今回は、Mrs. GREEN APPLEの新曲「君を知らない」の歌詞を考察していきたいと思います。
7月8日に第2フェーズ、第一弾となるミニアルバム『UNITY』をリリースしたミセス。
今回考察する「君を知らない」も収録されています。
歌詞にはどんな想いが込められているのでしょうか?
早速見ていきましょう!

君を知らない 歌詞考察
分かり合える事はない
そう気づいてしまったよ
分かち合うのならと泳ぐ誰かがしてる縄跳びの中に
出典:君を知らない / 作詞・作曲:大森元貴
僕も入れたなら変われるかな
この楽曲は、別れてしまった恋人 ”君” への想いが歌われています。
冒頭では、人が完全に分かり合うことは不可能なのだ、という主人公の考えが歌われています。
分かり合うことは出来なくても、これからの嬉しいこと、悲しいことを “分かち合う” ことはできる。
人が恋をし、誰かと一緒に過ごす理由が描かれていますね。
”誰かがしてる縄跳びの中に 僕も入れたなら変われるかな”
誰かがしている縄跳びとは、人の輪を暗示しているのではないでしょうか?
それまで、孤独を感じていた主人公 “僕” も、人の輪に入って、コミュニケーションを取れば、変われるかもしれない。
勇気を出して一歩踏み出した主人公の姿が浮かんできます。
もしかすると、その縄跳び(人の繋がり)で、大切な ”君” と出逢ったのかもしれませんね。
君を知っている
悪いのは僕の方だ
わかった気になってた
君の一部を全部としてでも僕を知って欲しい
出典:君を知らない / 作詞・作曲:大森元貴
手を離したのは君の方だ
時間が経てば忘れる
そう思って今日も引き摺ってる
ここでは、別れてしまった理由について歌われています。
”君を知っている 悪いのは僕の方だ わかった気になってた”
主人公自身、冒頭の歌詞で ”分かり合えることはない” と歌っていましたが、大切な君のことは、全て分かったような気でいました。
自分に見えている一部を、君の全部だと勘違いして、君の裏側の気持ちを蔑ろにしてしまった自分への後悔が歌われているように感じます。
“でも僕を知って欲しい 手を離したのは君の方だ”
この歌詞から、別れを告げたのは君の方からであることが分かります。
僕が君の一部しか知らないように、君も僕の一部しか知らないよね。
分かり合えないからといって、手を離すのではなく、もっと僕を知ってほしい、知ろうとして欲しいという主人公の切実な願いが綴られています。
失恋の辛さも、時間が解決してくれると思ってはいても、なかなか忘れられない君との想い出。
主人公が、君との別れから立ち直れていない様子が浮かんできます。
大体そうさ、みんな良い人でも無いし
出典:君を知らない / 作詞・作曲:大森元貴
後ろから刺されてしまうのを恐れてる
いい加減無理をするのを辞めたい
愛されていたいだけだから それだけだから
世の中の大半の人は、世間に見せていない裏の顔(本当の自分)があります。
全員が、良い人なわけでもないし、誰もが本当の自分がバレてしまわないか、ビクビクしながら生きている。
主人公は、そんな社会で “いい加減無理をするのを辞めたい” と歌っています。
自分は、ただ愛されていたいだけなんだ、という主人公の想いがストレートに表現されていますね。
君は知っている
せめて今日なら生きれる術を
辿り着けて良かったね
僕の一部を全部にしてでもこれは知っていて欲しい
出典:君を知らない / 作詞・作曲:大森元貴
夢を未だに見るんだ僕は
写真の中で息をしてる
あの頃の君に会いたい
自分を振った君は知っている、この世界を生き延びる術を。
君も僕と同じように、”僕の一部を全部にして” 分かったようなフリをして生きていくのでしょう。
そんな君へ “でもこれは知っていて欲しい” と呼びかけます。
君と別れてから随分経つのに、未だに君の夢を見るんだ。
楽しかった記憶の中にいる君に、もう一度会いたいという願いが歌われています。
主人公の君への想いの強さが伝わってきますね。
君を知っている
悪いのは僕の方だ
わかった気になってた
わかった気にさせてでも君も知っていて欲しい
出典:君を知らない / 作詞・作曲:大森元貴
手を取っていたあの日の僕ら
時間が経てば忘れる
そう思っていても
再び、君を失ってしまった後悔が歌われます。
君の一部だけを見て、全部を分かったような気になってた、人間は完全に分かり合うことなんて出来やしないのに。
でも、君との想い出を、いずれ忘れると思いながら、未だに忘れられない僕のことも知っていて欲しい。
それほど、君との時間はかけがえのないものだったんだ、という想いが、君へ向けて歌われます。
届いて欲しいこのラブソング
出典:君を知らない / 作詞・作曲:大森元貴
僕を知らない君とどうか
その日々の不可欠で在りたい
痛い 出会うまではジッと ギュッと
日頃、皆には見せていない本当の自分をさらけ出した主人公。
このラブソングが、君に届いてほしいと願います。
君に届いて、反応してくれるまで、その想いをギュッと抱いて、ジッと待ち続けていたいという決意が歌われているような気がしました。
また、この曲を別の解釈で見てみると、フェーズ1からフェーズ2の間にグループを脱退した二人のメンバーに向けた楽曲とも考えられます。
”僕” = 大森さん他、現メンバー
”君” = 山中綾華さん・髙野清宗さん という構図です。
脱退の理由は詳しく明かされてはいませんが、この2人に向けたメッセージソングと捉えることで、より深い意味が見えてくるのではないでしょうか?
でももはやこれは素晴らしい
そう信じなきゃ やっていけないな
全て繰り返しで出来てる
泣けてしまうけど、
悔しいけど、
君を思っていたい君を知っている
出典:君を知らない / 作詞・作曲:大森元貴
“でももはやこれは素晴らしい そう信じなきゃ やっていけないな”
フェーズ2直前でのメンバー脱退。
僕と君に当てはめると、君から告げられた突然の別れを指しています。
別れはもちろん辛いけど、この運命も素晴らしい。
「人生は、出会いと別れの繰り返し」とは、よく言われますが、結成・脱退という出会いと別れを経験したミセスは、一回り大きくなったフェーズ2でも、活躍を続けることでしょう。
“泣けてしまうけど、 悔しいけど、 君を思っていたい”
ラストは、君を失ってしまった悲しみと、君への感謝が歌われています。
大事な仲間を失ってしまった悲しみは深く、時間が経てば忘れてしまえるほどのものではない。
でも、これからも君のことを思いながら活動していくよ、という決意が込められているように感じました。
完全に分かり合うことは不可能だけど、もう、君が見せてくれた一部を全部だとは思わない。
本当の君がいることも含めて、 ”君を知っている”
ラストが ”君を知っている” なのに対し、タイトルが「君を知らない」であることも、完全には理解しきれないんだという思いが込められていますね。
ラブソングの中に、脱退したメンバーへのメッセージが込められた素敵な楽曲でした。

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さいごに
いかがでしたか?
このラブソングは、きっと君のもとに届くことでしょう。
これからの活躍からも目が離せません。