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マーメイドラプソディー【SEKAI NO OWARI】歌詞の意味を考察!人魚の恋はどうなる?映画「海月姫」主題歌

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セカオワことSEKAI NO OWARI「マーメイドラプソディー」の歌詞の意味を考察します。

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マーメイドラプソディー 歌詞考察

人魚の狂詩曲

人と魚の半分ずつ
人魚という名前の彼女は
珍しい生き物 硝子に囲まれて育った

水と陸地と半分ずつ
アクアリウムと呼ばれるその場所は
彼女に「不自由」をもたらしたのだと「人」は言った

出典:マーメイドラプソディー / 作詞:Saori 作曲:Nakajin

能年玲奈(現:のん)さん主演、東村アキコさんの漫画を原作とした実写映画「海月姫」(くらげひめ、2014年12月)の主題歌「マーメイドラプソディー」。

映画は、クラゲオタクの倉下月海(能年玲奈さん)や女装男子の鯉淵蔵之介(菅田将暉さん)らが騒動を繰り広げるシュールラブコメディです。

イラストレーターを志す月海は、おしゃれや男性とは無縁の「尼~ず」を自称する、アパート「天水館(あまみずかん)」の住人のひとり。

趣味に没頭する、閉じこもった暮らしを楽しみつつ、どうにか外に出ようとする「尼~ず」たちに、作詞をしたSaoriさん自身を重ね、「人魚=マーメイド」の話に発展させたそうです。

水生生物の飼育設備は「アクアリウム」ですが、水陸混在だと「アクアテラリウム」になるでしょうか。

いずれにしても「硝子(ガラス)に囲まれた水槽」のようなイメージでしょう。

その「アクアリウム」は映画のアパート「天水館」と重なります。

果たして「人」が言うように、閉じこもった暮らしは「不自由」なのでしょうか。

ねえ、おしえてよ
「自由」はどんなものなの?
わたしは貴方が会いにきてくれる
「不自由」なこの場所が
とても好きだわ

ねえ、お願いよ
どうか押し付けないで
わたしは貴方が会いにきてくれる
「不自由」なこの場所が
好きだわ

出典:マーメイドラプソディー / 作詞:Saori 作曲:Nakajin

どれほどまわりに「不自由」だと言われようとも、趣味に没頭するオタクにとっては「天水館」での閉じこもった暮らしが快適でしょう。

同じように「アクアリウム」の「人魚」も「不自由なこの場所が好き」とのこと。

「会いにきてくれる貴方」は月海が恋する、蔵之介の異母兄・鯉淵修(長谷川博己さん)が重なるでしょうか。

マーメイド ラプソディー
煌めく不自由なダンスホールに
もう一度会いに来てね

マーメイド ラプソディー
煌めく不自由なダンスホールに
もう一度会いに来てね

ここで貴方を待っているわ
今宵純白のダンスを踊るから

出典:マーメイドラプソディー / 作詞:Saori 作曲:Nakajin

1番のサビです。

「ラプソディー」は、民族の歴史や神話などを語り継ぐ「狂詩曲」のこと。

「人魚=マーメイド」にとって「アクアリウム」は、「不自由」でも「ダンスホール」に成り得るという展開もさながら神話のようです。

「純白の」というと「ウェディングドレス」と続きそうですが、「ダンス」になっています。

ここは月海の亡き母が果たせなかった「クラゲみたいなウェディングドレスを作る約束」が重ねられているのでしょう。

自由な海で決意したのは?

「自由」を唱える人たちは
「人魚を海に帰すべき」と言った
硝子の中から叫んでも、何も届かない

「自由」は「孤独」と半分ずつ
彼に会えない自由な世界へ
引きはがされるように硝子の外へ

出典:マーメイドラプソディー / 作詞:Saori 作曲:Nakajin

映画と重なるモチーフは1番で出そろったので、2番から独自の「人魚」の歌物語として見ていきましょう。

「人魚」本人は「彼(貴方)に会える」ため「不自由なアクアリウムのほうがいい」と思っているのに、「自由な海に帰すべき」という声に従い、「彼に会えない」状況になることが決まったようです。

言葉が通じないので、「自由、不自由」より「彼に会える、会えない」の違いのほうが問題という「人魚」の思いは伝わらなかったのでしょう。

ねえ、おしえてよ
「自由」はどんなものなの?
わたしは貴方が会いに来てくれる
「不自由」なこの場所が
とても好きだわ

ねえ、分かるのよ
「自由」になって広い世界を見て
わたしはきっと知ることになるの
貴方の代わりはいないと

出典:マーメイドラプソディー / 作詞:Saori 作曲:Nakajin

もし「人魚」が存在するとしたら、やはり人間は「狭く不自由な水槽」より「広く自由な海」のほうがふさわしいと考えることでしょう。

それでも「人魚」本人は「広く自由な海には貴方がいない」と嘆いています。

おそらく「貴方」は人間で、「広く自由な海」には「人魚」にふさわしい相手がいたり、新たな出会いがあったりするのかもしれませんが、「貴方の代わりはいない」と確信しているようです。

マーメイド ラプソディー
煌めく不自由なダンスホールに
もう一度会いにきてね

マーメイド ラプソディー
煌めく不自由なダンスホールに
もう一度会いにきてね

どこに行ったら貴方に会える?
夜が明けたらわたしはもう海の中

出典:マーメイドラプソディー / 作詞:Saori 作曲:Nakajin

2番のサビです。

「人魚」が「海」に帰されるのは明日で、今夜は「アクアリウム」で過ごす最後の夜なのでしょう。

これまで「貴方」と会う方法は「貴方がアクアリウムに来る」一択でしたが、今後「海」で暮らすようになったら「人魚」のほうから「貴方」に「会いに行く」ことができると気づいたようです。

ずっと受動的だったけれど、能動的な発想が芽生えたと考えられます。

おそらく人間の「貴方」が「人魚と会いたい」と思っているのかどうかについては描かれていませんが、どうなるでしょうか。

初めて見た硝子の外の世界
ああ、わたしはひとりで水平線を見てるわ
何て海は広いの

初めて見た硝子の外の世界
ああ、わたしは貴方に一番に伝えたい
何て海は広いの

出典:マーメイドラプソディー / 作詞:Saori 作曲:Nakajin

とうとう「人魚」は「硝子の外の世界=海」に帰されました。

「帰された」といっても「初めて見た」とのことなので、生まれたのは「アクアリウム」だったのかもしれません。

その結果「水平線」や「海の広さ」に感動したようです。

閉じこもった暮らししか知らないときは愛着を感じていましたが、外に踏み出してみると新たな感動が待ち受けていたという展開でしょう。

「ここには貴方が来てくれない」と悲観するのではなく、「この感動を一番に伝えたい」と心から能動的になったようです。

マーメイド ラプソディー
煌めく自由なダンスホール
次はわたしが会いに行くわ

マーメイド ラプソディー
煌めく自由なダンスホール
次はわたしが会いに行くわ

もう待ってるだけじゃないから
今宵純白のダンスを踊るから

出典:マーメイドラプソディー / 作詞:Saori 作曲:Nakajin

ラスサビです。

やはり「わたしが会いに行く」という結末にたどり着きました。

「どこに行ったら貴方に会える?」や「貴方は人魚に会いたいと思っている?」といった疑問は解決されませんでしたが、その辺りはシュールラブコメディ的になっているのでしょう。

肝心なのは「もう待っているだけではない」と能動的になったところです。

狭い世界で受け身の生活をしている場合は、広い世界を見てみるのも刺激になるかもしれません。

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さいごに

ファンタジックな人魚の物語に置き換えられているので、映画の内容やリスナーそれぞれの人生を重ねて楽しむこともできるでしょう。

思いがけず環境が変わっても、ミクロとマクロの両方の視点をもつことができるようになるかもしれません。

待つことが必要なときもあれば、自分から動くほうが有効な場合もあるはず。

人魚の恋もどうにか実るといいですね。

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