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もうええわ【藤井風】歌詞の意味を考察!「もうええわ」と思っているのは何に対して?

今回は2019年のクリスマスイブにリリースされた、藤井風さんの配信限定シングル2作目「もうええわ」の歌詞考察をしていきます!

「もうええわ」は藤井風さんご本人が作詞作曲を手掛けました。

デビュー曲「何なんw」に続いて方言のタイトルとなった「もうええわ」。そのタイトルから想像もつかない音楽性は、世間に衝撃を与えました。

では早速歌詞の考察を始めていきましょう!

もうええわ 歌詞考察!

自由になった悦び

さぁ羽のばして ここから
捉われてばっか だったから
行き詰った悦び手放す時は今
心軽くして これから
自由に歩いて みたいなら
すれ違った人だって過去だって怖くない

この「もうええわ」のMVのテーマは「俗世からの解放」。「俗世」とは、「世の中」や「世間一般」という意味に加え、「習わし」や「習慣」という意味があります。

この冒頭の歌詞は、どちらかと言うと「習わし」や「習慣」から解放されたい感情を表しているものと思われます。もしくは今までの環境からの脱却とも取れます。

また「悦び」という漢字の使い方ですが、「喜び」よりも満足感のある感情を表現しているようです。

つまり行き詰まった悦びは、現状への不満と取れます。

そんな不満を「手放す時は今」と言っており、人生の転機を迎えようとしていることがわかります。

大きな転機を迎えようとしている今、考えがすれ違った人や暗い過去のことは恐くない。

環境を変えることへの応援になっているように感じられる歌詞ですね。

みんな 先が見えない夜道を
共に 迷い歩く夜更け時
うつむかないで 怯えないで
閉ざした扉 叩いて

「みんな 先が見えない夜道を 共に 迷い歩く夜更け時」というのは、先が見えない人生をみんな同じように迷いながら生きていることを表します。

よく人生を道に例える藤井風さん。ここでも先が見えない人生を「夜道」と表現していますね

そしてそんな「夜道」を歩く人々に対し、「うつむかないで」「怯えないで」とエールを送っています。

暗い人生を抜け出すには、「閉ざした扉」を叩くこと、つまり自分から変えようと行動することが必要だと歌っています。

やれるだけやったら後は運命に任せる

もうええわ 言われる前に先に言わして
もうええわ やれるだけやって後は任して
もうええわ 自由になるわ
泣くくらいじゃったら笑ったるわ アハハ…

サビ部分ではタイトルになっている「もうええわ」という言葉が多用されます。

関西よりも東に住んでいる人にとっては、漫才の締めで使われる言葉としてのイメージが強いかと思いますが、関西以西では日常的に使われる言葉です。

そのまま標準語に直すと「もういいよ」ですが、ここで使われている「もうええわ」は「もういいんだよ」という優しいニュアンスが含まれているように感じます

「やれるだけやって後は任して」というのは自分ができることを精一杯やった後は運命の赴くままに、という意味合いです。

「それだけ頑張ったんだから、もう(自由になって)いいんだよ」というセリフに置き換えられますね。

また敢えて方言を強調していることから、感情を強く押し出しているものと思われます。

恐らく今の環境で何か失敗をした自分、もしくは誰かへの励ましなのでしょう。「泣くくらいじゃったら笑ったるわ」と失敗を前向きに捉え、環境を変える方向に切り替えている様子がわかります。

俗世への呆れ

傷口はいつかカサブタ
すぐ剥がれ落ちてサヨナラ
心だってそんな風に癒えたらいいのにな
巻き込まんとって泥沼
意味もなくただ傷付けられそして傷付け
繰り返すだけ

傷口は放っておいてもいつかカサブタになって剥がれおち、綺麗に治ります。

しかし心の傷はそうはいきません。一生治らないこともあります

にも関わらず人々は意味もなくお互いに傷付け合い、心に傷を残し合います。

2番冒頭はそんな俗世に対してうんざりしたような呆れの感情が感じられます。

ぬけた 阿呆なゲームいちぬけた
夜が 冷めた風に吹かれてた
ふらつかないで 踏みしめて
内なる風に吹かれて

そんな人々の傷付け合いを「阿呆なゲーム」と表現しており、そんなゲームから抜け出したいと思っています。

続く「夜が 冷めた風に吹かれてた」というのは、1番で転機を迎えた主人公が何か新しいことを始めようとした際、周囲に冷たい目で見られたことを示していると思われます。

「夜」は1番で「夜道」としても出てきましたが、先の見えないことを象徴しており、主人公にとっては新しいことを始めることと思われます。

しかしそんな冷たい目に負けず、自分の信じる道を行け、という励ましが歌われています。

「内なる風」「冷めた風」と対照的に書かれているのは、周囲の自分に対する後ろ向きな考えと、自分を信じる前向きな考えを対比させているためです。

希望のない今から一抜け

もうええわ 言われる前に先に言わして
もうええわ 付き合ってあげれんでごめんね
もうええわ 自由になるわ
泣くくらいじゃったら笑ったるわ

そして2番のサビに入ります。2番では1番とほぼ同じ歌詞で歌われていますが、違うのは「付き合ってあげれんでごめんね」という部分です。

「付き合ってあげれんで」というのは「付き合ってあげられなくて」と直すことができ、もう次に進むことを決めたことがわかります。

1番では「もういいんだよ」と自分を励ましていましたが、2番では完全に次に進むことを決めており、少し前進しているようです。

新しい環境への前進

夜が更けて 朝の光が顔を出して

ここで「夜が更け」ます。今までの考察で「夜」は先が見えないこととしました。

つまり、先が見えない状況が終わり、次の環境が現実になってきています。

もうええわ 甘い夢ばっか見させんといて
もうええわ 要らんことばっか聞かせんといて
もうええわ 手放したいもの今全て この空に捨てて
もうええわ 何が大切なん?よう選んで
もうええわ そう思うならサッサ手放して
もうええわ 自由になるわ
泣くくらいじゃったら笑ったるわ アハハ…

そしてラストサビ。まだ引き止めてくる過去の環境に対して「もうええわ」と完全に吹っ切った様子です。

「甘い夢」「要らんこと」「何が大切なん?」という歌詞から想像できるのは、ちゃんと就職して安定した将来を築く、というよく言われる有り体な「幸せ」を説かれることです。

しかしそんなことは今の主人公にとってはどうでも良いこと。

「もうええわ」と一度思ってしまったら、そんな「幸せ」は手放してしまい、自由になれば良いのです。

最後の部分で「アハハ…」と笑っていますが、これは「やってやった」という達成感と、振り切ってしまって後戻りできないという感情が入り混じった笑いに取れます。

つまり主人公は覚悟を決めて環境を変えたのです。それがどうなるのかはわかりませんが、とにかく今が不満なのであれば環境を変えてしまっていいんだよ、という語りかけになっている曲ですね。

さいごに

タイトルの「もうええわ」はサビで多用されていましたが、サビは全て方言になっていました。

1番のサビでも考察しましたが、これはサビ以前の部分では現状を描写し、サビでは感情が爆発した様子を描写しているという違いを表現するためだと思われます。

地方出身だからこそできる方言での感情描写。普通ならあまり使わない対比ですが、藤井風さんは当たり前のように使い、タイトルにまでしています。

常人とは違う非凡な才能を発揮する藤井風さん。まだまだ表現し切れていないものがたくさんありそうですね。

これから藤井風さんが何を歌うのか、目が離せません!