「傘」はCMのために書き下ろした楽曲となっています。
坂口健太郎さん主演のブルボンのアルフォートのCMで、「青の味方に。」篇に起用されています。
ドラマのようなストーリー性のある楽曲でCMソングとして書き下ろされたとは思えないほどの高いクオリティとなっています。
今回は大注目のKing Gnu「傘」の歌詞を考察していきたいと思います。

傘 歌詞考察
タイトル『傘』の意味とは
傘とは雨や太陽などを避けるために用いる道具となっており、身体を守るために使われます。
歌詞の中では「傘」に自分を守ることである「自己防衛」の意味が込められているように感じます。
心に降りかかる土砂降りの雨

「さよなら」から始まる冒頭の歌詞ですが、これは別れた恋人に対しての言葉なのではないでしょうか。
「ハイになったふりしたって心模様は土砂降りだよ」という部分から、本当の悲しい気持ちを隠して無理矢理明るく振る舞っている様子が伺えます。
「傘も持たずにどこへ行くの?」と誰かに言っているように見えますが、これは自分に向けた言葉であると解釈しました。傘は自分の心を土砂降りの雨から守るものなのに、傘をもつ余裕もないほど精神的に追い詰められているのかもしれませんね。

この部分の歌詞は別れに至った日のことだと思います。きっと相手に別れを告げられたのでしょうね。
「曇りガラス越しのあなたには」という歌詞からこの日の天気も雨だったのでしょうか。二人の間に隔たる厚い壁のようなものを感じる歌詞ですね。
自分の気持ちや言葉が相手に何も届くことがないくらい「あなた」の意思は強いものだったのだと思います。何も届けられないことへの失望が伝わってきます。

「3回目のアラームでようやく起き上がれそうな朝」という表現から「あなた」のことを考えてなかなか眠れなかったのではないかと推測できます。
コーヒーを「飲む」ではなく「流し込め」という歌詞から不安を押し殺して無理矢理自分を奮い起こしているような様子が伝わってきます。
別れを告げられてもいつも通り日々はやってきて、生活を続けなければいけません。
自分の心を守るために

「運命でしょ?」と言っていたあなたから別れを告げてきた。運命なんて最初から信じてないのだと否定することで知らず知らずのうちに自分を守っているのでしょう。
本当は信じていたかったのに・・・

別れてしまった今でもあなたへの気持ちは簡単に消えることがありません。
もっと近くで話したい、遠くにしかいられない自分がもどかしくてたまらないのでしょう。深く相手を想う気持ちがストレートに表現された歌詞となっています。

冒頭と同じ歌詞になります。
自身の行き場のない感情をどうしたら良いかわからない様子が綴られています。

日々は何事もないように流れていきます。その中でふと思い出す「あなた」のこと。その度にガラスの片が刺さるような辛い思いになるのでしょう。
「あなた」との記憶、大切な思い出がよみがえるたび悲しい気持ちになります。しかし、ただただ、忙しい日々を過ごすことでその気持ちを誤魔化していることが読み取れます。
「あなた」と過ごした記憶

かつて一緒にいたという確かな事実を確かめている様子がわかります。「寄せては返す波の中を必死に立っていたんだ」という表現から「あなた」との関係が簡単にうまくいっていたのではないことが読み取れますね。そんな中でも自分なりに必死に努力して、やれることはやったのだと言い聞かせているのではないでしょうか。

「ゴールなんか有りはしないよな」というぶぶんから、何が正解だったのかわからない気持ちが表れています。
流れるラヴソングのようにうまくいくことがなかったことが後半の歌詞から伺えますね。

簡単に忘れることができず、気づけば「あなた」の面影を探しています。
失ってから気づく大切さというものに共感できる人も多いのではないでしょうか。

愛についてたくさん考えてみたけれどまだわからない部分もあります。しかし「背中を見た」という表現から、そんな自分をも受け止めなければならないと思ったのではないでしょうか。
完全ではありませんが少し前に進めた様子が読み取れますね。
尊い大切な人

何度も繰り返されている歌詞ですね。
訴えかけるように最後にもこのサビがきます。
どうしようもない別れに直面して、なかなか立ち直ることはできませんが前を向いて少しずつ歩いて行くしかないですね。

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さいごに
今回は「傘」という楽曲について歌詞考察しました。
恋人との別れの曲で、共感できる人も多いと思います。ぜひ、CMも見た上でよく聴いてみてくださいね。
深い世界観に引き込まれることでしょう。