アーティストデビューを発表して話題になった、人気お笑いコンビEXIT(イグジット)。
彼らのデビュー曲となる「なぁ人類」の歌詞を考察していこうと思います。
これまでも様々なアーティストとのコラボに挑戦するなど音楽活動を続けてきた二人ですが、初めて作詞に挑戦し、本格的なアーティスト活動をスタートしました。
ネットでは賛否両論さまざまな意見が飛び交っていますが、一体どの部分が炎上しているのでしょうか?彼らが本当に伝えたいメッセージは何なのか。徹底的に解説していきます!
お笑いコンビ・EXITについて
元々、M-1グランプリに出場するために結成したりんたろーと兼近からなる吉本興業所属のコンビ。
2017年12月に「全ての人の辛いこと、ストレスの出口になれれば」という想いでEXITと命名されました。
ネオ渋谷系漫才と称されるパリピ口調のチャラ男キャラが人気になり、有名になりました。
2020年には、お笑いコンビきつねと、きつね×EXIT名義で配信シングル「L.O.K.F」を配信。
スカイピースやDa-iCEとコラボした楽曲、「ぴえんは似合わないぜ feat. スカイピース」「I got it get it feat.Da-iCE」をCDシングルとして発売しています。
アパレルブランド「EXIEEE」のプロデュースを手がけるなど芸人の枠に留まらず活躍の場を広げています。

なぁ人類 歌詞考察!
現代社会への問いかけを詰め込んだという歌詞を解釈していきましょう!

ラップから始まるこの楽曲、私達の不満、怒りをEXITが代弁してくれるようです。
作詞初挑戦となるEXITですがどんな内容なのでしょうか?
続きを見ていきましょう!
![途方もない時間を割いて
捻り出してきた(ようやく)
いじめ対策は
あだ名剥奪で解決?
拍子抜けに乾杯[完敗]です
(皮肉で言ってんだよ)](https://media.framu.world/wp-content/uploads/2021/07/92e9667ad9122ea725d9f1020b28e854-1024x576.jpeg)
現代社会の大きな問題の一つである「いじめ」、2013年には「いじめ防止対策推進法」なるものが施行され、いじめをなくそうという動きが強まっています。
近頃、「いじめ防止対策推進法」の影響であだ名を禁止し、苗字に「さん」を付けて呼ぶことに統一する校則を設ける学校が多くなったそうです。
これに対し、賛成する声もあるものの、「学校が決めることではない」「コミュニケーションの一環だ」「あだ名のほうが親しみやすい」など反対意見も多くあげられてます。
また、あだ名を制限するだけの対策で、いじめが少なくなるのかと疑問の声も上がっています。
こうした世間の声を反映し、歌詞に取り入れたのではないでしょうか?
乾杯と完敗をかけているところが芸人さんらしいですね。

いろいろなことに過剰に反応する現代社会。
いじめをやめさせるためにあだ名を禁止するなど、一昔前には考えられませんでしたよね。
あっという間に、見当違いな「珍常識」が広まってしまいます。
「目が逝っちゃてる」のは、珍常識を創り出す大人たちですね。
変な珍常識の中で、思う存分暴れまわるいじめっ子達。
よくわからないルールだけ作って、改善しないという厄介な現実ですね。

ゲシュタルト崩壊とはまとまったものがバラバラになっていく感覚のことです。
漢字などをじっと見つめ続けると、パーツごとに分解して見え始め、漢字自体の意味がわからなくなってしまうという現象から名付けられた心理学用語です。
物事に向き合おうとして、ゲシュタルト崩壊が起き、結果的によくわからないルールを作ったり、的はずれな結論を出してしまう、現代社会のあり方を風刺しているのでしょう。
いじめの問題に限らず、ウイルスへの対策やオリンピックなどいろいろなことに当てはまるのではないでしょうか?

現状を変えようとしない人類に向かってEXITが呼びかけます。
どんな意見も不正解ではないし、ひとりひとりの多様性を受け入れて生きていくべき、後戻りできないところまで進んでしまう前に皆で声を上げようという強い想いが伝わってきます。

EXITの心からの叫びは続きます。
人類全体が腐りきってしまう前に目を覚ませ!動き出せ!と私達にメッセージを送ります。

トイ・ストーリーでおなじみのMr.& Mrs.ポテトヘッド。
男性以外のキャラクターも存在しているブランドの名前に、「Mr.」が使用されているのは違和感があるとして、ブランド名を「Mr.ポテトヘッド」から「ポテトヘッド」へ改名します。
前述のあだ名禁止の校則で「くん・ちゃん」ではなく「さん」を使用する理由も、ジェンダーニュートラルの考え方に基づいているそうです。
呼称の問題を当事者ならともかく、他の人が決めることに疑問を抱きます。

呼び方の問題もそうですが、本当の意味の自由とは呼び方を統一することではなく、自分にあった、自分の好きな呼び方を選択できることだと考えます。
他人から与えられたルールに従って過ごすのは、自由の本来の意味を履き違えています。

パルスは瞬間的に流れる電流、電波のことです。
パルスによって少しずつ洗脳されていく人類。
洗脳されてしまっては次の世代に何も残すことが出来ません。
立ち上がり、声を上げるべきだと呼びかけます。

立ち上がって声を上げることを諦めてしまった人々に、再び立ち上がって戦うべきだと鼓舞します。
EXITの二人も、ネオ渋谷系漫才という新しい漫才の形を切り開きました。
同じように、現代社会の問題に立ち向かう同志に呼びかけているように聞こえました。

自由を求めて立ち上がり、起こした革命によって手に入れた社会は、政治の制御が横行して自由とは程遠いものとなってしまいました。
国民の前ではいい顔をして偽善者ぶっている政治家も、裏では不正が横行しています。
国民の代表として選ばれているにもかかわらず、その役割を果たさない人たち。
政治家に限らず、外ヅラのいい人はたくさんいますよね。
少し過激な表現ですが、そんな人には消えてもらいたいというメッセージでしょうか

人々が新たな土地を求め、海に乗り出した大航海時代。
その時代の人々は希望に満ち溢れ、冒険心を持って大海原に乗り出していました。
しかし、現代社会ではわかりきった世界でありふれた毎日を送っている人が大半ですよね。
決まりきったがんじがらめの人生を送るよりも、新大陸を見つけるようなチャレンジをし続ける人生の方が良いという意味が込められているのではないでしょうか?
実際の歴史に細かく照らし合わせると、新大陸の発見にはたしかに残酷な事実もありました。
しかし、ここではそのような歴史的背景は意識していないのではないかと感じます。
EXITの願いとは人類が自分の意見をしっかりと持って、正しい方向に向かってほしいというものなのではないでしょうか?

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さいごに
いかがでしたか?
EXIT自身が作詞を担当した歌詞は、ネット上では賛否両論、さまざまな議論を引き起こしています。
それだけ注目を集められるのは彼らの注目度の高さを表しているのではないでしょうか?
EXITのこれからの活躍から目が離せません!