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キケンナアソビ【クリープハイプ】歌詞の意味を考察!独特な背徳的世界に迫る!

今回は2020年1月22日にリリースされたシングル「愛す」カップリング曲「キケンナアソビ」の歌詞考察をしていきます。

「キケンナアソビ」は、ヴォーカル・ギターの尾崎世界観さんが作詞・作曲を手掛けました。

では早速歌詞の考察を始めていきましょう!

キケンナアソビ 歌詞考察

肉体と感情

そうやって口ばかりで だからさ どうせやるなら早くしようよ
始めから終わってるなら どのみち 後腐れないし

歌詞の中の登場人物は主人公の「あたし」です。歌詞は主人公のモノローグで構成されています。

始めから終わってる」「後腐れない」といったフレーズがありますので、一夜限りの性的な関係、セフレ、不倫、二股愛などのイレギュラーな関係性が見えてきます。

おしゃべりばかりしていないで、「早くしようよ」と性的関係を持つことを主人公の方から急かしています。

ここでは肉体関係だけ、と割り切っている関係性が提示されています。

本当は君だけをとか要らないから
この道をまっすぐ行けば帰れるから
これからも末永くお幸せに
じゃあ気をつけて

主人公は更に、「君だけをとか要らない」と、その関係性に感情が伴わなくても構わない、と語っています。

そして、「まっすぐ行けば帰れるから」「末永くお幸せに」「気をつけて」などとたたみ掛け、相手に対する皮肉なのか気遣いなのかは判然としませんが、肉体関係だけで大丈夫ということを強調しているように感じます。

それでも
お風呂で流す嘘の匂い 首から上だけでも残してよ
心がすり切れて揺らぐから
することすればうつる匂い 首から下だけでも愛してよ
体で繋ぎ止めて揺れる夜
それだけ それだけ それだけで良いのにな
って嘘だよ

ここでは「嘘の匂い」と「うつる匂い」、「首から上」と「首から下」、「」と「」などの巧みな言葉遊びが見られます。

性的関係を持った後、まるで何もなかったかのように全てを「お風呂で流す」のを躊躇っている主人公。

全てをなかったことにするのは悲しいと感じるのか、「首から上だけでも残してよ」と懇願する心情が語られます。

更に、普通の恋人や夫婦のように心身共に愛されることを相手には望んでいないのか、または最初から諦めているのか、「首から下だけ」つまり「体」だけでも「愛してよ」と切望しています。

そして「それだけ」が3回リピートされていますが、肉体関係だけで大丈夫だということが、ここでも強調されています。

しかし、最後にそれは「嘘だよ」と付け加えられています。

実の所は、心身共に愛されたいと思っている主人公の複雑な心情が垣間見られる部分です。

その心情は、「揺らぐから」「揺れる夜」といったフレーズからも見て取れます。

冒頭の「それでも」と終わりの「って嘘だよ」のフレーズが非常に効いており、その巧みな言葉選び配置に思わずニヤリとしてしまいます。

揺らぎと複雑性

こっちは口だけじゃない だからさ もっと色々しようよ
やっぱり終わってるから 何しても もう意味ないな

こっちは口だけじゃない」と、主人公はおしゃべりばかりしている訳ではなく、もっと性的関係を持ちたいと思っています。

ここでは「ピー」という自主規制音がサウンドの一つとして起用され、「もっと色々しようよ」というフレーズやMVとも相まって、非常にエロティックな描写となっています。

肉体的にはヒートアップしていても、感情的には「やっぱり終わってる」「もう意味ないな」と少々投げやりで冷めている状態にあるように感じられます。

肉体と精神のアンバランスさが垣間見れると言って良いでしょう。

信じてる君だけはとか言わないから
この道をまっすぐ行けば帰れるから
これからも末永くお幸せに
ほら火をつけて

ここで「信じてる君だけはとか言わない」とあり、相手とは肉体関係のみという関係性があらわになっています。

そして「ほら火をつけて」と主人公が相手に対して挑発するように誘っています

タイトルの「キケンナアソビ」とは、まさに「遊びのことを指しています。

文字通りの”火遊び”とイレギュラーな性的関係のダブルミーニングが提示されている訳です。

お風呂で流す嘘の匂い 首から上だけでも残してよ
心がすり切れて揺らぐから
することすればうつる匂い 首から下だけでも愛してよ
体で繋ぎ止めて揺れる夜を越えて

ここでまた言葉遊びが効いているフレーズがリピートされ、主人公の複雑性が浮彫になっています。

体だけの関係とは言え、「心がすり切れて」しまいそうになるという主人公の心情に、寂しさや切なさを感じます。

燃える

夢みたい 夢みたい 夢みたいな話
なんか馬鹿みたい 馬鹿みたい ほんと馬鹿みたいだな
馬鹿みたい 馬鹿みたい 馬鹿みたいだあたし
なんか夢みたい 夢みたい ぜんぶ夢みたいだな

ここで「夢みたいな話」と「馬鹿みたいだあたし」とを踏み言葉遊びも見受けられます。

夢みたい」と「馬鹿みたい」のリピートが交互に出てきており、主人公の感情の危うさが見て取れます。

主人公と相手との関係性は「夢みたい」で心地の良いものなのかも知れませんが、同時にふと夢から醒めて我に返って「馬鹿みたい」と客観的な考えも出てきています。

夢と現実が交錯し、主人公の「揺らぎ」がここでも垣間見ることができます。

夕焼け小焼けのチャイムが鳴って
よい子は早く家に帰りましょう
夕焼け小焼けのチャイムが鳴って
よい子は早く家に帰りましょう

夕焼け小焼けで真っ赤に燃えて

夕方の時間帯には、外で遊んでいる子供たちに帰宅するよう促すための「チャイム」が、何処からともなく聞こえてくるものです。

夕焼け小焼け」の歌も、この「チャイム」の定番曲です。

真っ赤に燃えて」はこの歌のチャイムを受けて、夕陽を連想させると同時に、火遊びをも連想させる秀逸なフレーズです。

またMVやこれまでの歌詞の描写も踏まえ、「よい子」とは真逆の背徳的な大人の情事をも思い起こさせる、官能的なラストとなっています。

さいごに

本楽曲「キケンナアソビ」では、尾崎さん独特の言葉遊びが随所に散りばめられた、刹那的官能的な世界が繰り広げられています。

そして主人公の複雑に揺れる心情も同時に描かれた秀逸な楽曲となっています。

クリープハイプ独自のエロティシズム女性の感情の機微が見事に表現された「キケンナアソビ」。

本楽曲を手掛けたクリープハイプの今後の曲にも注目したいですね!

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