SNS中心に活動しているTENSONG。
主に若い世代に人気が高まっており、2023年夏に初のワンマンライブが決定しました!
そんなTENSONGが2023年5月10日に配信リリースした楽曲「コイビトミマン」。
大学時代のTENSONGが制作した楽曲だそうですが、一体どんなメッセージになっているのか気になりますね。
早速考察してみたいと思います。
TENSONGとは
2020年、大分県の大学に通っていた3人で構成されボーカルのたか坊さん・ギーターの拓まんさん・ビートボックスのアルフィさんで構成される音楽ユニットです。
現在の主な活動場所はSNSでTikTokのフォロワーは80万人を超えるほどの人気ぶり。
最初のきっかけはたか坊さんがインスタグラムで歌のアカウントを作成し活動していたところ、ギターが欲しくなり巧まんさんに声をかけて動画を撮影した事だそうです。
その数日後にアルフィさんに出会いビートボックスで誘いユニットが結成されました。
しかし、そのタイミングでそれぞれが忙しくなり、なかなか音楽活動に本腰を入れられない3人に転機が訪れます!
大学の学園祭で歌った事により人前で歌う楽しさに気付いたというのです。
そこから3人は活動に前向きになりオーディションを受け合格を勝ち取るなど精力的に動き始め、たか坊さんが音楽で生きていく事を打診し、二人も了承。
今まさに歩き始め音楽界の期待を背負っているのがTENSONGといえるのではないでしょうか。
名前の由来
TENSONGの「TEN」は10を意味し、十人十色の音楽を届けたいという意味だそう。
というのも、聴いた人のその時々に変わっている感情に、柔軟に変化しそっと寄り添える音楽を生み出したい、というたか坊さん達の思いが「TENSONG」になったのです。
また「天」という意味も込められており、音楽でのてっぺんを目指していくんだという決意が込められているそうです。
そんなTENSONGは2023年8月19日に初のワンマンライブが発表されこれからの活動の期待がファンを含め大きく膨らんでいます!
楽曲 コイビトミマン
2023年5月10日に配信リリースとなった「コイビトミマン」ですが、制作されたのは2年前だそうです。
また「恋人未満」ではなく「コイビトミマン」という表記について、たか坊さんは一人称にした事で視点が変わり救われる人がいるかもしれないとコメントしていました。
しかし、あくまでも捉え方は十人十色であり、解釈は聴く側に委ねられているんだというコメントも付け加えられており、TENSONGの音楽に対する真っすぐさを個人的には感じています。

コイビトミマン 歌詞考察
君の映るインスタの投稿は
僕の胸を苦しめるんだよ
それでも見返してしまう
溶ける髪や透ける肌も
大好きなんだよ心は遠く理想と違う方へ
出典:コイビトミマン / 作詞・作曲:たか坊
ずっとずっと
『このまま続きますように』と
でもそんなに長くは
一緒にいられないだろうな…
『友達以上恋人未満』
俗に言うあれってやつか
君の姿が映ったInstagram見るだけで心が苦しくなってしまうのに、その投稿を見続けてしまう主人公。
彼女の容姿を眺めて大好きなんだという想いが溢れてきます。
彼女とずっと一緒に居たいと望むのに、心のどこかでそんなに一緒に居られない事を感じている主人公。
心がそっと理想から離れていく事に気付いているのでしょう。
友達かと聞かれればもっと深い関係の様な気がするし、でも付き合っているのかと聞かれればそういう契約は成立していない関係、友達以上恋人未満。
もう今更
出典:コイビトミマン / 作詞・作曲:たか坊
気持ち変わったなんて言えないよ
君が何思っているのか怖くて怖くて
だけど 寂しい時は寂しいで
ちゃんと君に会って
甘えたら良かった
どうせ後悔しても遅いのに
きっと、気持ちを伝える機会は何度かあったのかもしれません。
そのたびに誤魔化してきた主人公。
気持ちが変わったとは友達としての好きから、恋愛感情に変わったのではないでしょうか。
いい雰囲気だった君が、今はどう思っているのか分からない態度だから、今更恋愛感情だなんて言えないと怖じ気つく僕。
もっと素直になって君に話せば良かったと後悔する主人公の姿は切ないですね。
『好き』から『愛してる』に
出典:コイビトミマン / 作詞・作曲:たか坊
変わった瞬間
もう君に勝てないから
何もかも許してしまうんだよ
愛しても相変わらず
愛には泣く
分かるはずもないなら
そっと慰めないでよ
愛してしまった思いは全部
今の自分を裏切って
それでもまだ君に
会いたくて あぁ痛くて
思い出が積もってく
体なんてくれてやるから
君の持つ愛の全てをよこしてよ
彼女の事が好きから愛してるに変わった瞬間、もう何も彼女に勝てなくなってしまうという主人公。惚れた弱みというやつでしょうか。
我儘さえ可愛く思ってしまうアレですね。
彼女を愛してしまったからこそ、愛という言葉に敏感になり主人公は泣いてしまうのではないでしょうか。
それを分からないのならば、慰めないで欲しい。
それは誰への言葉なのでしょうか。私は自分への言葉ではないかと思いました。
彼女を愛すること自体が「諦めろ」と言っているもう一人の自分への裏切りだと考えるのならば、慰めているのがもう一人の自分だと考察する事ができます。
自分の中で激しく葛藤するような恋ですが、呼ばれると会いたくて彼女の元に行ってしまう主人公なのでしょう。
自分の何を差し出してもいいから、彼女の「愛」の全てが欲しいと望んでいる僕は本当に彼女の事が好きなんだなと感じました。
『今日の予定は空いてるの?』って
君にいつもの LINE を送った
『後で行くね』と笑顔の絵文字
この関係にラインは引けないのに
側にいるけど愛じゃないって
何度も自分に言い聞かせた
傷付くのは嫌だって
なのに君をまた求めてしまうほらねどうせ
出典:コイビトミマン / 作詞・作曲:たか坊
また抜け出せないことくらいは
分かってんだよ
だからこそ気付かれないように
格好付けてまで自分を騙して
こんな夜を重ねたとしても
やっぱりまだ愛が足りなくて
どうしても僕を好きになって
欲しいと願うから
彼女とは「友達以上」ではあるので、LINEでのやり取りもいつもの事。
彼女からの返事は「空いてる」だったのでしょうか。主人公は後で行くと絵文字を付けて返事をします。
恋人ではないのに、友達以上の関係。
彼女と僕の線引きできない曖昧な関係と、メッセージアプリの「LINE」がうまくかかっていて切なさの中にみえる遊び心が良いですね。
彼女は傍にいるのに、ここに愛はないと知っている主人公。
結果的に傷付くのはもう分かっているのに彼女を手放せない僕。
ほらね、呆れるもう一人の自分。抜け出せなくなる事は分かっているから、主人公は格好つけて自分は何も望んでいない風に溶融を装うのです。
それでもふとした拍子に彼女の気持ちが欲しいと望んでしまう矛盾と不安定な心。
君を信じられる理由が欲しくて
悪い所全部全部
わざと見て見ぬフリをするんだよ
だからいつの間にか君しか見えなくて
何やっても全部全部全部
上手くいかない
もう忘れたい『好き』から『愛してる』に
出典:コイビトミマン / 作詞・作曲:たか坊
変わった瞬間
もう君に勝てないから
何もかも許してしまうんだよ
愛しても相変わらず
愛には泣く
分かるはずもないなら
そっと慰めないでよ
愛してしまった思いは全部
今の自分を裏切って
それでもまだ君に
会いたくて あぁ痛くて
思い出が積もってく
体なんてくれてやるから
君の持つ愛の全てをよこしてよ
彼女の悪い所に気付いたら諦める理由が出来てしまう。
彼女を信じる理由を並べる為に悪い所に気付かないふりを続ける主人公。
そうやって意識する事でますます彼女の事しか見えなくなって、仕事や勉強に手が付かなくなっていくと歌っています。
彼女の事なんて忘れたいと思いながらも、結局彼女が好きで愛おしくて離れられない主人公ですね。
曖昧な関係の末に何があるのか結末が描かれているわけではありませんが僕が幸せになるにはどうしたらいいのか考えてしまう楽曲でもありました。
世界中の全ての恋愛がうまくいくわけではありませんし、この主人公の様な曖昧な関係を続ける事で傷付きながらも彼女の傍にい続けるというのもまた一つの愛の形なのかなと思う楽曲です。

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さいごに
いかがだったでしょうか。
TENSONGが歌う切ない恋愛ソング「コイビトミマン」の歌詞を考察してみました。純粋な恋愛というよりも少し歪んだ、大人に片足突っ込む様な不安定な恋愛だというイメージを受けましたがどうでしょうか。
自分自身を傷付け追い込む様な恋愛を、切ない歌詞と歌声で素敵に歌い上げた一曲ではないでしょうか。
この夏ワンマンライブも決まったTENSONGにこれからの期待が高まりますね!