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君が海【My Hair is Bad】歌詞の意味を考察!ひと夏の思い出を回想した理由とは?

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マイヘアことMy Hair is Badの「君が海」は、2019年6月にリリースされた4thアルバム「boys」の収録曲。

ひと夏の思い出が描かれたラブソングですが、なぜ国歌「君が代」みたいなタイトルになっているのでしょうか。

ギター&ボーカルの椎木知仁さんが作詞・作曲した「君が海」の歌詞の意味を考察します。

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君が海 歌詞考察!

ひと夏の思い出を回想している

この夏が最後になるなら その横顔だけでいいから
ずっと忘れない

1番のサビの後半部分が冒頭にきています。

主人公の男性が大好きな女性と一緒に居られるのは「この夏が最後」という話です。

前もって「最後の夏になる」とわかっている状況なので、交際相手に振られて失恋というパターンではないでしょう。

お互いに好き同士なのに、時期がくると別れなければならない事情があると考えられます。

おそらく夏が終わると同時くらいに、男性と女性のどちらかが引っ越すため、2人は物理的に会えなくなるようです。

距離が離れ、時間が経つと記憶は薄れてしまいがちですが、男性は「女性の横顔だけでも目に焼きつけておきたい」と固く誓っています。

八月の教室には もう誰もいなかった
吹奏楽たちと埃が 少し溢れた
なんの訳もなく 寂しくて 水槽に浮かんでた
幸福も 不幸も まるで 泡みたいだ

夏休み中の学校の風景が描かれているので、男性は学生時代のひと夏の思い出について回想しているのでしょう。

もしかしたら男性自身が引っ越すことになり、教室に置きっぱなしだった物を取りに訪れたのかもしれません。

ブラスバンド部が練習する音は聞こえてきたものの、授業がなく、掃除をしていない教室はクラスメイトの不在を際立たせたようです。

教室に水槽があり、金魚やメダカなどの魚が寂しげに泳いでいたのでしょうか。

それとも男性がプールに飛び込み、泳ぐでもなくプカプカ浮かんだという話でしょうか。

女性と出会えたのは「幸福」でしたが、離れなければいけないのは「不幸」です。

どちらの状態も儚いので、「寂しいという気持ち」が「泡のように水槽に浮かんでいた」と考えられます。

母に似た癖毛の背中に
季節より先に 君のこと乗せてた

そのとき背中で感じていたのは夏らしい季節というより、女性そのもの

ここは「君が代」に似たタイトルにも関わる表現なので、後ほど歌詞に出てきたときに紐解きます。

あの海を待っていた
ただ蝉が鳴いていた
この夏が最後になるなら その横顔だけでいいから
ずっと忘れないように

これまでの流れを踏まえると、1番のサビでは「夏という季節→寂しい・恋しいという気持ち→君(女性)→海」とつながっていることがわかります。

学生時代のひと夏の思い出は貴重な経験。

後から振り返ると「あれほど切ない気持ちになったのは、あの夏が最後だった」ということになるなら、その片鱗だけでも忘れずにいたいと解釈できます。

青春らしさを取り戻した

約束通り 電話した
午前0時過ぎ 花火だけ持って
砂時計は残りわずか
自販機の明かり 君と逃げ出した
青さが二人を締め付けて離さないような
またただ夢を見ていた

学生時代の「あの夏」の女性との思い出が具体的に描かれています。

夏のデートといえば「花火」という人も多いでしょう。

ただ時間帯が真夜中なので、どこか逃避行めいた雰囲気が漂います。

時間を計る道具「砂時計」が表しているのは、2人で一緒に居られる残り時間が短いこと。

暗い道のりを照らしてくれたのは「自販機の明かり」だけです。

大人の事情で転校しなければいけない現実に抗いたいと思っても、実際には叶わない夢だったのでしょう。

いかにも青春らしい思い出です。

団扇に穴を開けて覗いた
氷菓子を舐めた君が笑っていた

「団扇」や「氷菓子」といった古風な表現が郷愁を誘います。

女性を楽しませようとして、おどける男性。

一緒に居るだけで心が弾み、何かとふざけてしまう男性心理が表現されています。

ただ恋に落ちていた
頬に汗をかいていた
線香花火が落ち消えた後に
二人は黙って近付き 暗闇でまた口づけた

夏が終わると離れなければいけないというタイムリミットがあるので、なおさら今この瞬間しかないという刹那的な恋に夢中になっています。

何度も襲ってきた
記憶が残っていた
想い出を校庭に埋めて 子供たちは皆大人になった

学生時代の「あの夏」の回想が終わり、時間軸が現在に戻りました。

大人になっても恋愛が人生のすべてのような恋愛体質の人もいますが、それでも仕事や生活があり、青春時代ほど純粋な気持ちにはなかなかなれないものです。

その点を踏まえたうえで、主人公の大人の男性はあえて甘酸っぱい恋心を思い出そうとしていたのでしょう。

枯れた朝顔
魔法が解けるようだ
八月は眠るように目を閉じた
砂を止めたくて横にしていた 砂時計を元に戻しても
今は

「朝顔が枯れた」のは夏が終わったからですが、同時に学生から大人へと成長した男性自身、夢のような過去の思い出から覚めた現在の現実もなぞらえています。

「砂時計」を横に置くと、確かに砂は下に落ちません。

だからといって時間を止めたり、過去にタイムスリップしたりすることは不可能です。

やはり大人になった男性主人公は、昔ほど恋に没頭することはないのでしょう。

あの夏がもう来なくても
いつまでもあの海が君

君が海

最後に「君が海」というタイトルが歌詞に出てきました。

思い出を振り返ったことによって、男性の頭の中で「夏→君→海」と変換されたことが伝わったでしょう。

国歌の「君が代」の場合は「君(天皇)の治世(治める世の中)=日本」という意味ですが、この曲では「君=海」として使われています。

「夏という季節」は「君への気持ち」そのものだったので、「あの夏」に出かけた海こそが君であり、「君が海」だったと気づきました。

一般的な大人の表現だと「君」は「学生時代の恋人」になります。

ところが最終的に「君=海」と広大な自然に昇華された点が青春っぽく、過去を回想した甲斐があったというか、マイヘアらしいのではないでしょうか。

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さいごに

脇坂侑希監督による「君が海」のMVは、エモーショナルな風景が疾走感あふれる演奏シーンを盛り上げているのでチェックしてみましょう。

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