“ずとまよ”の略称で知られる「ずっと真夜中でいいのに。」ボーカル・作詞、作曲を手がけるACAねを中心とした音楽ユニットです。
今回は謎の多いこのユニットのセカンドEPに収録された”勘冴えて悔しいわ”の歌詞を徹底解釈します。

【勘冴えて悔しいわ】歌詞徹底解釈!
ボーカルのACAねの歌詞世界は独特の言葉遊びが特徴です。だからその真意を読み取ることは困難です。しかし彼女の歌詞世界にあるのは現代的な孤独と相手への歪んだ想い。
そういう現代的な恋愛の闇がいつもみえます。今回の歌詞もそうでしょうか?

「君のことじゃないよ」と主人公は誰かに言われてしまいます。
それに対して”気のせい”にしたい主人公。そして恋心がばれたと心配になります。
そして相手にしないでと思っています。
このやりとりは凄く意味を掴むことが難しいです。
なぜなのか? それは次の部分からわかります。

主人公はTwitterで7個のアカウントを持つSNS中毒者です。
そしてATPとは、生体のエネルギー通貨とも言われる物質で生きているだけで生命が活動を行っていることを示しているのでしょう。つまり生きている以外には、Twitterをしているだけの日々なのかもしれません。
前段に戻ります。
君のTwitter上のつぶやきが、私のことかもしれないと主人公は思います。
そして気のせいにしたい。でもひょっとすると私の君への気持ちがバレたのかもしれないと私は思います。でもそういう時には相手にしないでと思っています。
君は人気者なのかもしれません。そういう人気者の相手のリストに背の順番や名前の順番では並びたくありません。
そしてもういっそのことひとりになりたいと思います。でも一人を竹刀でと言葉遊びで誤魔化していますが、ひとりにしないでと思っています。
SNS時代ではひとりというのは避難場所ではありません。誰かとSNS上で繋がっていることが心のよりどころになる時代です。
そして希望に満ちた可能性と、誰かにネットの向こうで笑われているという可能性の間で、集中力がなく毎日Twitterに向かう無気力な日々です。
SNSで冴えてしまう勘

君のTwitterの様子からいろんなことがわかります。
ただ体内の物質を生命的に循環させていくだけだったら楽だったろうなと思います。
でも君のことには敏感で、勘が冴えています。
だから君のことが気になって悔しい。
そういう君のことだけもの凄く勘が冴えるのです。
でもそういう時には、SNS上で私のことを笑っているように思える道を塞ぐ民の声が聴こえてきて、うんざりしています。

君との関係は現実でもあります。
でも君の言葉に対して、頷くことしかできません。
そして感情を表に出すことはできません。
悲しいことがあったら、泣いて感情をリセットするしかありません。
君も道を塞ぐ民も、興味がないなら放っておいてほしい。
そういうことを主人公は思ってしまいます。

いろんなことで人は間違います。言葉の意味を間違ったり、仕事を間違ったり。思い違いをしていたり。
でもそんな日々でただ生きているだけということが表現されている部分だと思います。
毒いちごの正体は?

君がくれた毒苺とはなんでしょうか? ここには愛などがあてはまるかもしれません。でもその愛には毒もあります。
ここで一号、二号の意味とはなんでしょうか?
昔の日本では愛人のことを二号と言いました。そして本命の相手が一号なのです。
ひょっとすると私が好きな人の相手は複数なのかもしれません。そういうことに勘が冴えて気づいてしまう。そういう歌詞なのかもしれません。

知られたくはないけれど、知ってほしい気持ち。
それは私の気持ちです。
君のことが好きだという気持ちを言えたら、どれだけいいでしょう。
だから君のことで一喜一憂する主人公は、君への気持ちを伝えたい。
でも怖くてそういうことができません。
だから本当の思いとしては、君への思いを伝えることができたら、
パリピみたいにイェイと言いたい。
そして真夜中には君としたいと思っているのです。
ここでイェイという言葉や死体という言葉が並ぶのはACAねの言葉遊び。
陰キャだから素直に喜びや自分の気持ちを表すことができません。
でもそこに隠されているのは、君としたいという真夜中の思いなのかもしれませんね。

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さいごに
ACAねの歌詞にはもっと深い意味や解釈があるのかもしれません。
でも今回の歌はSNSの時代の恋模様が描かれていると思いました。
歌詞には多様な解釈があります。ですので今回の解釈は、筆者の個人的な解釈。自分なりの歌の解釈を見つけてみてくださいね。
そしてひとりTwitterをするしかない真夜中の時間をおくっている主人公がそれでも君にふりまわされながらも相手のことを気にしながら思いを募らせている気持ちが見え隠れしていると思います。
TwitterなどのSNSは便利だけれど、相手のことを気にしすぎてしまう部分があるのかもしれませんね。現代の恋愛は難しいですね。