目次
今回はAimerの『コイワズライ』の歌詞を考察していきます!
AbemaTVにてレギュラー放送を開始するオリジナル恋愛リアリティーショー「白雪とオオカミくんには騙されない」の主題歌に起用された本楽曲。
淡い恋心を描いた『コイワズライ』の歌詞をさっそく考察していきます!

『コイワズライ』歌詞考察
恋につきまとう苦しさ


恋愛に「矛盾」はつきもの。
ここでは、愛しい人への恋心とは裏腹に「察してほしい」や「素直になれない」気持ちがありありと描写されています。
”泣き虫”・”強がり”・”わがまま”・”気まぐれ”は、親しい人にしか見せられない行動ですよね。
そんな短所を「受け入れてほしい」という強い願いが反映されています。
しかしそんな思いのすべてがうまく叶えられるわけではありません。
好きなのに素直になれない気持ち、愛しさのあまりに苦しくなる気持ち。
葛藤を含んだ恋心が行き場を失っているくすぐったさが感じられますね。
特別なことより光るもの

クリスマスや誕生日…。好きな人と過ごすビッグイベントももちろん楽しいものです。
しかし、日々の何気ない瞬間の方が胸をときめかすことの方が多いようにも思います。
そんな瞬間を”少しも忘れたくないよ”と強く懇願します。
”白雪”とはまるでAimerの歌声を象徴しているようにも思えます。柔らかく純白なものの象徴ですね。
雪が溶けてしまうように、恋心や思い出も溶けてなくならないように希求しているのです。
すれ違う心

恋愛のさなか、好きな人に対して「本当の気持ち」を見せられない時があります。
そんな自分に自己嫌悪することもあるでしょう。ここでは一筋縄ではいかない恋心が歌われています。
「会いたい」と言ったら重たく思われそうだし、「好きじゃないよ」なんて嘘をついてしまうことだってあります。
そうしている間にどんどん伝えたいことを相手に伝えることができずに、心の距離ができてしまうこともありますよね。
こうもうまくいかないもどかしさが描かれた歌詞です。
悲しさを含むのも恋

”少しも優しくない”とは、恋心をうまく表現できない自分の心が曇っている状態を指しているように思います。
そんな時に流れていく涙。
しかしそれが”踊っていた”と表現される点に、恋の美しさが描かれているように思います。
悲しいことや思い通りにならないこともある。
しかし「誰かを想うこと」の美しさは、何にも代えがたいものではないでしょうか?
おさえていた気持ち

ここではまるでAimerから恋する人全員へのメッセージが投げかけられるような歌詞へと展開します。
悲しさ、寂しさ、泣きたい気持ち。マイナス感情すらも思いっきり感じ取ってほしいという思いが込められています。そして、その気持ちの中にこそ”大事なこと”があるとも。
恋をすると、素直になれず、意固地な自分に遭遇します。それは大人になればなるほど経験することかもしれません。
しかしAimerは「それでもいいんだよ」と感情の解放を促します。
素直になれない自分を認め、恋心に忠実でいること。
それこそが、恋をする自分との対峙なのでしょう。
恋の行先は

ここで歌詞は新たな境地へとたどり着きます。
”星降る夜に願いを”と、何かを願う側へと主人公は移動します。
恋がどのような展開を迎えたのでしょうか?
なにか「諦め」のようなある種の静けさを感じるような歌詞です。
消えゆく恋

今までずっと行方の分からなかった恋心ですが、ここで”消えたとしても”と終焉を迎えたことが示唆されています。
素直になれなかったのが原因なのか、自然消滅してしまったのか…。
想像はリスナーに委ねられますが、恋が悲しい結末を迎えたのが分かる重要な部分です。
Aimerは失恋した者へどのようなメッセージを贈るのでしょうか。それが次のラストのサビに書かれます。

”寂しい恋こそ 切ない恋こそ 大事なものになるんだよ”
Aimerが『コイワズライ』を通して伝えたかったメッセージはこれに尽きるでしょう。
Aimerは失恋を否定しません。
何もかもうまくいく恋愛ももちろん楽しいかもしれませんが、辛い恋からは、人を想う強い気持ちを知ることができます。
悲しい経験からも確実に得られるものは、ある。
そんな心強いメッセージが込められたラストです。

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おわりに
いかがでしたか?
優しくも強い歌声と歌詞で完成された『コイワズライ』、ぜひ聴いてみてください!