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道【宇多田ヒカル】歌詞の意味を考察!サントリー天然水「水の山行ってきた南アルプス」編CMソング

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宇多田ヒカルさん「道」の歌詞の意味を考察します。

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道 歌詞考察

始まりはあなた!

黒い波の向こうに朝の気配がする
消えない星が私の胸に輝き出す
悲しい歌もいつか懐かしい歌になる
見えない傷が私の魂彩る

出典:道 / 作詞・作曲:Utada Hikaru

ボーカル、ギター、プログラミング(打ち込み)というシンプルな編成によるダンスポップ「道」。

サントリー天然水のCMソングというタイアップ要件は「水を育む大地にある道」という点で満たしていると考えられます。

また、6thアルバム『Fantome』(ファントーム)の1曲目を飾るリード曲でもあるので、アルバム全体の「道=方向性」を示す役割も担っているでしょう。

活動再開後に先立ってリリースされた「花束を君に」と「真夏の通り雨」のシングル2曲を含む、アルバム全体が亡くなった母、藤圭子さんに捧げられています。

アルバム名の『Fantome』はフランス語で「幻、気配」といった意味なので、「朝の気配」や「消えない星」は藤圭子さんをあらわしているでしょう。

「波=海=地球」に存在する「私」が「星=宇宙」を体感しながら、時間の経過によって「悲しい歌」も「懐かしい歌」に変わるように、「傷もいずれ魂の一部となって癒される」ことを意識しているようです。

「音楽による癒し」や「万物流転」といった哲学的概念も想像させられる壮大な歌詞になっています。

転んでも起き上がる
迷ったら立ち止まる
そして問う あなたなら
こんな時どうする

出典:道 / 作詞・作曲:Utada Hikaru

「転んでも↓起き上がる↓」など、K-POPのようにラップ調で語尾の音程を下げる歌い方がおもしろいパートです。

打ち込みサウンドは、4つ打ちのほか、レゲエのルーツにもなったカリプソ(ラテン音楽>カリブ系)の「タタット、タット」という2/4拍子のリズムなどがそれぞれ変則的に交ざっていて、ボーカルやコーラスとの多層的な組合せの妙が楽しめます。

人生という「道」には「失敗、再起、悩み、停滞」などがつきもの。

宇多田ヒカルさんは停滞したとき「母ならどうする?」と考えるのでしょう。

リスナーも「魂の一部」のような存在に「どうする?」と語りかけることもあるのではないでしょうか。

私の心の中にあなたがいる
いつ如何なる時も
一人で歩いたつもりの道でも
始まりはあなただった
It’s a lonely road
But I’m not alone
そんな気分

出典:道 / 作詞・作曲:Utada Hikaru

ボーカルもカリプソを彷彿とさせるリズムになるサビです。

誰しも母(あるいは母的な存在)から生まれたと考えると、「始まりはあなた=母」といえるでしょう。

「一人で生きている」つもりで自己中心的になったり孤独を感じたりしても、基本的に胎児のときは母の胎内にいたはず。

それなら母の死後「娘の心の中に母がいる」のは自然な成り行きかもしれません。

英語の部分は「孤独な道(人生)だけど、一人じゃない」といったニュアンスでしょう。

「道」では「もう大丈夫」という歌詞をボツにしたそうですが、入れるかどうか迷ったのは「そんな気分」の部分でしょうか。

「気分」も『Fantome』の「気配」に通じるところがあり、「大丈夫」という意味合いも汲み取れそうです。

標識は在りゃせぬ?

調子に乗ってた時期もあると思います
人は皆生きてるんじゃなく生かされてる

出典:道 / 作詞・作曲:Utada Hikaru

「一人で生きている」と「調子に乗った」ときもあったけれど、「誰か(何か)によって生かされている」と謙虚になることが大切という話でしょう。

たとえば「母が産まなければ、自分は存在していない」とか「生活にまつわるすべてを自分一人でまかなうことはできない」など、「生かされている」ことを実感するポイントはたくさんあるはず。

「地球や宇宙に生かされている」と考えることもできます。

また「道」はダンスチューンなので、「調子に乗る」を「リズムに乗る」と解釈することも可能でしょう。

1番も2番も、Aメロの語尾の母音は「う段」でそろえられていて、「(思い)~ます」などと伸ばしてアクセントをつけるリズムが特徴的。

Bメロやサビ、打ち込みサウンドはさらに「調子に乗っている」というか、グルーヴィー(ノリノリ)です。

目に見えるものだけを
信じてはいけないよ
人生の岐路に立つ標識は
在りゃせぬ

出典:道 / 作詞・作曲:Utada Hikaru

「目に見えない気配=亡くなった母」のおかげで「生かされている」とか、「目に見えないもの(愛、音楽)」を「信じたい」、「あなたならこんな時どうする」に対する藤圭子さんのアンサー?など、さまざまに想像をふくらませることができるでしょう。

1番Bメロの「どうする」と語尾の母音を「う段」でそろえるためか、2番Bメロでは「在りゃせぬ(在りはしない)」と口語に文語が交ざった独特の言葉遣いになっているところがユーモラスです。

たしかに実際の「道」には「標識」がありますが、人生という「道」には行先を指南してくれる「標識」はありません

「標識」のような人生の先輩ともいえる母も亡くなってしまったとも受け取れます。

だからこそ「目に見えないものも大切」ということ。

あまりにも核心を突いた真理なので、少しおどけてみせたのでしょうか。

どんなことをして誰といても
この身はあなたと共にある
一人で歩まねばならぬ道でも
あなたの声が聞こえる
It’s a lonely road
You are every song
これは事実

出典:道 / 作詞・作曲:Utada Hikaru

「It’s a lonely」が4回繰り返された後に「うううう、(road)You are every song」と入り、さらに「every song」が4回繰り返された後に「うううう、(ah)これは事実」とシンコペーションで入るリズムも最高です。

宇多田ヒカルさんにとって母の藤圭子さんが「(目に見えない)音楽そのもの(every song)」だったことを、実際に「音楽そのもの」で体現しているところがぐっときます。

私の心の中にあなたがいる
いつ如何なる時も
どこへ続くかまだ分からぬ道でも
きっとそこにあなたがいる
It’s a lonely road
But I’m not alone
そんな気分

出典:道 / 作詞・作曲:Utada Hikaru

「在りゃせぬ」が浮かないように「歩まねばならぬ」や「まだ分からぬ」と入れたのでしょうか。

おかげで微妙に変化しながらミニマルに繰り返される言葉の響きやリズムの虜になる人が多いことでしょう。

アウトロがなく「そんな気分」でカットアウトされるため、「ファントーム=目に見えない気配=藤圭子さん(あなた)=音楽=気分」の余韻が永遠に続きそうです。

誰の「人生=道」も先行きは「分からず」、「標識」もありませんが、宇多田ヒカルさんの音楽を含めた母なる存在(あなた)が「道標」となってくれるかもしれませんね。

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さいごに

「道」は、ラテン音楽やクラブミュージックなど、ダンスミュージックの奥深さを踏まえたダンスポップに仕上がっていました。

宇多田ヒカルさんの壮大な音楽愛や達観した人生観が詰まりまくっていたのではないでしょうか。

それでも「調子に乗らない」誠実でユーモラスでわかりやすい歌詞にも癒されますね。

シェアラジオ特別番組「サントリー天然水 presents 宇多田ヒカルのファントーム・アワー」で宇多田ヒカルさんが最後にかけた曲は藤圭子さんの「マイ・ウェイ(My Way)」でした。

フランク・シナトラのカバー曲ですが、藤圭子さんバージョンの「My Way」のアンサーソングが「道」だったのかもしれません。

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