2012年5月30日に発売されたシングルのA面でもある「日曜日」について考察していきます!
この曲はずばり、タイトルにもある通りありふれた日常の中にあるささやかな幸せにスポットライトをあてた曲です。
だからこそ誰もが覚えのあるシーン、共感できるフレーズがたくさんあります。
日々の生活に追われて考えたり、今の状態を振り返る余裕がない人に何か気付きを与えてくれる曲になっていると思います!
では、歌詞の考察を始めていきましょう!

日曜日 歌詞考察
「君」が気付かせてくれた幸せ
ねぇもうすぐお昼だよ 君の声で目が覚めて
出典:日曜日 / 作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏・川村結花
でももう少し寝たい気もするな でも君に怒られるな
「ねぇもうすぐお昼だよ 君の声で目が覚めて」
休日の幸せな日常感が感じられるフレーズから始まります。
同棲しているカップル、または同居夫婦のお話であることが分かります。
語りかけるような言い方で「君」が起こしてくれるあたり、この空間には穏やかな時間が流れていることも伝わってきますね。
夢と語るにはささやかかもしれませんが、誰もがこういったワンシーンに一度は憧れたことがあるのではないでしょうか。
「でももう少し寝たい気もするな でも君に怒られるな」
二度寝したいと考える不精な性格な主人公、生活リズムを乱したくないきっちりした性格の「君」。
二人の間に共通している部分ももちろんあると思いますが、こういった異なる部分があるからこそお互い惹かれ合ったり、安らげたりするのかもしれませんね。
最近の幸せといえば 美味しいものを食べる事で
出典:日曜日 / 作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏・川村結花
確か前はもっと大それた事を 語ってたはずなのにな
「君」との日々が主人公にとっての全てになった、ということが伝わってくるフレーズです。
美味しいものを食べるという幸せは子供からお年寄りまで、人種や国を問わず誰にでも感じられる幸せです。
しかし、大人になればなるほど選択肢が増え、そんな些細なことでは幸福感が満たされなくなってしまうのかもしれません。
「確か前はもっと大それた事を 語ってたはずなのにな」という一文からもそのニュアンスを感じます。
それがまた幸せなことだと実感できるようになったのは、言うまでもなく「君」の存在のおかげです。
どれだけ美味しいものを食べたかではなく、誰と一緒に食べるかによって感じられる幸せの度合が変わってくることに主人公は気が付いたようです。
洗濯物をぱたぱた伸ばしてる君を
出典:日曜日 / 作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏・川村結花
ソファーの上で眺めてたら なんとなくわかった気がしてきて
こちらも同居していれば毎日見られる光景ですが、同居していないと中々見ることができない場面ですね。
「洗濯物をぱたぱた伸ばしてる君を ソファーの上で眺めてたら」
この一文からも生活を大切にする「君」の姿勢と、それを眺めているだけの主人公という構図が浮かび上がっており、どちらかがしっかり者かは一目瞭然ですね。
しかし、主人公もただただ家事を手伝わずぼーっとしているわけではなく、家事をそつなくこなす「君」の姿に見とれているようにも感じられます。
心の底から「君」を愛していることが伝わってきますね。
「なんとなくわかった気がしてきて」
ありふれた日常の中にこそ真実に迫る答えはあるものです。
主人公は一体何がわかったのか?
次で明らかになります。
そうだ あの日君がこっちを向いてバカねって
出典:日曜日 / 作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏・川村結花
笑ってくれた時 きっとあの時に変わったんだ
こんな毎日を願う僕に
少し前までは大それたことを語っていた主人公。
しかし、君と出会ってからそうではなくなったという話が先ほど出てきました。
「あの日君がこっちを向いてバカねって 笑ってくれた時 きっとあの時に変わったんだ」
と主人公が振り返っています。
洗濯物を伸ばす「君」の眩しさが当時の眩しい笑顔の「君」を思い出させたのかもしれません。
「こんな毎日を願う僕に」
ありふれた日常でも、幸せで穏やかな時間ならそれが一番と考えるようになったことが分かります。
たとえ アイドルと付き合えなくたって
出典:日曜日 / 作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏・川村結花
外車に乗れなくたって 君がここにいるなら
幸福な人生だろう
一番で語っていた大それたことの具体例がここで登場します。
「たとえ アイドルと付き合えなくたって 外車に乗れなくたって」
確かにこういった夢が叶う人は世の中で見ると少数派ですね。
その少数派の中に自分も入りたいと主人公は考えていたようですが、一番のサビでもあった通り「君」と出会ってからその考えは変わりました。
「君がここにいるなら 幸福な人生だろう」
これがこの曲で言いたいことの全てではないでしょうか。
君がいるだけでいいという究極の愛の形だと思います。
どれだけ大事なのか、なぜ大事なのか
大事にすべきものは 探せばいくらでもあるんだけど
出典:日曜日 / 作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏・川村結花
本当はそんなにいくつもの ものは守れなくて
だから選ぶんだよ 僕も 君も
非常に深いことを言っているフレーズですね。
人は生きていれば知らず知らずのうちに大切なもの、守りたいものというものを抱えていきます。
しかし、一人の人が抱えられる量には限界があることは間違いありません。
では一体どうすればいいのか?
「だから選ぶんだよ 僕も 君も」
一見やや残酷な表現にも思えるかもしれませんが、ここで言いたいのは最も大切なものは「君」なんだということです。
他のものを捨ててでも、「君」を守りたいと思って選んだというメッセージが込められています。
それだけ「君」を選んだこと、「君」が主人公を選んでくれたこと、そして今こうして一緒にいられるのはとても尊いことなんだと伝えたいように感じられます。
あの日君がこっちを向いておかえりって
出典:日曜日 / 作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏・川村結花
笑ってくれた時 きっとあの時に変わったんだ
こんな毎日を願う僕に
「君」と同居を始めてからも考え方が変わる瞬間があったようです。
それは「あの日君がこっちを向いておかえりって 笑ってくれた時」です。
仕事を終えて帰ってきた時に出迎えてくれる人がいるかいないかだけで、安心感が全く違いますよね。
出迎えてくれる人が大切な人なら尚更のことです。
こんな毎日を守りたい、主人公もそう思ったのかもしれませんね。
たとえ世界を救えなくたって 有名になれなくたって
出典:日曜日 / 作詞:清水依与吏 作曲:清水依与吏・川村結花
君を守る為に生きられたら 後悔しないだろう
最後のフレーズは『大それたことができなくても、「君」さえいれば幸せなんだ』という総括になっています。
「君を守る為に生きられたら後悔しないだろう」
何のために生きるのか、人は一生かけてその答えを探しているのかもしれません。
主人公はその答えが「君」にあると思ったようです。
答えが分かれば後はやるだけ、今後も主人公は「君」のために、「君」との生活のために頑張っていくのだろうなと想像できる終わり方ですね。

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さいごに
大人にならないと分からない日常感と、大人になっていくにつれて薄れていく感情の二つがとても丁寧に描かれていて、思わず心が震える曲でした。
日々仕事に追われる社会人だけでなく、将来を共に過ごしたいと思える人がいる学生さんにも共感できる内容だったのではないでしょうか。
日曜日の過ごし方は様々ですが、特別なものばかりを追い求めるのではなく、こういったささやかな暮らしの中にある幸せに目を向けて過ごすことは欠かせないことなのかもしれません。
私も今後の日曜日の過ごし方、大切な人への想いについて今一度見直そうと思います。