Aimerさんの「カタオモイ」は、4人組ロックバンドandrop(アンドロップ)のボーカル&ギター内澤崇仁(うちさわ たかひと)さんによるギターのアルペジオやコーラスが印象的なラブバラード!
タイトルはカタカナ表記になっていますが、果たして片思いの歌なのでしょうか?
内澤崇仁さんが作詞・作曲・編曲・プロデュース・ギターなどの楽器演奏・コーラス、玉井健二さん(agehasprings)が編曲・プロデュース、飛内将大さん(agehasprings)が編曲を手がけた「カタオモイ」の歌詞の意味を考察します。

カタオモイ 歌詞考察!
男女の掛け合いになっている?

「カタオモイ」の主人公は「僕」です。
「君」のことが大好きで、お互いに年齢を重ねても愛情は変わらず、華やかな暮らしではなくても構わないから一生一緒にいたい、という切実な思いが表現されています。
作詞したandropの内澤崇仁さんは男性で、歌っているAimerさんは女性なので、「僕」も「君」も性別不詳というか、性別にこだわらず幅広く解釈できるでしょう。
いずれにしても「僕」の思いが「君」に伝わるのかどうかが気になります。

1番のサビです。
「カタオモイ」は3番まであり、それぞれ「僕」の思いが吐露された前半部分と、「ダーリン」と呼びかけるサビに分かれています。
登場人物の性別が曖昧なのと同じく、サビの語り手についても「僕」と「君」の両方が当てはまりそうです。
さまざまな解釈ができるようにあえて自由度の高い言葉遣いになっていますが、そのうちの1つのパターンとして男女の掛け合いが考えられるでしょう。
前半の「僕」の告白を受けた「君」も実は同じ気持ちだったので、両思いになったという展開です。
その場合は「君」が「僕」に対して「ダーリン」と呼びかけていると解釈できます。
両思いなのに片思い?

「僕」が思いを吐露する、2番の前半パートです。
1番では「ギター」や「歌」など音楽を引き合いに出していましたが、2番では「メインディッシュ」や「デザート」など料理を人生にたとえています。
それぞれの趣味や仕事について思いやりながら、生活を共にして一生を添い遂げたいというプロポーズのようにも聞こえるのではないでしょうか。
何気ない日常こそが人生の中心であり、調子がいいときも悪いときも一緒に乗り越えてこそ、ご褒美のような寿命を迎えられるというイメージです。
ただ、1番のサビで両思いになったにも関わらず、まだ「僕」は「君」に思いが伝わってほしいと願っています。
いったいどういうことなのでしょうか。

「ダーリン」と呼びかける、2番のサビです。
全体的に男女の掛け合いになっていて、サビの語り手が「君」だとすると、「君」は「僕」と両思いになれたことを素直に喜んでいると解釈できます。
どのように表現すればいいのか、とまどうほどの嬉しさではあるものの、愛する人に愛された事実に満足している様子で、思いが伝わらないもどかしさは感じられません。
もしかしたら「君」にとっては両思いですが、「僕」にとっては両思いなのに片思いという可能性も考えられます。
本当は固思い?

一般的に片思いとは「一方的に思いを寄せること」なので、そういう意味では「カタオモイ」の「僕」と「君」は両思いです。
「ダーリン」と呼びかけるサビを踏まえると、「君」が他の人に心変わりして「僕」のことを忘れたり、「僕」から離れたりする心配はありません。
それなのに「僕」は「君」に片思いしています。
加齢による物忘れや認知症などによって「僕」のことがわからなくなっても構わないから、「僕」より先に亡くならないでほしい、死後も再会して恋に落ちる、と誓う「僕」。
それほど「僕」は「君」と一緒にいたいと固く思い詰めているので、両思いなのに片思いのような感覚に陥っているのでしょう。
そんな「僕」の心を漢字で表すなら「固思い」になるかもしれませんね。

あまりにも大好きすぎて切なくなるほどの相手と両思いになるのは、現実離れした夢のような感覚とも言えます。
それを奇跡と表現しても、何となくしっくりこないのでしょう。
いわゆる両思いになっても、まだ片思いを続けていると感じるほどの「固思い」で結ばれた2人。
この先どれほどの困難が待ち受けていたとしても仲睦まじく暮らし、もし来世があるなら永遠に愛し続けそうですね。

1ヶ月無料で音楽聴き放題!
通常880円/月のAmazonMusicUnlimitedが今なら1ヶ月で体験可能!
この機会に聴き放題サービスをお試ししてみよう!
いつでも解約OK!
さいごに
「カタオモイ」は4thアルバム「daydream」(2016年9月)、バラード中心のベストアルバム「BEST SELECTION “blanc”」(2017年5月)に収録されています。
TBS系音楽番組「COUNT DOWN TV」(2016年10月・11月)のオープニングテーマにも選ばれました。
12thシングル「茜さす/everlasting snow」(2016年11月)や映像作品ではライブバージョンを堪能することができます。
ONE OK ROCKのボーカルTakaさんはInstagramでカバー(ワンコーラスチャレンジ)しているので、聴き比べてお楽しみください。