今回は、11月24日にリリースされた12枚目シングル『ハート』に収録されている新曲「森のくまさん」を考察していきます。
あいみょんさんらしい歌詞とメロディーが大好評の楽曲。
有名な童謡と同じタイトルですが、どんな歌詞なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

森のくまさん 歌詞考察

この楽曲は、浮気をされても別れられない女性の心をポップなメロディで歌っています。
「初めてそうなった時」とは、付き合って初めて一夜を共にしたときのことでしょう。
この時から彼の行動が、「薄っぺらい」と感じていた主人公。
薄々感じてはいたものの、断れなかったことに対して、「思い出して死にそうになってる」のですね。
すぐに破れてしまいそうな薄さで繋がった二人の関係。
その後どうなってしまったのでしょうか?

夜が明け、更に愛し合う二人。
主人公は、彼のことが本気で好きなようです。
冒頭で描かれた彼の「薄っぺらい」態度とは対照的に「分厚い心」でキスをする主人公。
「それくらいの覚悟がないと また泣くことになるからね」という歌詞から、主人公が何度も彼氏に裏切られてきたことが読み取れます。
裏切られた経験があるからこそ、彼の薄っぺらい態度に気づけたのかもしれません。

本当は好きではないのだろう、都合のいい女と思われているのだろうと、分かってはいても、抜け出せないほど彼を好きになってしまった主人公。
どれだけもがいても一向に距離も関係も近づきません。
彼の魂胆を理解した上で、分厚い心を持って挑んだ主人公ですが、「やっぱり苦しい」。
このままでは良くないと思っていても、前に踏み出せない主人公の葛藤が歌われていますね。

主人公の予感通り、浮気されてしまったようです。
都合のいい女として利用されたことが悔しくてブチギレたようです。
浮気されたら誰だって腹が立ち、ブチギレますよね。
「今更掘り返して」という歌詞から分かるように、浮気されたのはだいぶ前のことのようです。
我を忘れてブチギレたあの時が恥ずかしいと、冷静になった今、振り返って死にそうになっています。

タイトル「森のくまさん」の「森」が出てきました。
出口のない貴方という森の中をひたすら彷徨う主人公。
どれだけ歩いても、時間をかけても物語は一向に進みません。
主人公には、童謡のように「お嬢さん お逃げなさい」と忠告してくれるくまさんは、現れてくれないようです。
進まない物語になんとか希望を見出す主人公。
高嶺の花との出会いがあれば、諦めて主人公に乗り換えてくれるかもしれません。
薄っぺらい彼は、諦めても他の女の人に向かっていきそうですが、、、

「大嘘」とは先程の歌詞の「乗り換えてくれるかもしれない」という希望のことを指しています。
諦めても自分に乗り換えてくれることはないと分かってはいても、僅かな希望を胸に彼から離れられない主人公。
「スタコラ サッサッサのサ」と離れていく彼を追いかける主人公の姿が浮かんできます。
どれだけ叫んでも、転んでも、薄情な彼は見向きもしてくれません。

繰り返しになりますが、貴方という広い海で溺れている主人公は、抜け出すことも出来ずもがき続けることしか出来ません。
都合のいい女として使われている主人公の切ない思いがポップなメロディーで歌われていました。
歌詞とメロディーのギャップもあいみょんさんの魅力の一つですね。

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さいごに
いかがでしたか?
シングル『ハート』の楽曲コメントで「ハートって上は丸いくせに下は尖ってる。可愛いのに痛そうで不思議な形だなと思います。本当は歪な関係を表すマークなのかも…!」と話していたあいみょんさん。
「森のくまさん」は、ハートの尖ったほうをイメージして作られたのかもしれませんね。
あいみょんさんのこれからの活動からも目が離せません!