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ナラタージュ【adieu】歌詞の意味を考察!味わい深い「ナラタージュ」の世界観

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今回は2017年10月4日にリリースされた「ナラタージュ」の歌詞考察をしていきます。

「ナラタージュ」は、RADWIMPSの野田洋次郎さんが作詞作曲を手掛けました。

同年10月7日に公開された行定勲監督の映画『ナラタージュ』の主題歌となりました。

では早速歌詞の考察を始めていきましょう。

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ナラタージュ 歌詞考察

ナラタージュの意味と映画『ナラタージュ』

まず、ナラタージュという言葉の意味ですが、広辞苑によると”ナレーションとモンタージュの合成語。映画で主人公に回想形式で過去の事件を物語らせながら場景を構成してゆく方法”とのこと。

そして、映画『ナラタージュ』と楽曲はリンクしています。

ストーリーですが、松本潤さん演じる高校教師・葉山有村架純さん演じる元教え子・泉の道ならぬ恋愛模様を描いた作品です。

高校時代、泉にとって特別な存在だった葉山。二人は泉の卒業後に再会し、泉は再び葉山への思いが募っていきます。しかし葉山から離婚の成立していない妻の存在を明かされてー。

曖昧で夢のような夏の思い出

あなたが歌ってた 夏のあの歌の
名前をついには 知れないまま

あなたの鼻唄だけを頼りにし
思い出の雲間を 流れるのです

この歌詞の登場人物は「あなた」と「わたし」の二人で、「あなた」は葉山「わたし」は泉を指していると言って良いでしょう。

「わたし」が「あなた」の歌っていた鼻歌を思い出していますが、歌の題名はわからずじまいです。

メロディーは覚えているものの、鼻歌なので歌詞もわからない状態です。

葉山と泉のはっきりしない関係性と曖昧なメロディーだけのその思い出の歌がリンクし「雲間を流れて」いくという描写で切なさが上手く表現されています。

それはもう今では 恥ずかしいほどに
誰の目にも あなた色してた

わたしの身体は 懐かしき彼方
今はもう 違う 匂いがする

思い出の「わたし」は「あなた」との恋愛で満たされていたのでしょう。振り返ったら「恥ずかしい」と感じる程に熱烈な恋愛をしていたと言えます。

ただし「懐かしき彼方」「違う匂いがする」とあるように、今の「わたし」はもう「あなた」の事は思い出であってその恋愛は終わっていることを提示しています。

ハロー ハロー ハロー ハロー

理由ばっかり 尋ねる世界で
ワケなど一つもなく 恋をした

”恋に落ちる”という表現もあるように、恋をするのに理屈や理由などいらないものです。

「わたし」は理屈抜きで、気が付いたら「あなた」を好きになって恋愛関係になっていたという訳です。

正しい夢の 終わり方なんて
この世でわたし わたしだけが知ってる

あなたをちゃんと 思い出にできたよ

「わたし」は夢中で好きになって恋愛をしていた夏の思い出を「夢」と捉えています。

きちんと自分の手で自覚的に「夢」のような恋愛を終わらせ、「あなた」への想いも断ち切っている様です。

「正しい夢の終わり方」という表現には潔さ残酷さが感じられます。

「あなた」ではない「わたし」主体の恋愛

あなたが見つけ出してくれたこの
心を あなた無しでも わたしは離さない

どんな昨日より 明日が好きだと
少しの背伸びと本音で 今は言えるよ

「あなた」への想いは断ち切って思い出にしても、「あなた」との恋愛で知った”真剣に人を愛すること”自体、「わたし」は忘れることなくずっと心に抱いていようと思っています。

また、多少の「背伸び」はしているものの、過去よりも未来が好きだとポジティブに前を向いている様が伺え、「わたし」の健気さと精神的にも成長している様子が伝わってきます。

「あなた」への未練は恐らく完全には断ち切れてはいない様ですが、それでも頑張って前進しようとしています。

はじめまして 「さようなら」
最初で最後の 「さようなら」

理由ばっかり 尋ねる世界で
あなたの理由だけを持って逃げた

正しい夢の 終わり方なんて
この世でわたし わたしだけが決める

あなたをちゃんと 思い出にできたよ

「わたし」は真剣に愛して別れを経験するのはこれが初めてで、この先もこれ以上の恋愛をすることはないだろうと思っています。そう思わせる程のいわゆる大恋愛だったのです。

この恋愛をきちんと終わらせるのは、あくまでも「わたし」であって「あなた」からではない、というのが「あなたの理由だけを持って逃げた」から伺えます。

たとえ「あなた」から終わらせることが出来たとしても、「わたし」にとっては納得のいく腑に落ちた終わり方ではないだろうというのを「わたし」は悟っていたのでしょう。

「わたし」は非常に主体的に恋愛をしていたと感じられ、また初めての大恋愛を経験したことで心身共に少女から大人へと成長を遂げた事も伝わってくる”力強さ”を感じさせる箇所です。

大恋愛の終わりからのはじまり

あなたの記憶の上に今は いくつもの新しい
未来が芽を出してる

いつかふいに 振り返った時も
その眼がなんて言ったか わからないくらい

ここでは恋愛の終焉から新たにスタートした「わたし」の心情が描かれています。

「新しい」「未来」「芽」と恋愛を終わらせたその後を示唆するような言葉が連なっています。

「あなた」との思い出の上には「わたし」が再スタートを切るに相応しい幸せがそこかしこに芽吹いている様子が伺えます。

「芽」と「眼」という同音異義語が提示され未来と過去が対比されているようですが、「眼」は「あなた」の「眼」を指しており、もう過去となった「あなた」の事は思い出せないくらい「わたし」は前を向いて進んでいる様です。

はるか遠くに いるでしょう
それでもどうか 笑ってて

はじめまして 「さようなら」
最初で最後の 「さようなら」

「あなた」はもう過去の人で物理的にも心理的にも「わたし」からは遠く離れています。

しかし過去だといって冷たく突き放す訳ではなく、「それでもどうか 笑ってて」と「あなた」を気遣う優しさが垣間見られます。

初めての大恋愛の相手だからこそ、遠く離れていても変わらず幸せでいて欲しいとそっと願わずにはいられない心情が伝わってくるようです。

あなたが歌ってた 夏のあの歌の
名前は知らないままで いるね

映画で葉山の本音の部分は明かされないままでしたが、こちらの歌詞でも冒頭で出てきた「鼻歌」に関して「わたし」は深追いするのをやめておこうと思います。

あくまでも葉山も鼻歌も「わたし」にとっては良い思い出の過去にしたのです。いまさら葉山の本音や「あなた」の歌っていた「鼻歌」の名前を知ったところで何の意味もなさないのです。

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さいごに

「ナラタージュ」の歌詞から感じられるのは青春の甘酸っぱさと大事なものを手放す諦めからくる”切なさ”ではないかと思います。

歌詞も映画もタイトル通り、「わたし」=泉の独白で過去の思い出を回想している”ナラタージュ”そのものになっています。

映画で主演を務める松本さんとヒロインの有村さんの美しさ、野田さんならではの美しいメロディーと歌詞、そしてその楽曲を見事に歌い上げたadieu透明感のある歌声が見事にマッチしたコラボレーションとなっています。

「ナラタージュ」の美しくも儚い世界観を是非堪能してください。

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