今回は、人気シンガー・Adoさんが1月26日にリリースする1stアルバム『狂言』に収録予定の新曲「ラッキー・ブルート」の歌詞を考察していきたいと思います。
1stアルバム『狂言』には、人気ボカロPが担当した楽曲が多数収録されており、ファン待望のアルバムとなっています。
今回考察していく「ラッキー・ブルート」は、柊キライさんが作詞作曲を担当されています。
Twitterでも特に人気の楽曲「ラッキー・ブルート」、歌詞にはどんな意味が込められているのでしょうか?
早速歌詞を見ていきましょう!

ラッキー・ブルート 歌詞考察

冒頭からインパクトのある歌詞ですね。
「かったりいな」という歌詞から、この曲の主人公は自分の人生に飽きていることが分かります。
どんな生活を送っているのでしょうか?

主人公は、Adoさんと同じ年代の女の子でしょうか?
学校と家を行ったり来たりする同じような毎日を過ごし、特に意味はなくても女の子っぽく振る舞う主人公。
学校での友達付き合いや、変わらぬ生活に飽き飽きしている様子が伝わってきます。
皆が本心を隠して、人からどう見られるかだけを気にしている世界。
そんな世界は気味が悪く、これ以上続けていくと「ワーニン」=warningと、危険視していることが分かりますね。
現代社会を忌みがちに見ている自分は、変わり者なのだろうか?と自問自答している様子が浮かびます。

事前に公開されたクロスフェードで流れた部分ですね。
「ヘイミスター」と生き辛い現代社会で生活している人々に語りかけています。
タイトルにもなっているブルートには、けだもの、人でなしという意味があります。
ここでは、「狂ったり」と韻を踏んで「ブルータリ」と表現されているので、人でなしのような自分の姿という意味を持っているのだと考えました。
出る杭は打たれるという言葉通り、集団心理の圧力によって一人だけ違うことをしていると変わり者として扱われてしまう現代の日本。
本当は、皆の目を覚まさせるために先頭に立って声をあげたりしたくはない、でも、誰かがしなくちゃいつまで経っても変わらないのだ、という主人公の想いが歌われているように感じました。

「キルが為」は、百人一首「君がため~」とかけられているのでしょう。
後述しますが、この楽曲には古文の要素も多く含まれています。
自分の人生を自分らしく生き抜くため、声を枯らして喉を裂いてでも、吠え続ける、そんな主人公の強い気持ちが伝わってきました。
最後古文の要素が歌われますが、「たら たり(と) たり たる たれ」とは、高校の古文で習うタリ活用ですね。
ブルーと → ブルーたりと活用されています。
古文の要素を曲に取り入れる柊キライさんの作詞センスが高すぎます!

再度、何も考えず生きている大多数の人々に語りかけます。
自分は、困難に立ち向かったり、運命に抗いたいんだ。
その気持ちは伝わらないの?と、少し悲しげな叫びが聞こえてきました。

「ブルータリティ」=Brutality とは、野蛮、残虐性、無慈悲な行動などを指す言葉です。
自分がどれだけ叫んでも、全く反応してくれない人々に対して怒りが湧いてきたのでしょう。
時代は待ってくれない、このままでは取り残されてしまうという危機感を抱いた主人公は、自身の中に渦巻く、有り余るほどのブルータリティを放出しようと考えました。
ここでのブルータリティとは、実際の野蛮な行動ではなく、自分の声に耳を傾けないものを見捨て先に進むという無慈悲な行動のことを指しているだと思います。
どれだけ叫んでも聴いてくれない人はもう置いていこう、と考えた主人公でしたが本当に「それでいいのか」と自分に問いかけます。

主人公は、叫び続ける道を選んだようです。
自分の無能さ、非力さを嘆いてしょぼくれていても状況は何も変わらない。
もし現状を変えたいのなら、声をあげて、行動していかなきゃ、いつか泣くことになる。
一緒に現代社会に異を唱えよう、と呼びかけていますね。

サビは繰り返しになりますが、世の中を変えるために先頭に立って進んでいく主人公の姿が描かれています。
「かったりいな」と言いながらも、導いてくれる強い心が伝わってきますね。

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さいごに
いかがでしたか?
歌詞だけだと考察が難しいため、MV公開後に再度考察してみたいと思います!
一つの例として見ていただけると幸いです。
Adoさんのこれからの活躍も見逃せませんね!