今回は、Adoさんの新曲「心という名の不可解」の歌詞を考察していきます!
「うっせぇわ」の爆発的なヒットから、一気にその名を世間に轟かせた女性シンガーAdo。
そんな現在の音楽シーンの象徴とも言える彼女と手を組んだのは、年末の紅白歌合戦にも出場した大人気の歌い手「まふまふ」さんです!
「心という名の不可解」はカンテレ・フジテレビ系月10ドラマ「ドクターホワイト」の主題歌として起用されていて、作詞・作曲・編曲をまふまふが担当しています。
ドラマ「ドクターホワイト」で主人公・雪村白夜役を務める女優の浜辺美波さんはこの楽曲について
今すごく人気のあるアーティストさんでいらっしゃるので、すごく驚きました。Adoさんの激しい、高い女性の声のイメージがどういう曲になって『ドクターホワイト』の中で流れるのか、すごく楽しみにもなりましたし、パワーがあるアーティストさんなので、ドラマを後押ししてくれる力になってくれるんじゃないかと思っています。
とコメント。
また、Adoさんは
『ドクターホワイト』主題歌に選んでいただきありがとうございます。光栄な限りです…。「心という名の不可解」は、まふまふさんに詞曲・編曲をお願いしました。解剖も存在証明もできない心、心を知らない人がテーマの楽曲となっています。ぜひドラマと主題歌、楽しみにしていただけますと幸いです。
とコメントしています。
たしかにそこにあるのに、絶対に目に見えない「人の心」という存在。この不可解な存在はドラマの中で一体どのような役割を果たすのでしょうか!
主題歌と合わせて、このテーマについても注目です!

心という名の不可解 歌詞考察!
目で見えるものしか、信じない

ドラマ「ドクターホワイト」は医療現場を描いた作品。その主題歌となるこの曲も病気がテーマになっています。
一般的に「病気」といえば体になんらかの不調が出ている状態のことを言います。医者は目で見たり、聴診器をつかったり、レントゲンを撮るなど、様々な方法で病気のサインを見つけることができます。
しかし、「ココロ」はどうでしょうか?精神は目で見たり、音で聞いたりすることはできません。
どれだけの名医でも、その人が何を考えているかについては知り得ないのです。
この曲は、そういった「自分の判断」だけを信用していて、目で見えないことは信用していない、超現実主義者の医者の視点から語られているようです。

ここでの「ジグザグ」とは、病院でよくみる心電図のことを指しているものだと思われます。
心電図に表示されるジグザグは心臓の動きを寸分の狂いもなく表示します。つまり、実際の心臓の動きを目に見える形に表示したもの。
これは現実主義の医者が信じるに値する現象です。
そして、この歌詞ではそれと対比するように「笑顔」(笑い)が表現されています。
楽しいという感情の動きを目に見える形に示したものが「笑顔」です。しかし、これは確かな値とは言えません。
楽しくなくても愛想笑いをすることもありますし、笑顔なんてやろうと思えばいつでもできますよね?つまり、笑顔は楽しいという感情を正確に表示したものとは言えないのです。
これは現実主義者の医者からすると、信じるには値しないもの。カルテに書かれる間違えようのない事実だけがすべてなのです。
この病気の治療法はどこ?

この歌詞で注目するのは「心音を吐いている」という表現。どうしてまふまふさんはこのような表現を用いたのでしょうか?
「心音」は心臓の動きを示す正確な値。つまり正しくは「心音がなっている」でしょう
一方で「吐いている」から連想されるのは「弱音を吐いている」など、感情を表に出すときの表現でしょう。
つまりここでは、医者が信じられる正確な表示(心音)と信じることはできないが、信じたい不正確は表示(ココロ)の対立が表現されているのではないでしょうか?

これまでは自分の目で判断できるものだけを信じて生きてきた医者。しかし、ココロという得体のしれないものに触れ、それをどうやって信じればよいのか、悩んでいるようです。
信じたいけれど、信じるのが怖い。そんな心情が読み取れますね

「安楽」からは安楽死という言葉が浮かんできますね。
まるでロボットのように事実だけを頼りに生きてきた医者ですが、はじめて自分の感情というものに気づきこれまでの価値観が一変している様子がえがかれています。
医療ミスだとしても、身勝手な判断だとしても、ただ自分の心に何が起こっているのかを知りたい。
後悔したって構わないという覚悟が読み取れますね。
なくした記憶はだんだんと

ドラマ「ドクターホワイト」で、浜辺美波さんが演じる主人公・白夜は医療の知識以外の記憶がすべてない、記憶喪失の状態です。
つまり、ここでの「いつまで忘れているつもりだろう」というのはそういったドラマの設定とリンクした表現であると考えられます。
「永遠と静寂」とは感情のない、ロボットのような人生の比喩表現でしょう。
記憶を失い、ロボットのような判断しかできなかった医者の心に「感情」という言伝(伝言)が届き出すのです。

医者の心に現れた感情。その正体は「恋」や「寂しさ」だったのかもしれません。
目で見ることのできないものに最初は困惑していた医者も、徐々にその正体がわかってきたようですね。
君が触れてくれたらこの病気は治るのではないか?と考えています。
目に見えるものだけがすべてじゃない

体にメス入れたら、病気の正体が姿を表します。しかし、表情にいくらメスを入れたところで、その中に「感情」が入っているわけではありません。
病気という理解できるものに対して、「心」という不可解なもの。
どんな名医でも答えを見つけることができない。だからこそ、自分の心を誰かに見つけてほしい、見抜いてほしいと切実に願っている様子が読み取れます

ここでの「覚めない夢」とは、記憶喪失をしている状態のことではないでしょうか?
覚めない夢がないように、失っていた記憶は必ず思い出します。
彼女が失っていた記憶とは一体何なのでしょうか?そして、それを思い出した時、一体何が起こるのでしょうか?
この歌詞はドラマの内容への伏線になっているのかもしれませんね!
涙の理由を探る

理解できるものだけを信じ、理解できない「不可解」なものを恐れ、遠ざけようとしていた医者。
ですが、人の優しさに触れることで、だんだんその「不可解」を受け入れられるようになってきているようです。
はたして、彼女は「目が潤む病」の理由を見つけることができるのでしょうか?
その理由を見つけた時、彼女は一体何を思い出すのか、ドラマ「ドクターホワイト」でその全貌を確認しましょう!

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さいごに
今回はAdoさんの「心という名の不可解」の歌詞を考察していきました!
まふまふさんが作詞作曲を担当したこともあり、曲調は激しく、サビは特にまふまふさんらしさが感じられます。
今、大注目の歌い手出身アーティストである彼らの今後の活躍に目が離せません!
『ドクターホワイト』は、浜辺美波が演じる豊富な医療知識がある正体不明の女性・雪村白夜(ゆきむらびゃくや)が、医師たちの診断を「それ、誤診です!!」と覆して患者の命を救っていく、新感覚の医療ミステリードラマ。“医師の誤診”という、誰しもに起こり得る不条理な事象に向き合い、医師とはかけ離れた存在のナゾの女性が、卓越した医学の才能で多くの命を救う。