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日本を代表するフォークデュオ・ゆずの『夏色』。
1998年に発表された楽曲ですが、今もなお夏の定番ソングとして愛され続けています!
さわやかなギターとタンバリンの音が印象的な『夏色』。
『夏色』というタイトルは、岩沢厚治が「色が見えました。夏色っていう色が」と発言したことに由来。
その言葉の通り、 聴く人のそれぞれの夏の色を思い出させる名曲です。
『夏色』の歌詞にはどんな意味が込められているのでしょうか?歌詞を考察していきます!

『夏色』歌詞考察
とある夏の一日の風景

冒頭からゆず節が炸裂。とある暑い夏休みのありきたりな一日がありありと目に浮かぶ歌詞です。
「何も変わらない」という言葉にもかかわらず、夏の浮かれた特別な気分が感じられます。
そんな中一人「さえない顔」をしている「君」。
主人公の恋人でしょうか?それとも、気になっている人でしょうか?
そんな大切な「君」に主人公は「見せたい物がある」と言い、元気づけようとしています。
染まっていく夏の夕方

「見せたい物」とは「大きな五時半の夕焼け」。
夏を代表するかのような美しさと切なさを合わせ持った風景です。
しかし、ゆずは『夏色』を冬に制作したため、夕焼けの時刻を間違えたのだそうです。
そのようなエピソードがありますが、夏の夕暮れがゆずの二人にとっても、そして多くの人にとっても感情を高ぶらせる風景であることがよく理解できる一節です。
染まっていく中にはちゃんと「僕等」が含まれているのにも、なにか素敵な予感を感じさせます。
長い下り坂をゆっくりと

サビでは、夏のにおいのする風を切っているような感覚に陥ります。
「君」を後ろに乗せて下る自転車。
なんだか少しドキドキしてしまう恋の予感も感じられます。
君と一緒にいたいからゆっくり下っているのか、「長い道であってほしい」と願っているのか。
聴く人のそれぞれの経験に即して聴くとより臨場感が膨らむでしょう。
この「下り坂」のモデルは、北川悠仁の実家の近くにある坂道がモデルのようです。
忙しない君を誘って

二番の冒頭でも、夏ののんびり感を味わえる歌詞が綴られています。
実家の縁側で布団もかけずに気持ちよく寝転がっている様子が目に浮かびます。
そんなゆっくりとした主人公とは裏腹に、なんだか忙しそうな「君」。
主人公はまたもや「いつかのあの場所」へと君を誘い出します。
「いつか」という単語からも、ふたりが幼馴染の関係性であるようにも思えます。
高鳴る気持ちとは反対に

「いつかのあの場所」へやって来たのでしょうか。
蒸し蒸しとした夏の夜長を感じられる情景描写です。
浮かれ気味、高鳴り、喜び。様々な歓喜とは反対に、深まっていく静かな心の様相も実感として伝わってきます。
海が見える風景なのか、線香花火をしているのか?
夏独特の静けさが迫ってくる瞬間です。
夏のうら道を抜けた先で

「君」を誘い出すのに成功した主人公は、夏の夜にちょっとばかりの冒険を仕掛けているようです。
忙しく真面目に頑張る「君」に、ささやかなプレゼントを届けている優しさも感じられます。
最大のラブレター

「君」に直接言ったのか、心の中でささやいているのか?
聴く者の想像に委ねられますが、この歌詞は主人公から「君」への最大の告白のように思えます。
ゆったりと夏を生きる主人公と、頑張りすぎる「君」の間に小さな光りが灯りそうな歌詞です。
まだ続いていく夏をゆっくりと

主人公の気持ちが「君」に届いたのかははっきりとは分かりませんが、暑い夏と希望がこれからも長く続いていく予感に満ちた明るいフィナーレになっています。
違う季節が訪れても、この夏を思い出せば頑張っていけそうな爽やかさも湛えています。
まさに、ゆずが音楽でもたらしてくれるような元気が詰まっている最後です。

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まとめ
いかがでしたか?
ゆずの名曲『夏色』。
大好きな人も、初めての人も、もう一度聞き直して夏を感じて欲しいです!