今回は紅白でのパフォーマンスも大きな話題になったマルチクリエイター・Vaundyさんの新曲「まぶた」の歌詞を考察していきたいと思います。
北川景子さん主演の月9ドラマ『女神の教室~リーガル青春白書~』の主題歌に起用されている本楽曲。
どこか懐かしさを感じさせるメロディが特徴的な一曲に仕上がっているそうです。
ドラマの内容、楽曲コメントと合わせて見ていきましょう!
『女神の教室~リーガル青春白書~』
1月9日から放送が始まる新ドラマ。
月9作品初主演となる北川景子さんをはじめ、山田裕貴さん、南沙良さん、高橋文哉さんといった面々が出演しています。
ロースクールで繰り広げられる青春ドラマ、どんな展開が待っているのか愉しみですね!
楽曲コメント
Vaundyさんのコメントをご紹介します!
この度、「女神の教室~リーガル青春白書~」の主題歌として、新曲「まぶた」を書き下ろしました。
この曲は、実は思いつくまでにかなり時間がかかってしまって苦戦したのですが、イメージがまとまった瞬間スッと形になった楽曲です。
法の女神・テミスがドラマのテーマになっているところから、目隠しすることの大事さ。
僕はそれは法においてだけではないと考えていて、人と人が本当にわかり合う時一度目をつぶる。そうすると、“まぶた”を見る。その行為の持つ意味がこの曲のテーマになっています。
ぜひ、このテーマとあわせて、楽曲を聴いていただけたらうれしいです。ドラマと一緒にお楽しみください!
どんな歌詞になっているのか楽しみです!

まぶた 歌詞考察
歌詞を考察の前に楽曲コメントにもある法の女神・テミスについてご紹介します。
甲冑をまとい、右手に剣、左手に天秤をもつ女神、ギリシャ神話に登場する、法と正義の女神です。
天秤は「正義」、剣は「力」の象徴であり、貧富や権力の有無に関わらず、万人に等しく適用されるという「法の下の平等」を表すために目隠しをしています。
Vaundyさんのコメントでも、この目隠しが大事であると書かれていましたね。
歌詞の内容とどう関わってくるのでしょうか?
早速見ていきましょう。
あなたが今も
口をはにかみ、涙流すから
放つ言葉も
血が滲んでるきっと
出典:まぶた / 作詞・作曲:Vaundy
日々の蟠りが香るにおいで
つーんと
刺すような悲しみが瞳を刺してる
冒頭では、”あなた” が傷つき苦しんでいる様子が歌われます。
“あなたが今も” という歌詞から、あなたは長い間苦しんできたことが読み取れますね。
“日々の蟠り(わだかまり)が香るにおいで”
あなたは忙しない日常の中で、些細な出来事が積み重なることによって、少しずつ傷つき疲弊し、ついには自分でどうしようもないほどのダメージを負ってしまったのでしょう。
主人公と向かい合ったあなたの目からは、そんな悲しみが伝わってきます。
もしも
その手取れど悲しみが消えぬなら
忘れて瞼が疲れるほど
出典:まぶた / 作詞・作曲:Vaundy
僕ら
目を閉じあうことで
少しずつわかるようになるかもね
背を向け合うほどね
確かめ合い
生きてる
なんとか悲しみから解放してあげたいと願う主人公。
もしも、自分がその悲しみを取り去ることができないのなら、いっそのこと全部忘れてリセットすればいいじゃないかという想いを感じました。
“瞼が疲れるほど 僕ら 目を閉じあうことで 少しずつわかるようになるかもね”
この曲のキーワード、「瞼」「目隠し」の要素が登場します。
「人と人が本当にわかり合う時一度目をつぶる」とVaundyさんのコメントにもありますが、お互いを本当に理解したとき、目の前の相手の姿ではなく、目を閉じて相手の心を見ようとするのではないでしょうか?
主人公とあなたは、すぐに理解し合えるわけではありません。
だからこそ “疲れるほど” 目をぎゅっと閉じて、相手のことを必死で理解しようと努力することが大切なのだというメッセージが込められているように感じました。
そうすれば、いつかきっと、お互いを少しずつ理解することが出来る、あなたの悲しみを消してあげることが出来ると歌われています。
あなたが今も
苦しそうに、爪を噛むから
放つ言葉は
まきつき根を張ったそれは
出典:まぶた / 作詞・作曲:Vaundy
針の先に指先が触れるような
つーんと
刺すような寂しさが瞳を刺してる
“あなたが今も 苦しそうに、爪を噛むから 放つ言葉は まきつき根を張った”
あなたが、自分の発するネガティブな言葉で自分自身を縛っている様子が浮かんできます。
誰も自分を理解してくれない、分かってくれないという孤独を感じ、言いようのない寂しさに囚われていることが分かります。
もしも
濡れているせいで霜が着き始めたら。
流して瞼が疲れるほど
出典:まぶた / 作詞・作曲:Vaundy
僕ら
目を閉じあうことで
少しずつわかるようになるかもね
背を向け合うほどね
確かめ合い
生きてる
“もしも 濡れているせいで霜が着き始めたら。”
濡れているのは、あなたの瞳からこぼれ落ちる涙のせいでしょう。
自分の中の悲しみが溢れ出し、どうすることもできなくなったら “流して”。
前半の忘れてリセットしてと同じ意味ですね。
あなたのことを理解しようと、強く目を瞑り、あなたの心を見る主人公。
“背を向け合うほどね” という歌詞は、お互いのことを理解し合う努力を続けることで、背中を預けられるほどに信頼できるようになることを指しているのではないでしょうか?
どんな人でも、その人のことを理解しようとする心が大切であると呼びかけているように感じます。
もしも
枯れ果てたせいで香りだし痛むなら思い出して
出典:まぶた / 作詞・作曲:Vaundy
もしもまた、孤独を感じて辛い思いをしたときは思い出してほしい。
あなたにもきっと、目を閉じると浮かんでくる理解し合える人がいるはず、というメッセージが込められた一節だと感じます。
瞼が疲れるまで
僕ら
目を閉じあうことで
少しずつわかるようになるかもね
背を向け合うほどね
確かめ合い
生きてる
僕ら
目を閉じあうことで
背伸びせずに疲れないで済むかもね
背で受け合う先で
見つめ合い生きられる
出典:まぶた / 作詞・作曲:Vaundy
お互いを理解しようと努力する。
上手く行かないこともあるけど、それでも諦めず目と目を閉じあって、相手の心を見る。
それを繰り返すことで、少しずつ相手を理解することができると歌われています。
“目を閉じあうことで 背伸びせずに疲れないで済むかもね”
この一節には、目隠しをすることで万人を平等に見るテミスの要素が含まれていますね。
相手の外見や肩書に囚われず、一人の人として向き合うことが出来る。
背中を合わせても、目を閉じれば見つめ合えるほど特別な関係。
気持ちの通じ合う仲間を見つけることで、毎日を落ち着いて過ごしていこうという想いが伝わってきました。
ドラマのテーマを取り込んだ素敵な楽曲でした!

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さいごに
いかがでしたか?
深すぎる解釈で、素敵な楽曲を生み出すVaundyさん。
これからの活躍からも目が離せません!
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ドラマ公式HPより