開けた日々」は新生活を始めるため引っ越したばかりで、まだ荷物を整理しきれていない様子です。
環境が180°変わり、うまく順応できずに日々が過ぎ去っていく。それを他人事のように眺める主人公が目に浮かびます。
「他の誰かの暮らしから借りてきたみたいだ」が新生活になじめない気持ちを秀逸に表現していて、見知らぬ部屋にぽつんと取り残されたように感じています。

新生活を始める人にとって不安と期待はつきものです。
その緊張感を「まっさらなノートの上 一文字目を書き出す」という言葉で表現しており、ヒゲダンならではの言い回しで素敵ですね。

サビで描かれているのは未来への期待・決意です。
不器用に歩き始めた自分は一歩一歩進んでいきます。
2行目の「?」は自分に問いかけ、決意を改めて確認しているようです。
「靴底をすり減らして」の歌詞から、これから立ちはだかる苦難が想像できますが、苦難を糧にして進んで行こうと決意し、不安・期待を抱えて踏み出そうとしています。
そして注目すべき箇所は「アスファルトを踏み締める」です。
これは軌跡を描くという意味にも受け取ることができます。
軌跡を描く=放物線=パラボラと置き換えられるので、タイトルの「パラボラ」へと繋がっていきます。
過去の思い出

今は前向きに進もうとしている主人公ですが、若さゆえに間違ったり、醜態を晒してきました。
未来を向いていますが、ふとした瞬間に過去を振り返り、無知故の強さを恥じつつも当時の自分を暖かく見つめています。
悔いるのではなくそれも経験だと前向きに受け止めているのです。
成長した実感があるからこそ、当時の自分を微笑ましく思えるのでしょう。
定規で描く正比例の成長ではなく、パラボラのような放物線の形した成長をしていくんだ、という思いを昔の自分も持っていたことが表現されてます。

ここでは初めて「誰か」「君」という自分以外の存在の登場し、自分だけの世界だったのが広がりが生まれています。
「ずっとここに居たんだろう?」からそれは過去の自分を指しているのがわかりますね。
「鼻歌」は過去の自分のメッセージや夢だとしたら、「君が僕に歌い継いだ いつかのララルラ」は昔から抱き続けている夢と読み解けます。
昔から抱いていた夢を今の自分が必ず叶えると過去の自分に対し約束してます。
未来への決意

前半の歌詞は1番の繰り返しで、未来への期待・決意をより強調させています。
自分が予想していた未来より大きく成長できることを後半の「そして遥か先をゆく」から読み取れます。
過去の自分が進みを止めないように、今の自分がよりパラボラのように真っ白く輝いていくことを誓っていのでしょう。
最期の「いつかきっと」を繰り返しているのは、自信がない気持ちや弱さもともにいだきつつ進んでいこうという決意の表れです。
今はまだ夢を実現できなくても「いつかきっと」と信じて主人公は放物線を描くように日々を紡いでいきます。
これは新生活を始める皆に共通することでしょう。
過去の自分との約束を守るべく、突き進んでいく大切さ、その先には輝かしい未来が待っていると楽曲は伝えたいのではないでしょうか。

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さいごに
新生活は真っ白な状態=パラボラです。未来は自分次第でどうにでもなります。
過去の自分が望み続けていた夢を叶えるため、自分を信じて少しずつ進もうというメッセージはこれから新生活を始める人を後押しすることでしょう。
理想との向き合い方を教えてくれる素敵な楽曲ですね。
ヒゲダンのこれからの曲にも注目です!