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なないろ【BUMP OF CHICKEN】歌詞の意味を考察!朝ドラ「おかえりモネ」主題歌

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なないろ」は2021年5月に配信リリースされた、BUMP OF CHICKEN(以下、バンプ)のデジタルシングル。

NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(2021年5月~)の主題歌として書き下ろされました。

ドラマの世界観はどのように歌詞に反映されているのでしょうか。

ボーカル&ギターの藤原基央さんが作詞・作曲、バンプとMOR(元STAR FIXのボーカル・森徹也)さんが編曲・プロデュースした「なないろ」の歌詞の意味を考察します。

ドラマ「おかえりモネ」の概要

宮城県・気仙沼の離島にある漁港で生まれ育った、主人公の永浦百音(愛称:モネ、清原果耶さん)。

大学受験に失敗し、高校卒業後、宮城県・登米にある森林組合で働くようになったものの、「天気予報は未来を予測できる」ことに感銘を受け、気象予報士の資格を取得します。

上京して3年半ほど気象情報会社で勤務した後、故郷の役に立つべく気仙沼に戻って気象予報士として奮闘する、天気と未来がテーマの希望の物語です。

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なないろ 歌詞考察!

「なないろ」は希望の色

闇雲にでも信じたよ きちんと前に進んでいるって
よく晴れた朝には時々 一人ぼっちにされちゃうから

冒頭の「闇雲」(やみくも)とは「闇の中で雲をつかむように、むやみ(無闇)に、見通しもなく、見境なく、無理やり」といった意味ですが、既に天気にまつわる「雲」が入っています。

さらに「晴れ」という言葉も出てくるので、一気に「おかえりモネ」の世界観に入り込んでいることがわかるでしょう。

受験失敗、資格取得、転職、「海→森→街→海」への移住、災害など、さまざまな困難に見舞われながらも希望を抱き続ける主人公・モネの姿が重なります

ヤジロベエみたいな正しさだ
今この景色の全てが 笑ってくれるわけじゃないけど
それでもいい これは僕の旅

「ヤジロベエ」は日本の伝統的なおもちゃで、両腕の重りでバランスをとる釣合人形(バランストイ)です。

右に傾いたら左に戻り、左に傾いたら右に戻り、真っ直ぐな状態を保とうとして揺れる様子が、モネの紆余曲折を表現しているでしょう。

失敗や遠回り、まわりの人と上手くいかないといった出来事もありつつ、振り返るとすべては今につながっているから大丈夫と前向きに捉えています。

ドラマの主人公・モネは女性ですが、「なないろ」の主人公「僕」が男性になっているのは、藤原基央さん自身に落とし込んでいるからでしょう。

昨夜の雨の事なんか 覚えていないようなお日様を
昨夜出来た水たまりが 映して キラキラ キラキラ
息をしている

「雨」や「お日様」といった天気用語が並び、希望に満ちた「今の景色」が描写されています。

昨日流した涙の「水たまり」が、今日は晴れて輝いているから笑って過ごそうといったイメージでしょう。

高く遠く広すぎる空の下 おはよう 僕は昨日からやってきたよ
失くせない記憶は傘のように 鞄の中で出番を待つ

1番のサビの前半です。

モネは気象予報士の朝岡覚(西島秀俊さん)と出会い、「天気予報は未来がわかる」ところに感動し、気象予報士を志すようになりました。

ドラマは「未来に希望をつなぐ現代劇」なので、「過去→現在→未来」という時間経過が表現されています。

天気の影響を受けた過去の自然災害は、決して消えない「記憶」として心(鞄)の中にある、という話でしょう。

手探りで今日を歩く今日の僕が あの日見た虹を探すこの道を
疑ってしまう時は 教えるよ
あの時の心の色

1番のサビの後半です。

タイトルの「なないろ」は「過去に見た虹」であり、「過去の心の色」のこと。

ドラマにも実際に出てくる虹は、雨が降った後、晴れたときに架かるものなので、困難を乗り越えた後の「希望の色」とも考えられます。

立ち直る方法は知っているはず

胸の奥 君がいる場所 ここでしか会えない瞳
ずっと変わらないままだから ほっとしたり たまに目を逸らしたり

「君」は災害の犠牲者を表しているのでしょうか。

思い出すと寂しいけど 思い出せないと寂しい事
忘れない事しか出来ない 夜を越えて 続く僕の旅

まるで夜のような悲しい思い出を胸に抱えながらも、どうにか乗り越え、前に進もうとしています。

治らない古い傷は 無かったかのように隠す お日様が
昼間の星と同じだね 本当は キラキラ キラキラ
この街中に

心の傷を表に出さず、笑顔で過ごすことを、「昼間の星」にたとえています。

悲しい過去を希望に満ちた未来へとつなぐ、見事な発想の転換ですね。

歯磨きして顔洗って着替えたら いつもと同じ足で出かけようぜ
相変わらずの猫背でもいいよ 僕が僕を笑えるから

天気用語が散りばめられた詩的な世界観に、やたらと日常的な朝のルーティンが混ざってきました。

「歯磨き」も「洗顔」も、汚れを洗い落としてさっぱりする作業です。

唐突な「~ぜ」という呼びかけにもハッとさせられるでしょう。

どれほど悲しい過去を抱えていても、未来に希望をつなぐためには、気持ちを切り替え、地に足をつけて今を生きる必要があります。

「まだ落ち込んでいるから、背中が伸びないままだなあ」と苦笑いしながらでも構わない、と励まされているようです。

涙の砂 散らばる銀河の中 疲れた靴でどこまでだっていける
躓いて転んだ時は 教えるよ
起き方を知っている事

「心の涙→天気の雨→宇宙の星」と変換することで、悲しみが希望へと昇華されます。

「靴」は地に足をつけ、日常と向き合うことの象徴です。

あまりにも大きな悲しみに出くわすと、日常生活がままならなくなる場合もあるでしょう。

それでも悲しみを天気や宇宙になぞらえたら、未来の希望につながるはず。

疲れたままでも構わないから、少しずつ日常を取り戻していこうと呼びかけています。

教えるのは「立ち直る方法」ではなく、「立ち直り方を知っていること」。

自主性を重んじてくれると、信頼感が高まるのではないでしょうか。

希望に満ちた未来で虹と再会しよう!

乾いて消える水たまりが それでも キラキラ キラキラ
青く揺れる

高く遠く広すぎる空の下 おはよう 僕は昨日からやってきたよ
失くせない記憶も傘のように 鞄の中で明日へ向かう

1番のサビでは「出番を待つ」だった部分が「明日へ向かう」に変わりました。

「悲しみの涙」が「希望の星」になり、「心(鞄)が未来(明日)を向く」という展開です。

手探りで今日を歩く今日の僕が あの日見た虹を探す今日の僕を
疑ってしまう時は 教えるよ あの時の心の色

いつか また会うよ 戻れないあの日の 七色

最後に「七色」が出てきて、「戻れない」けれども「また会う」と締めくくられています。

悲しい過去には戻れないものの、希望に満ちた未来なら虹に再会できるという意味でしょうか。

日常生活を天気や宇宙になぞらえながら悲しみを乗り越え、地に足をつけて生きていきたいものですね。

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さいごに

天気は自然や宇宙とリンクしやすいテーマなので、バンプと親和性が高いと言えるでしょう。

ドラマの物語から離れて歌詞を解釈することもできますが、「おかえりモネ」と併せて楽しむほうがより理解は深まるのではないでしょうか。

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