最近インスタのストーリーなどでも耳にすることが増えた「可愛くてごめん(feat.かぴ)」。
可愛い声と少々煽りの強い歌詞が印象的なこの楽曲ですが、気になる方も多いのではないでしょうか。
「(feat.かぴ)」とは何?今回はHoneyWorksの楽曲「可愛くてごめん」について考察していきたいと思います。
楽曲 可愛くてごめん(feat.かぴ)とは
「可愛くてごめん」はHoneyWarksが手掛けた楽曲でTVアニメ「ヒロインたるもの!~嫌われたヒロインと内緒のお仕事」に登場するちゅーたんというキャラクターソングとして発表されました。
二面性を持つキャラクターで、学校でのキャラとお仕事している時のキャラは大きく異なります。
推しがいて、その推しの為にお仕事と自分磨きを頑張る可愛いキャラクターです。
ちなみに「推し」とはアイドルや俳優・アニメのキャラクターなど自分が応援している人達を指す言葉として登場しましたが、今では自分の好きな物を差す言葉として意味は広がりつつあるのでは、と個人的に感じています。
この楽曲には「feat.かぴ」と「feat.ちゅーたん(CV:早見沙織)」の二種類があり、これは歌ってる方の違いとなります。
かぴさんの歌う「可愛くてごめん」はHoneyWarksの発表したアルバムに収録されている楽曲となり、その後ちゅーたんを演じる声優の早見沙織さんが歌った「可愛くてごめん」がYou Tubeにて発表されました。
HoneyWarksとは
HoneyWarksとはギターのGomさん、ベースのShitoさん、イラストれ―タ―のヤマコさんの三人で活動されているクリエイターユニットです。
ハニワの愛称で親しまれファンの事は「ハニメイト」と呼ばれており、HoneyWarksの描く青春と恋愛に特化した世界観に共感や思い出を馳せる方が多い印象です。
2010年からYou Tubeやニコニコ動画で活動しており、2014年にはメジャーデビューするに至っています。
同じく2014年からは女性歌手CHiCOさんとコラボユニットを結成し「CHiCO with HoneyWarks」としての活動も行われています。
かぴさんとは
かぴという名前と女性である事以外は公表されていない歌い手として活動し、主にHoneyWarksのボカロオリジナル曲を歌っています。
ボカロ(ボーカロイド・VOCALOID)とは音声合成技術でメロディーと歌詞を入力するとサンプリングされている歌声を合成できるソフトとなっています。
初音ミクでご存知の方も多いかもしれませんね。
HoneyWarks、かぴさん共に今の時代を象徴する活動の形ではないでしょうか。

可愛くてごめん(feat.かぴ) 歌詞考察
私が私の事を愛して
何が悪いの?嫉妬でしょうか?
痛いだとか変わってるとか
届きませんね。そのリプライ大好きなお洋服
大好きなお化粧で
お決まりのハーフツイン巻いて
お出かけしよ
日傘持って ぼっちだって
幸せだもん!
自己肯定感感の高い主人公なのでしょう。
自分がとても可愛い事を知っているようですが、それのついて周りからこそこそ聞こえてくる悪口。
だけど主人公は落ち込む事はありません。それどころか「自分の事可愛いと思って何が悪い?妬みからの悪口?」と強気の返答。
おそらく個性的なファッションを好む主人公なのでしょう。
どんなファッションなのかは後々分かるとして、個性的で目立ってしまうファッションに批判はつきものです。
痛いだの変わっているだの、理解できないの一言で排除しようとされがちです。
しかもそういう声は直接耳にするよりもネットの世界・SNSで言われる事の方が多いのが今の時代。
主人公はそれに対しても「届きませんね、そのリプライ」と一喝で、聴いててすがすがしいですね。
特殊なファッションを好む方達は、お洋服自体を愛している印象です。
「ファッションが好き」ではなく、お洋服1着1着に愛情を持っているのです。
そんな大好きなお洋服と、そのお洋服に合うように研究と練習を重ねたお化粧をして、髪形はハーフツイン。
ハーフツインとは両サイドの髪の上の部分を掬って、左右の耳の上でそれぞれハーフアップを作るイメージの髪形の事を差しています。
その毛先をくるくる巻いて大事な日傘を持ったら準備完了、外に出かける主人公です。
ぼっち=一人ぼっち、だけどそんな事気にもしていません。
大好き、を沢山身にまとった私は、それだけで幸せ!という事ではないでしょうか。
Chu! 可愛くてごめん
生まれてきちゃってごめん
Chu!あざとくてごめん
気になっちゃうよね?ごめん
Chu! 可愛くてごめん
努力しちゃっててごめん
Chu! 尊くてごめん
女子力高くてごめん
ムカついちゃうよね?ざまあw
かぴさんのふんわりとした可愛い歌声の魅力が存分に生かされるサビの部分です。
謝る気持ちなど一切なく、自分に敵意を向ける者達への煽りである「ごめん」が繰り返されている歌詞となります。
そして主人公の伝えたい言葉がぎゅっと濃縮されているようにも感じるフレーズではないでしょうか。
「可愛い」は生まれつき持っている物ではありません。
研究して、情報を集めて、実践して、その結果が「可愛い」なのです。
主人公はおそらく努力を重ね、失敗もしながら今の「可愛い私」を手に入れたのではと思います。
それなのに努力もしない周りの人達から心無い言葉を投げかけられる事も多いのではないでしょうか。
最後の「ざまあW」に全てが集約されていると考えられます。
努力をしないから、妬むしか出来ないのよ、ざまあみろ・・・といったところでしょうか。
ざまあ、とはネットで使われ広まった「ざまあみろ」が略された言葉です。
貴女は貴女の事だけどうぞ
私に干渉しないでください
類は友を呼ぶと言うけど…
届きませんね。その陰口重い厚底ブーツ
お気に入りのリュックで
崩せない前髪くしでといて
お出かけしよ
軽い女?ふざけんな
重すぎるっつーの!
人の事を気にして悪口言ってる時間があるならば、その時間を自分磨きにあてればいいのに。
私は私の価値観の中で生きていて貴女とは違う世界で生きているので、わざわざ関わらないでください、といった感じでしょうか。
歌詞は終始喧嘩腰ですが、言っている事は至極正論であり、大切な事ではないでしょうか。
陰口とは数人が集まって言う事がほとんどで、それは開けたはずのネットの世界でも同じこと。
一人が心無いリプライを送れば、それに便乗するように同じ様な言葉が集まってきます。
主人公はその様子を「類は友を呼ぶ」と呆れていますね。
ただし、数で攻めた所でこの強気のぶれない信念を持った主人公には痛くもかゆくもないのです。
厚底ブーツ・リュック・前髪で主人公の好むファッションは地雷系だと分かります。
(人によって境界線が曖昧な時もある為、量産型の可能性は割愛させて頂きます)
ぱっつん前髪はキープが大変!だけど崩れた時は可愛さ半減なので主人公もこれには必死の対応です。
ここの「重すぎる」というので地雷女であるとも取れますね。
地雷女とは見た目は可愛くて魅力的ですが恋愛すると束縛したり依存したりと、いわゆるメンへラになる女性を差す言葉で自分のステータスを表す言葉として使われる事がほとんどです。
見た目は比較的派手な地雷系ファッションは軽い女と見られがちですが、実は重い女だという事を言っているのかなとも思います。
また、推しに対する気持ちは真っすぐで「重すぎる程だ」という意味にも取る事ができますし、その両方の意味ではと考えます。
Chu! 可愛くてごめん
この時代生きてごめん
Chu!目立っててごめん
意識しちゃうよね?ごめん
Chu! 可愛くてごめん
自分磨きしてごめん
Chu! ぶりっ子でごめん
虜にしちゃってごめん
ムカついちゃうでしょ?ざまあw
可愛くて目立ってて、自分磨きしっかりしてて、ぶりっ子でアンチ以外は虜にできる主人公はやはり疎まれ、後ろ指差されます。
しかし、嫌い嫌いも好きのうちという言葉もあるように陰口叩きながらもついつい主人公のSNSを覗いてしまうアンチの心理を「意識しちゃうよね、ごめーん」という煽りで一蹴しているのではないでしょうか。
ぶりっ子は非常に計算しつくられたお芝居だと私は考えます。
演じきり、相手を自分の虜にするのは簡単な事ではありません。
その部分にも必死に「努力」をしている主人公だから、妬みからくる陰口にも「努力しない貴女達が悪い。ざまあみろ」と笑い飛ばせるのです。
趣味の違い
変わり者と
バカにされても
曲げたくない
怖くもない
あんたらごとき
自分の味方は自分でありたい
一番大切にしてあげたい
理不尽な我慢はさせたくない
“それが私”
本来、他人の趣味に関してあれこれ言うのはご法度な行為。
しかし、人の好きなものや趣味にあれこれ口出す人が一定数存在するのも現実です。
特に「推し」というアイドルやキャラクターを愛でてる人間は周りから理解が得られず奇異の目で見られてしまう事も良くあることです。
しかし主人公はそんな視線にも嘲笑にも揺らぐ事無く自分を貫くのです。
自分の「好き」に素直に生きる事、それを他の誰でもない自分が認めていれば何も怖いことなど無い。
努力した人間が、努力しない人間の言葉で自分を抑え込む必要などない、という強い信念を持った人間こそが「私」であると主人公は凛と佇んでいるのではないでしょうか。
Chu! 可愛くてごめん
生まれてきちゃってごめん
Chu!あざとくてごめん
人生楽しんでごめん
Chu! 可愛くてごめん
努力しちゃっててごめん
Chu! 尊くてごめん
女子力高くてごめん
ムカついちゃうよね?ざまあw
「ごめん」で煽りながら自己肯定感高くアンチを相手にもしていない様子のサビが最後にも繰り返されていますね。
賛否両論ではあるのでしょうが、私は個人的には主人公の様な強く自分を持ち、我が道を突っ走る生き方は大好きですし、実は憧れている方は多いのかなと思います。
「人生楽しんでごめん」というフレーズから、主人公は生きている事を楽しんでいる事が分かります。
自分に素直に生きる事、難しいかもしれませんが少し意識するだけで人生の見え方が変わるかもしれませんね。

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さいごに
いかがだったでしょうか。
HoneyWarksの「可愛くてごめん(feat.かぴ)」の歌詞を考察してみました。
一貫して人を煽るような歌詞で書かれた楽曲となっていましたが、その強さもかぴさんの柔らかく可愛い声で中和されていたのではないでしょうか。
とても印象深く心に残る一曲となっていると感じました!