ヒゲダンことOfficial髭男dism「日曜日のラブレター」の歌詞の意味を考察します。
2ndミニアルバム「MAN IN THE MIRROR」(2016年6月)の収録曲。
藤原聡さんが作詞・作曲した「日曜日のラブレター」の歌詞の意味をチェックしましょう。

日曜日のラブレター 歌詞考察!
男性目線の遠距離恋愛

全6曲のミニアルバム「MAN IN THE MIRROR」のうち、5曲目の「ゼロのままでいられたら」は遠距離恋愛カップルの女性目線、6曲目の「日曜日のラブレター」は同じカップルの男性目線と対になっています。
またリード曲「コーヒーとシロップ」のテーマは「新社会人」ということからも連想できるとおり、対の2曲も学生ではなく社会人の恋愛が描かれていて、2人は週末の土日しか会えません。
そのため「ゼロのままでいられたら」の女性は、別れ際に「また会えるまで、あと5日」と数え、残りの数字が「ゼロのままでいられたら」と願い、実際には口に出せない孤独や不安を吐露しています。
対する「日曜日のラブレター」の男性は、週末だけでも会えることや、日曜日の「昼下がり」に彼女の「寝息」を聞けることを「幸せ」だとポジティブにとらえているようです。
「パソコンを無視する」のは仕事相手や彼女以外の誰かからの連絡を受けつけず、2人だけの時間を大切にしたいという意味でしょう。
日曜日の「夜」には離れ離れになるので、それまでに手書きで何やらしたためようとしています。

1番のサビです。
男性が「青いインクのボールペンで、夜になる前に書こう」としていたのは、タイトルにもなっている「日曜日のラブレター」でした。
「ゼロのままでいられたら」の女性と同一人物の「君」は、「明日の朝」つまり「月曜日の朝」から続く平日のあいだ、会えない孤独や不安で押しつぶされそうになっています。
彼女としては「寂しい、辛い」と口に出すことはなく、笑顔で強がっているつもりですが、「僕」は「会えないあいだに涙を流しているのではないか?」と薄々感じ取っているのかもしれません。
そのため彼女が平日も笑顔でいられるように、ラブレターを書いて「枕の下」に忍ばせることにしたのではないでしょうか。
遠距離に限らず恋愛関係が長く続くほど「愛の言葉」を交わす機会は減りがちですが、男性のほうから気遣ってくれると女性は大喜びするに違いありません。
泣き虫はお見通し!

「窓が泣いてる」という表現は「雨が降っている」ことをあらわしていると考えられますが、1番のサビの「笑っていられる」に呼応している点を踏まえると、やはり「僕」は「君」の内心に気づいているようです。
1番の冒頭では「彼女の寝息を聞くのは幸せ」とポジティブだったものの、2番ではネガティブな「寝息と窓に雨粒が当たる音が合わさると物悲しい」に変化しました。
彼女の心模様や雨模様に感化されたとき、現実に引き戻してくれるのが使い慣れた「パソコン」です。
1番では「僕を急かす」立場でしたが、2番では「僕を笑う」存在に変わりました。
自分を客観視すると、「2人の時間が足りない」と焦るのではなく、「笑って過ごすのが丁度いい」と落ち着いたのでしょう。
「幸せな~挨拶になる」という思いから、日常的な「挨拶」だけでなく、「愛の言葉」を交わす「日曜日のラブレター」を書くことにしたと考えられます。
「挨拶だけ」の状態からさらに進んだマンネリ化カップルになると、思いやりのない暴言で相手を「傷つける」確率が高まりがち。
関係性が劣悪になる可能性を把握しているからこそ、「愛の言葉」や「明るい笑い」の実践を心がけているのでしょう。

2番のサビです。
遠距離恋愛カップルの男性が女性に「手紙を書く」物語が描かれていますが、この「日曜日のラブレター」こそ「ヒゲダンからファン宛てのラブレター」になっているとも考えられるのではないでしょうか。
ライブで会うことはできますが、会えないとき、次のライブまでの日々をカウントダウンしながら泣いているファンもいるかもしれません。
ネガティブな気分に陥っているファンを励ますために、「まるでラブソングみたいなファンへのメッセージを書こう」ということ。
実際に何度も書き直したから「感謝と愛」がこもった歌詞になったのではないか、と深読みしてみるのもおもしろいですね。

遠距離恋愛相手の「君」も、ヒゲダンのファンも、実は「泣き虫」だったことは「僕」にはお見通しだったようですね。
実話かどうかはわかりませんが、藤原聡さんは2019年11月に結婚されたので、困難な道のりを「乗り越えた」のでしょう。
最後に1番のサビが繰り返されます。
「枕の下」に「日曜日のラブレター」が入っていると想像しながらこの曲を聴くと、楽しい夢を見てぐっすり眠れるのではないでしょうか。

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さいごに
女性目線の「ゼロのままでいられたら」と男性目線の「日曜日のラブレター」で対になっているという仕かけが楽しい楽曲でした。
男心と女心の両面がわかるヒゲダンだからこそ幅広く受け入れられているとも考えられるでしょう。