6月16日にリリースされる米津玄師さんのニューシングル『Pale Blue』の表題曲を考察していきたいと思います。
ドラマ「リコカツ」のの主題歌として起用されているこの楽曲。
米津さんにとって初めてのラブストーリードラマの主題歌ですが、米津さんらしい深い意味が込められた歌詞で、リスナーの心をつかみました。
この記事では、ドラマ「リコカツ」のあらすじと、ドラマの内容と絡めて解釈した歌詞考察をご紹介します!
ドラマ「リコカツ」ってどんな内容?
4月16日から放送されているドラマ「リコカツ」、可愛らしい響きですが「離婚活動」の略です。
北川景子さん演じる主人公・水口咲は、雪山で遭難しているところを、航空自衛隊の緒原紘一(永山瑛太)に救助されます。
二人は運命に導かれるように交際0日で結婚しますが、結婚式翌日から生活スタイルや価値観の違いで、離婚を決意します。
周囲に伝えず、水面下でリコカツ(離婚活動)を開始した二人でしたが、時を同じくして双方の両親の離婚騒動が勃発。
なんとか止めようと二人で協力するうち、少しずつ関係は修復されていきますが、些細なことで険悪になってしまう繰り返しが続いています。
二人はこのまま別れてしまうのか?お互いに認め合い踏みとどまるのか?
離婚から始まる前代未聞のラブストーリーです!

「Pale Blue」歌詞考察!
ドラマのシーンを思い浮かべながら「Pale Blue」を考察すると、当てはまる箇所が多くあります。
早速、歌詞考察をしていきましょう!
あなたとの別れを振り返る主人公

「ずっと」の繰り返しから始まる歌詞。
「ずっと」には大きく3つの意味があります。
1 ほかのものと比べてかけ離れているさま。段違いに。はるかに。
2 同じ状況が長く続いているさま。その間じゅう。
3 ある範囲内に、残す所なく動作を及ぼすさま。くまなく。隅から隅まで。
goo国語辞書より
ここでは、恋という状態がずっと続いていたという2番めの意味が当てはまりますね。
「恋をしていた」と過去形になっているところにも注目です。

別れを決意した主人公でしたが、それは自分の望む結末とは違いました。
「あなたはどうですか?」と問いかけている歌詞から、あなたもそうであってほしい、という主人公の思いが読み取れますね。

別れを選んだ二人は友達の関係に戻ることもありません。
空を見ていたという歌詞は、遭難時にヘリコプターで空から助けに来てくれた紘一のことを思い出しているのかもしれませんね。
「春めく」は春らしくなるという意味。
雪山で出会った二人が、結婚という春を迎えたことを喩えているのかもしれません。
エーデルワイス・耳飾りに込められた意味とは?

エーデルワイスの花言葉は「勇気・忍耐」「純潔」「大切な思い出」です。
「勇気・忍耐」は自衛隊員である紘一を、「純潔」は結婚式で白いドレスを身にまとった咲を表していると解釈しました。
「大切な思い出」という花言葉は、スイスのある逸話に由来します。
登山家はある日、地上に舞い降りた天使に恋をしてしまいます。
叶わぬ恋に苦しんだ彼が「あの美しい姿を見る苦しみから救ってほしい」と祈ると、天使はエーデルワイスの花を地上に残し、天に帰っていきました。
性別は違いますが、登山中に出会ったことや、空から降りてきたというドラマのストーリーに関係しているのではないでしょうか?
耳飾りは黒ずむとあることから、銀か真珠が使われたものであると推測しました。
それぞれのアクセサリーは次のような意味を持っています。
銀=「純潔」「希望の光」
真珠=「愛情」「愛をつなぎとめる」
どちらのアクセサリーにしても黒ずんで、その思いが薄れている事がわかりますね。

「つまらない映画」は、自分たちの出会いや結婚を喩えています。
離婚というおしまいを決めた主人公でしたが、その直前「エンドロール」になって悲しくなります。
この悲しみは、あなたとの別れによるものでしょうか?
自分ではわからない気持ちを相手に問いかける主人公。
この部分からも嫌いになったわけではないことが伺えますね。
自分の本音と向き合う主人公

あなたへの恋心を自覚した主人公。
「鼻先が触れるくらいに」という表現は、米津さんの「馬と鹿」という楽曲にも出てきます。
ここでの「花束」はエーデルワイスでしょうか?
最後の「恋をしていた」も過去形ですね。

「大切でした」と過去形で表現されているところから、おそらく別れの選択をした朝のことだと考えました。
別れ(離婚)という選択をした後は、お互い素直に自分の気持ちを伝えることが出来たのでしょう。

「オートクチュール」とは特注で作られた高級な服を指します。
自分に合わせて作られる服なので、「ひどく丈がずれた」なんてことはまずありません。
自分の想像と違う結婚生活を送る事になった咲の気持ちを表しているのかもしれませんね。
そのありえない結婚生活に終止符を打ちたいと思っていましたが、直前になって言葉がつまり、あなたを見つめることしかできなくなります。
苦しく、淡い恋心

別れを選択した後に、恋をしていたことを再確認する主人公は、自分の本音と向き合い、生まれ変わっても出会いたいと強く願います。

最後に登場するタイトル「淡く青い」=「Pale Blue」。
結婚に関してよく聞くワードに『マリッジブルー』というものがありますね。
『マリッジブルー』は結婚前に不安になったり憂鬱になってしまう気持ちを表した言葉ですが、「Pale Blue」は別れを選択した後の、切なさ、懐かしい思い出を表現しているのではないでしょうか?
その懐かしい気持ちに包まれながら、もう一度あなたとやり直したいという気持ちが伝わってきます。
最後は「恋をしている」と現在形になっていますね。
これからもずっと、あなたに恋をし続けるという主人公の決意が表現されています。

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まとめ
いかがでしたか?
別れを選択してから、お互いの気持ちに気付いた二人、この後どうなっていくのでしょうか?
ドラマの今後の展開にも注目です!
「Pale Blue」も米津玄師さんらしい、考えさせられる歌詞が散りばめられていましたね。
米津さんの他の歌詞も考察していきますので、ぜひそちらもご覧ください!