今回は、人気シンガーソングライター・平井大さんの新曲「もしも、僕がいなくても。」の歌詞を考察していきたいと思います!
2021年3月から「Sunday Goods」をテーマに3週間に1曲のペースで新曲を発表してきた平井さん。
1月30日に発表される「もしも、僕がいなくても。」は、2022年発のリリースとなります。
今作は「まだ見ぬ君」=「未来の家族」に向けて歌ったバラード曲になっており、美しくも儚いメロディーが印象的な楽曲に仕上がっているそうです。
MVは、パラパラ漫画で有名な芸人・鉄拳さんとのコラボが発表されており、歌詞の意味を込めた切ないストーリーが描かれています。

もしも、僕がいなくても。 歌詞考察

歌詞のはじめは、主人公である男性の書いた手紙の内容が歌われます。
「まだ見ぬ君」=自分の子供に宛てて書いたもののようです。
「ちゃんとみんな元気に育っていますか?」という歌詞から、子供は一人だけでは無いようです。
「育っていますか?」「口うるさいですか?」という疑問形から、この手紙を書いた男性は、その場に居ないことが分かります。
薄々感じている読者の方も多いかと思いますが、この手紙を書いた男性は、手紙が子供に読まれる頃には亡くなっているのでしょう。
自分が居なくなった後、成長して大人になった「まだ見ぬ」子どもたちへ宛てて書いた手紙です。

主人公の男性は、病気で余命宣告などを受けたのでしょうか?
子供の成長を見届けられない自分が何か残せるものはないかと考え、この手紙を書いたのだと思います。
いつか大きくなった子どもたちがこの手紙を読んで、お父さんとして繋がれる日を心待ちにしている様子が伝わってきます。
亡くなって天国にいる自分が、子供と直接会えないとしても、「悔やむ理由なんて一つもない」。
君という大切な命を授かり、成長していく君の未来を想像することが出来る今この瞬間を生きていることが世界一幸せだ。
成長が見れないことを悔やむより、子供が生まれてきてくれて、その未来に想いを馳せることが出来る幸せを噛み締めている主人公の前向きな姿勢が伝わります。

大人になった君も、主人公と同じように恋をし、結婚するのでしょう。
もしかしたら、この手紙を読んでいる今、既に家族がいるかも知れません。
「僕らと違って偏食じゃないって願うよ 一緒に暮らす人が大変だからね」
この1文から分かる通り、主人公と奥さんは偏食で、お互いの好みの違いで苦労してきたのでしょう。
大変だけど一緒にいたい、奥さんへの愛が描かれていますね。
主人公は、やはりまだ見ぬ我が子の事が心配のようです。
相手は優しい人か?何か我慢しているようなことは無いか?あれこれ質問してしまいそうになりますが、そんな口うるさいことは、現代を生きているママに任せておこう。
お母さんのお眼鏡に叶えば大丈夫だろう、と奥さんに全幅の信頼を置いていることが分かります。

もしも自分がまだ生きていたら、きっと溺愛しすぎて甘やかし、お母さんに怒られているんだろう。
起こるはずのない未来でも、その場面を想像して書いた手紙は、いつかきっと君に届くだろうと、想いを馳せる主人公の姿が浮かびます。
自分たちがそうしたように、愛する人と出会って、恋をして、家族になって、子供が生まれて、連綿と受け継がれていく生命のバトン。
君という生命が生まれてきてくれたことへの感謝が綴られています。

この手紙を読んでいる頃には、僕はもういないけど、悲しむ理由なんてないんだよ。
君という大切な生命を授かって、君の未来に想いを馳せることが出来る。
自分は、世界一幸せな「過去」を生きることが出来た。
曲の前半では、世界一幸せな「今日」でしたが、ラストは「過去」に変わっています。
自分の視点ではなく、この手紙を読んでいるであろう君の視点に立ち、『お父さんは、君のおかげで幸せな人生を過ごすことが出来たんだ。』という感謝を伝えているように感じました。
長く生きられないことが分かった主人公が、我が子に向けて書いた手紙。
単純な言葉では表せない、深い愛情が詰まった素敵な楽曲でした。
鉄拳さんのパラパラ漫画MVも感動すること間違いなしです!

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さいごに
いかがでしたか?
歌詞を見ながらその場面を想像し、何度も泣きそうになりました。
どうしたら、こんな曲が思いつくのだろうと不思議でなりません。
ただ漠然と生きている日々を見直して、一日一日を大切に過ごそうと再確認できました。
これからの活動も要チェックです!