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御祭騒ぎ【東京事変】歌詞の意味を考察!夏の一日限りの歓びと愉しさを味わう!

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今回は2004年11月25日にリリースされたファーストアルバム「教育」に収録された「御祭騒ぎ」の歌詞考察をしていきます。

「御祭騒ぎ」は、ヴォーカルの椎名林檎さんが作詞・作曲を手掛けました。

では早速歌詞の考察を始めていきましょう!

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御祭騒ぎ 歌詞考察

夏を体感する

毎日が勝手に過ぎ行く夏の終わり
今夜間に合えば直に掴めそうです

歌詞の中の季節は「」で、登場人物は主人公である「」です。

は、子どもや学生にとっては夏休みという長期休暇があり、どことなく浮きたつような特別な季節ではないかと思います。

そんな夏は、歌詞にあるように「毎日が勝手に過ぎ行く」といった具合に、どんどん時が流れるように経過してしまうものです。

そして、いつの間にか、特に何もしていないのに夏が「終わり」に近づいていくのを肌で感じたという経験を多くの人はしているのではないかと思います。

そんな感じで無為に毎日が過ぎてしまっている「夏の終わり」に、「今夜」は特別な日になる予兆がここでは表現されています。

直に掴めそうです」とあり夏をきちんと経験するという実感を「今夜」限り味わうことができそうだ、というワクワクした心情が伝わってきます。

生を受けた此の時代の歯車と
今夜こそやっと歯が噛み合いそうです

主人公にとって、「今」というこの時と自分との間に、ズレのようなものを感じていたようです。

つまり、夏という季節のワクワク感を感じることなく単調な日々を主人公は過ごしており、どことなく夏に取り残されているという疎外感のようなものを感じていたのでしょう。

しかし、それが「今夜」上手い具合に「噛み合いそう」とあり、夏を体感できる可能性に期待している様子が伺えます。

抜け出そう行かなきゃ
今日は何だか違うの
出掛けよう時間がない
実際の季節に期待して

抜け出そう行かなきゃ」「今日はなんだか違うの」とあり、普段通りの何もない夏の一日を過ごす訳にはいかない、じっとしていられない、と思わせる特別感が感じられます。

そして「実際の季節」というのは「」ということですが、「今日」という日はこの「夏」らしさが体感できる非常に特別な日になる、という期待感が増しているのが伝わってきます。

ただ愉しい御祭り

放生を行い此の世代を祝おうと云う
こんな折に何ともまあお誂え向き

ここで「放生」(読み:ほうじょう)という言葉が出てきます。広辞苑によると”捕らえた生物をはなちにがすこと。仏教で慈悲の行いとする”と定義されています。

また、椎名林檎さんの出身地福岡では筥崎宮放生会(はこざきぐうほうじょうえ)という福岡三大祭りの一つであるお祭りがあります。筥崎宮の公式によると”万物の生命をいつくしみ、殺生を戒め、秋の実りに感謝する」お祭り”という説明がされています。

「今日」という日は、地元のお祭りがある特別な日で、その夏への期待感に応えるに相応しいという訳です。

どのような町にもお祭りはあるものです。その規模とは関わりなく大人も子どももお祭りの日は浮きたつような雰囲気を感じ取り、普段とは異なる心持になるものです。多感な子どもや学生ならば尚更のことでしょう。

こよなく愉しいよ
今日は何だか違うの
少しも恐くない 
実際の祭に魅了され

ここでも更に、お祭りの日は只々「愉し」く、また「何だか違う」という特別感が満載だということが描写されています。

そして、お祭りが始まり「実際の祭」を体感してみて主人公は「魅了され」てしまうのです。

綿菓子
水笛
見知らぬ他人の汗
桃色雛や見世物小屋の嘘

お祭りでは参道の両脇に出店が連なり、ここの歌詞にある様に「綿菓子」、「水笛」、「桃色」に塗られた「」、「見世物小屋」などが人々を魅了します。

特に子どもにとっては、異空間の中に入り込んだような感覚で只々「愉しい」ことこの上ないといった心持になるでしょう。

また「見知らぬ他人の汗」とありますが、お祭りで大勢の人がごった返している中をゆるゆると歩き、すれ違いざまに「他人の汗」を実際に見たり感じたりする感覚というのも、夏のお祭りならではと言えるでしょう。

いつもと同じ場所を歩いているにも関わらず、全く別の世界にいるような不思議な感覚を味わう感覚が伝わってきますね。

全てが初めて
今日がもう来ないことを知ったのも初めて
林檎飴が紅い

このような特別な日というのは、「初めて」の経験で、更にそれが体験できるのも「今日」だけで、もう明日以降には不可能である、という事実を「初めて」知ることになる主人公。

紅い」「林檎飴」という歌詞は、まるで椎名林檎さん自身を表しているようですね。

椎名林檎さんが多感な年齢に地元福岡でお祭りを体験した時の感覚の記憶が描かれているのでは、と感じずにはいられません。

そして私は生きている!
今日現在を歩いているんだ
何も無い私だって融け合っているのさ
嗚呼

ここのラストでは、主人公が「」を実感しています。

お祭りという特別な空間と時間を体感することにより、今を”生きている”ということを謳歌しているのです。

そして、ただ普通に夏の日々を過ごし、加えて疎外感すら抱いていた主人公は、このお祭りに参加することにより、「何も無い私だって融け合っている」と他者との一体感、夏という季節との一体感を味わい実感しています。

これまでの疎外感から一転し、只ひたすらに愉しく幸せであることを噛みしめている様子が伝わってくるようです。

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さいごに

本楽曲「御祭騒ぎ」では、主人公の心情を通じて、この世に生をうけて、何でもない普通の一人の人間が”ただ生きている”ということが如何に尊いかが伝わってきます。

一夜限りの初めての特別で愉しい夏祭りを体験することで、居ても立っても居られないような沸き立つ感情や、生きる歓びが鮮やかに描き出されている「御祭騒ぎ」。

本楽曲を手掛けた東京事変の今後の曲にも注目したいですね!

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