今回は、ドラマ『八月は夜のバッティングセンターで。』のエンディングテーマ、クリープハイプの「こんなに悲しいのに腹が鳴る」の歌詞を考察しようと思います。
野球を愛してやまないというクリープハイプの尾崎世界観さん作詞作曲の「こんなに悲しいのに腹が鳴る」。
どんなメッセージが込められているのでしょうか?
ドラマの紹介と合わせて見ていきましょう!
ドラマ『八月は夜のバッティングセンターで。』の内容を紹介!
各話に野球レジェンドが登場するこのドラマ。
記念すべき第一話には、元メジャーリーガーで現在は野球解説者を務める岡島秀樹さんが出演します。
クリープハイプ 楽曲コメント
オープニングテーマ『しょうもな』とエンディングテーマ『こんなに悲しいのに腹が鳴る』、どちらも担当しているクリープハイプは以下のようにコメントしています。
このような機会を頂けて、とても嬉しく思っています。
野球だけに限らず、もっとゾーンを広げて、生活を歌いました。
オープニングとエンディングで緩急をつけて、少しでも作品の力になれるよう、精一杯頑張ります。
野球らしく「緩急」をつけたという楽曲、どんな内容なのか楽しみですね!

こんなに悲しいのに腹が鳴る 歌詞考察!

ドラマのオープニング『しょうもな』では、自分たちの歌を世間にもっと届けたいという想いが歌われていました。
対して、エンディングのこの曲では、そんな世間に対する生き辛さを感じている主人公の姿が描かれています。
「二度漬け禁止の秘伝のクソッタレ」冒頭からインパクトのある歌詞ですね。
二度漬け禁止=再び漬けることはできないというのは、過去に戻ってやり直すことができない人生自体を表しているのではないでしょうか?
どんなに失敗してもやり直しの効かない世知辛い世の中。
夕焼けに照らされた道をひとりトボトボと歩いている主人公の切ない雰囲気が伝わってきました。
逃げてもついてくる影とは、逃れられない現実を暗示しているのかもしれません。
どれだけ振り切ろうとしても追いかけてきて、向き合って近づこうとすると逃げていく。
どうしたら良いのか分からず途方に暮れている「クソッタレ」な様子が表現されています。

タイトル「こんなに悲しいのに腹が鳴る」。
我々人間はどんなに悲しいことがあって、絶望していたとしても、お腹が空いてきます。
世知辛い世の中に苦しんでいても、腹が減って「生きたい」と願っているのです。
どんなときでも襲ってくる空腹に対して、「人間ってそういうものだよね」という尾崎世界観さんからのメッセージが込められているように感じました。

主人公が社会に対して感じている生きづらさについて歌われています。
日本は特に強いと言われている同調圧力。
皆が「気をつけ 礼 ありがとうございました」と同じように行動しているのを見て、気持ち悪ささえ感じています。
そんな「右ならえ」「前ならえ」なんてやってられない主人公は、こんな社会から抜け出したいと願っています。
もしかすると、主人公は尾崎さん自信なのかもしれません。
どこまでも追いかけてくる影にイライラする主人公。
前半の歌詞では歩み寄って逃げられていましたが、後半は立ち止まってにらみ合います。
影を現実と置き換えると、自分自身の現実・過去を振り返り向き合っているのではないでしょうか?
辛い現実も直視し、逃げずに立ち向かっていこうという主人公の想いが読み取れます。

繰り返しになるサビですが、どんなときでもお腹が空く、どんなに苦しくても「生きたい」という思いが根源にあるのだと歌われています。
今苦しい状況にいる人を励ましているようにも聞こえます。
また、本楽曲が収録されているアルバム『夜にしがみついて、朝で溶かして』では、この「こんなに悲しいのに腹が鳴る」はラストに収録されています。
アルバムの一番最初の曲のタイトルは「料理」。
悲しくて腹が減ったら、また1番に戻って温かい料理を食べなよというメッセージが込められているように感じました。
アルバム全体を使った素敵な楽曲ですね!

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さいごに
いかがでしたか?
聴いた人が明日を生きる勇気をもらえるような素敵な楽曲でした。
これからの活躍にも注目です!
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