マカえんことマカロニえんぴつ「ミスター・ブルースカイ」の歌詞の意味を考察します。

ミスター・ブルースカイ 歌詞考察
失恋ソング?
猿も木から落ちるし 正義は平気で嘘をつく
出典:ミスター・ブルースカイ / 作詞・作曲:はっとり
生憎わたしたちヒトの子です 素通りしないでね
しないでね?
テレビ東京の朝の生活情報番組「生活情報マーケット なないろ日和!」のエンディングテーマ(2018年1月)に起用された「ミスター・ブルースカイ」。
曲名は、ドクター・フィールグッド&ジ・インターンズの原曲(1962年)、ビートルズのカバー(1964年)で知られる「ミスター・ムーンライト」へのオマージュというか、パロディでしょう。
「彼女ができたことをミスター・ムーンライトのおかげだと感謝しつつ、再来を待ちわび、毎日祈り続ける」といった内容です。
朝の情報番組のテーマ曲ということで、「なないろ」から「虹」を連想して、「ムーンライト(月光)」を「ブルースカイ(青空)」に置き換えたのかもしれません。
「猿も木から落ちる」は「名人でも(あるいは油断すると)失敗することがある」という意味のことわざですが、その後の「正義は~嘘をつく」はことわざでもなく、「木、平気」で韻を踏んだつもりにしても弱いというか、あまりうまくいっていない感じです。
「誰かに嘘をつかれて失敗した」のでしょうか。
さらにことわざの言葉尻をとらえるかのように「(猿ではなく)ヒトの子」と続きますが、「素通り」したくなるほど意味がわかりません。
あればあるで邪魔 居なきゃ居ないで不満
出典:ミスター・ブルースカイ / 作詞・作曲:はっとり
骨までは愛せない
たまに抱き合っていたい、じつに疑り深い
風に揺れるメロウ
「骨までは愛せない」は、渡哲也さん主演の日活映画「骨まで愛して」および城卓矢さんによる同名主題歌(1966年)へのオマージュまたはパロディでしょう。
「恋人はいると邪魔で、いないと不満。深く愛することはできない」といったニュアンスのようですが、相変わらず何の話かはわかりません。
言葉足らずでごめんな
出典:ミスター・ブルースカイ / 作詞・作曲:はっとり
あくびの向こうで ほら探してくれ
恋人に対して謝っているのか、この歌詞が「言葉足らず」という意味なのか、いずれにしても「言葉の意味を探してくれ」と言われているようです。
「あくび」は朝の情報番組を意識したのか、意味不明な歌詞で退屈そうにしているリスナーをイメージしたのかもしれません。
泣いているのは君のせいじゃないから
出典:ミスター・ブルースカイ / 作詞・作曲:はっとり
ただ泣いてみたのは夜のせいでいいかな
ブルースカイ、届いてない
1番のサビです。
ようやく語り手は涙を流していたことが明らかになりました。
どうやら「深く愛せなかったせいで、恋人の君に振られた」ようです。
これが「猿も木から落ちる」の真意で、「油断して失敗した」という話なのでしょう。
それでも失恋が原因で涙を流しているわけではなく、「夜のせいで泣いてみた」と強がっています。
こちらは「正義は平気で嘘をつく」に該当し、「君のせいにしない」とか「失恋で泣かない」などの「正義」のために「嘘」をついている模様です。
朝の晴れた「ブルースカイ(青空)」には泣き言(正義のための嘘)が届かないので、「夜のせい」にしているのかもしれません。
答え合わせできた?
去る者には追われてナンボだ 合わすべくはテンポだ
出典:ミスター・ブルースカイ / 作詞・作曲:はっとり
あなたに求めたは情熱だけ、叶わぬ夢だけ
「ナンボ」と「テンポ」でダジャレのような韻を踏んでいるのも、失恋相手に未練があり、元気がないせいなのでしょう。
「あなた」は「ブルースカイ(青空)」なのかもしれませんし、「ミスター・ムーンライト(月光)」およびビートルズやジョン・レノンの可能性もありそうです。
答え合わせの筈が
出典:ミスター・ブルースカイ / 作詞・作曲:はっとり
あくびをする意味まで探らないでよ
ビートルズのカバー曲「ミスター・ムーンライト」の内容を踏まえると、「答え合わせ」ができたように思われます。
語り手が「あくび」をしていたのは、失恋のせいで眠れず涙を流していたからかもしれませんが、詮索しないほうが良さそうなので、ここは「素通り」しましょう。
泣いているのは君のせいじゃないから
出典:ミスター・ブルースカイ / 作詞・作曲:はっとり
ただ泣いてみたけど捨て切れないの何でだ
ブルースカイ、聞こえてない
2番のサビです。
「夜のせい」にして涙を流しても「捨て切れない」のは「君への思い、未練」でしょう。
青空に「届いてない、聞こえてない」というのは、まだ涙を流していて「心が晴れない」という話のようです。
ブルースカイには届かなかった
染まりたくはないが
出典:ミスター・ブルースカイ / 作詞・作曲:はっとり
そばに居た暮らしがちょっと好きだ
都会の足音、昨日と僕を素通りスルー
1番冒頭の「素通りしないでね」の伏線も「素通りスルー」で回収されたでしょうか。
「昨日と僕をスルー(素通り)する」とのことなので、「君がそばに居た、都会の暮らし」に「染まりたくなかった」けれど「ちょっと好きだった」という思い出話でしょう。
「ブルーな気分」にも「染まりたくない」ので現在形なのかもしれません。
通り雨降る
出典:ミスター・ブルースカイ / 作詞・作曲:はっとり
止んで流れる 余計縋って痛くなる
モノクロの庭で戯け合ったのも幻になれ
せっかく強がっても「通り雨」が実際に降ったのか、「通り雨に触発されて、また涙が流れた」のか、いずれにしても「君に縋(すが)りたい」気持ちがぶり返したようです。
「君がそばに居た暮らしには染まりたくなかった」ので、交際中は「モノクロ」のような感情のまま「戯(おど)け合っていた」のでしょう。
どうにか未練を断ち切ろうとしています。
サヨナラグッバイ、笑ってスカイハイ
出典:ミスター・ブルースカイ / 作詞・作曲:はっとり
とりあえずまた明日
それでもいいかい?
これならいいかい?って何回も言う
1番のサビが繰り返された後、「グッパイ、スカイハイ、いいかい」と韻を踏んで「おどけた」というオチでしょう。
泣いてみたのに、ただ泣いてみたのに
出典:ミスター・ブルースカイ / 作詞・作曲:はっとり
捨て切れないの何でだ
捨てられないの何でた
ブルースカイ、いつか届け
涙を流しても「未練は捨てられなかった」ようです。
いつか「ブルースカイ」のように心が晴れるといいですね。

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さいごに
未練を断ち切って笑顔になるまでには、まだ時間がかかるようです。
失恋の痛手を引きずっている状態をあらわしていたので、全体的に「モノクロの庭」でふざけるような意味不明感をただよわせていたのかもしれません。
タイアップ先の「虹色」のような番組名や曲名の「ブルースカイ」には「あえて染まらない」という狙いもあったのでしょうか。