糸をつむぐような繊細な歌声の持ち主、Aimer。
そんなAimerの楽曲『思い出は奇麗で』の歌詞の意味について考察します。
『思い出は奇麗で』は、父の日をテーマに描かれた楽曲。
「キヤノン “This” is my life.」のCMに起用され、家族への感謝を綴る内容にもなっています。
幼い頃からあたたかな愛情に包まれてきた主人公が、大人になった時に感じる家族への思いが綴られています。

『思い出は奇麗で』の歌詞考察
子どもの頃の風景

冒頭の歌詞。どれもが幼少期を彷彿させる単語ではないでしょうか?
家族が帰って来るまで、夕日の中を遊ぶ子供たちの姿が見えます。
だんだん寂しくなってくる中に現れるのは、仕事終わりの父親。MVの中でも仕事帰りでスーツ姿のお父さんが主人公を迎えに来ます。
一緒に歩く帰り道では、家々から漂う夕飯の匂におい、夕焼けに映える影ふたつ。
あたたかな家族のワンシーンが心に投影されないでしょうか。
思い出の中の親

「誰より一番大きな背中」「世界中で一番優しいその手」は、主人公の父親の姿でしょうか。
寂しかった心に染み渡る父性を感じられます。
特に、疲れているのに頑張っている親の姿ほど切なくて美しくて頼りがいのあるものはありません。
そんな感情を思い出させる一節です。
そして、大人になった私たちはそんな親に似た一部分を持ちながら、「憧れ」と思うのでしょう。
私たちのために働くヒーロー

2番目の冒頭も、家族の風景をイメージさせる言葉が綴られます。
「ママが笑う」という歌詞からは、父親がちょっぴり抜けていてひょうきんな人物像であるのも分かります。
でも、「月曜日になったら誰より強くて」という歌詞から、子どもの私たちのために汗水流して働くヒーローのような父親の姿もイメージできるでしょう。
子供を楽しませ、子供を守る。優しい父親の後ろ姿が目に浮かびます。
似ているところを探してしまう

二度登場するこの歌詞。楽曲全体を貫く、主人公の父親へのまっすぐな気持ちです。
もしかしたら、嫌だったことや不満だったことだってあったかもしれません。
でも、それよりも大きな愛情に包まれていたならば、思い出は奇麗なのでしょう。
「ひとりでに零れたのは」涙でしょうか?
MVの主人公も、涙を流しています。
思い返すだけで涙がでてしまう、そんな涙もろい性格も父親譲りなのかもしれません。
残された時間に伝えたいことは?

ここでは、父親から離れていくようなイメージを彷彿とさせます。
上京や結婚、死。様々な別れのことかもしれません。
そんなお別れを前にして、愛しい父親に伝えらることは何なのか?問いかけてくれる歌詞です。
等身大の感謝

最後に主人公の心から溢れる言葉。それは「さようなら ありがとう」です。
「ありふれた言葉」と綴られていますが、主人公の等身大の思いのように感じられます。
なぜなら、大事な思いほど言葉にするのは難しいからです。

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まとめ
いかがでしたか?
「父の日」をテーマにしたというある意味、今までになかった優しい楽曲『思い出は奇麗で』。
ぜひ家族への思いを胸にしながら聴いてみてください!