11月10日に配信リリースされるゆずの新曲「奇々怪界-KIKIKAIKAI-」の歌詞を考察していきたいと思います。
前作の「NATSUMONOGATARI」から、約5ヶ月ぶりとなる今回の楽曲は、デビュー25周年第一作目の楽曲として注目されています。
作詞は岩沢厚治さんが担当し、作曲は岩沢さんに加えて「劣等上等」をヒットさせたGiga、過去にもゆずの楽曲のアレンジを担当している音楽プロデューサー・TeddyLoidが参加しています。
10月25日に日本武道館で開催されたデビュー25周年突入記念ライブ『YUZU TOUR 2021 謳おう× FUTARI in 日本武道館』のラストで、突然モニターに映し出された「奇々怪界 KIKIKAIKAI-」のティザー動画。
わずか数秒間の動画でしたが、インパクトのあるサウンドは、ファンに強烈な印象を与えました。
来年の春にはニューアルバムのリリースを控えているゆず。
本楽曲にどんな想いが込められているのか楽しみです!
奇々怪界-KIKIKAIKAI- 歌詞考察
中毒性のあるイントロで始まるこの楽曲。
一見、歌詞の意味はなさそうですが、今回は、ブラックな職場で働き精神が壊れてしまったという人を主人公に置いて紐解いていきたいと思います。
良い意味でゆずっぽくない、岩沢さんワールド全開の奇々怪々な世界を見ていきましょう。
良くないムードが漂う雰囲気の悪い職場。
そこで働く主人公は、上司からいろいろな仕事を押し付けられます。
「待ってくれよ 今暇ねえよ」は、そんな主人公の心の叫びでしょうか?
実際に口に出すことは出来ません。
心にもない「チーパッパ」な褒め言葉で、主人公のボランティア精神(サービス残業)を引き出そうとします。
そんな魂胆はお見通しの主人公にとってお世辞など、シラけるだけの無意味な言葉です。
やってくれる?という上司の言葉への返事は「不可不可不可!」。
主人公は、ジョジョのファンかもしれませんね笑。
この部分は、主人公に当てられた仕事のタスクを表しているのではないでしょうか?
1つ達成しても仕事が終わることはなく、2個3個と渡され、結局よくわからない状態になっています。
そんなどうしょうもない職場で、精神が不安定になっていく様が描かれています。
「いや〜だからさー」「だめですか〜?」は、職場の人間の声、括弧の中は主人公の心の声を表していると仮定してみてください。
理不尽な要求ばかりで精神的に参っている主人公は、逆に楽しくなってきたようです。
ここから主人公の精神が崩壊していく様子が描かれます。
童謡『かごめかごめ』の歌詞が使われていますね。
「夜明けの晩」=朝なのか夜なのか分からないほど遅い時間、に帰ってきた主人公は歩く気力も残っていません。
『かごめかごめ』ですべったのは、鶴と亀です。
長寿を意味する(鶴は千年、亀は万年)縁起のいい存在がすべるという歌詞は、死を連想させ、過労によって主人公の寿命が縮まっていることを表しているのではないでしょうか?
辛い現実から逃れるため子供時代を思い出している様子が(いーけないんだー)(せーんせいにーいってやろー)という幼いセリフから分かります。
過労死レベルの業務で精神が壊れてしまったのでしょうか?
主人公が心に溜まった鬱憤を吐き出しているシーンです。
こんな仕事「やってらんない」「かったるい」、ブラックな職場の仕組みごとぶっ壊してやろうと思っているのでしょうか?
勝手な要求ばかりして、遅れたら容赦なく叱責してくる上司を、「ただもんじゃない?」と思っています。
主人公の気持ちを訳すと「理不尽な事ばっかり言って、ほんとに同じ人間なのか?」と言ったところでしょうか?
「heyhey」と、半ば投げやりな気持ちになっていることが分かります。
岩沢さんの言葉遊びセンスが炸裂している箇所です。
フッっと笑いながら(Laugh=笑う)、「やってみっか!」とやる気を出す主人公。
曲中で聴くと「一丁Laugh」の部分が一張羅にも聞こえます。
サラリーマンの一張羅であるスーツを脱ぎ捨て、気合を入れている姿が浮かんできます。
「かっ飛ばっせ文豪なう」は、文豪のように筆を走らせ、大量の書類を処理していこう、という意味と、ブン(バットを振る音)go nowという英語がかけられているように感じました。
任せられた仕事を一生懸命やりきろうとしている主人公のそばで、「しれっと 帰る」同僚や上司。
気づいたら一人ぼっちになっていた主人公は、神隠しにでもあったのだろうかと驚きます。
この歌詞は、あまりの理不尽さに堪忍袋の緒が切れた主人公のセリフでしょう。
「やっちまったな坊や」=自分を見捨てて帰った薄情な同僚、上司達。
今まで真面目にやってきた自分の気持ちを踏みにじった彼らに対する気持ちは、二度と良くなることはありません。
吹っ切れた主人公は、それまでのきつい仕事が幻のように感じられました。
後の歌詞では、主人公が行った仕返しが歌われます。
知ったことか!と振り切れた主人公は、仕事を途中でバックレて、先に帰った奴らを追いかけます。
会社を辞める覚悟で、これまでに溜まった鬱憤を直接言いに行ったのでしょう。
やけくそになっているようにも感じますね。
言いたいことを言い切った主人公は、反撃が来る前にトンズラします。
そんな事ができる主人公もただもんじゃないですね。
全ての恨みを出し切って、スッキリした主人公は、親愛なる友と奇怪な禁断の世界へ行こうとします。
この親愛なる友は、主人公が無意識の中で作り出した幻想の人物で、何もかもどうでもよくなった主人公の心を歌っているように感じました。
最後はストレスによって心が壊れてしまったということですね。
無理やり意味を付けたようになってしまいましたが、色々な解釈をすることでより、曲を楽しむことが出来ると思います。
良い意味でゆずらしくない、耳に残る中毒性の高い楽曲でした!
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さいごに
いかがでしたか?
来春発売されるアルバムも楽しみです!