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勘ぐれい【ずっと真夜中でいいのに。】歌詞の意味を考察!狭間で揺れる心情を紐解く!

今回は2020年11月27日に各種音楽配信リリースされた「勘ぐれい」の歌詞考察をしていきます。

「勘ぐれい」は、ヴォーカルのACAねさんが作詞・作曲を手掛けました。

では早速歌詞の考察を始めていきましょう!

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勘ぐれい 歌詞考察

非現実と現実の間で

例えばの話だけしてた
これまでの夢語ってた
煮えたかどうだか
齧る度に嘘ついた
これで終わらせたくて

歌詞の中の登場人物は主人公の「僕」です。

「例えばの話」「夢」とあるように、主人公はあまり現実的な事は口に出してはいなかったことがわかります。

更に「嘘ついた」とあり、現実だけでなく真実をも遠ざけているようです。

しかし、「終わらせたくて」と続いており、現実や真実と向き合いたいという意思は持ち合わせているのが垣間見れます。

草を毟り水をやり
鉛を炒め生きてる
後悔
それどころじゃない
焦りを糧に目覚める

「後悔」「焦り」とありますが、主人公は自身の生きざまには満足していないようです。

「草を毟」っては「水をや」る、という行為が繰り返されることは不毛に感じられますし、「鉛」のような重いものを抱えて「生きてる」主人公は「後悔」の念に駆られるだけでなく、焦燥感すら抱いている様子です。

またこの「鉛」ですが、「鉛色」で広辞苑にあたると”鉛の色に似た淡い鼠色”という定義がなされていました。

鼠色=灰色=グレー=「ぐれい」と、本楽曲タイトルの一部とリンクしているのがわかります。

グレーは白と黒の中間という立ち位置で、どっちつかずといったところでしょうか。

主人公はただ「鉛」のように重いだけでなく、白黒はっきりとしない問題を抱えてしまっているとも言えるでしょう。

伝わらない形を今日も
なにかを解決するには…
容易いことではないけれど
答えは別にある

人に何かを伝えることは簡単なことではありませんが、どうも主人公はそれが上手く出来ていないようです。

また、何か問題を「解決する」ことも同様に「容易いことではない」と語っています。

前出の「鉛」という言葉を踏まえて、主人公は重たくどっちつかずの中途半端な問題を抱えて日々生きており、少々ネガティブな印象を受けます。

しかし、最後に「答えは別にある」とあり、恐らく自分だけの内側の世界にではなく、どこか別の世界に解決の糸口はある筈だと思い至っています。

ここでは一転してポジティブな印象を受けます。

転回を嫌い、荒れ果てたこの世を
(ねぇどうしたい)
見過ごせない僕がいい
(ほっときな)
応えれば堪えるほど
(ねぇどうして)
無気力な僕には戻れない
駆け引きを続けて

冒頭「転回」とありますが、広辞苑によれば、”めぐりまわること。回転。くるりと方向をかえること。”等と定義されています。

しかし、主人公は目まぐるしい変化を好んでいないようです。

「この世」はどんどんと変化をし、荒廃もしている訳で、主人公にとっては居心地が良いものではないはずです。

現に、主人公の心の声と思しき括弧付きの歌詞では「(ねえどうしたい)(ほっときな)」等と呟くように主人公自身に投げかけています。

心の声は少し迷っているような、しかし面倒なことは避けたい、といった感じが見受けられます。

ただ、一方では「見過ごせない僕がいい」「無気力な僕には戻れない」と非常にポジティブな歌詞が連なっているのが印象的です。

ポジティブな自分とネガティブな自分の狭間で揺れ動く、まさに「ぐれい」=グレー=どっちつかず、といった心情が読み取れるようです。

そしてその「ぐれい」な状態の主人公は自身と「駆け引き」をしているのです。

この世との対峙

草を無視り水をやり
鉛を炒め生きてる
嫌える
ほど律儀じゃない
優しい余白で目を見る

伝わらない形を今日も
なにかを解決するには…
容易いことではないけれど
答えは別にある

一番の「毟り」がここ二番では「無視り」、また「目覚める」「目を見る」へと変わっています。

面倒なことを「無視」し、相変わらず「鉛」を抱えて生きているのには変わりはないようですが、そんな現実を「嫌える」訳ではない様子です。

そして、「優しい余白」とあり、精神的な余裕が出てきたように感じます。

一番と比べると2番ではややポジティブな印象が感じられます。

転回を嫌い、荒れ果てたこの世を
(ねぇどうしたい)
見過ごせない僕がいい
(ほっときな)
応えれば堪えるほど
(ねぇどうして)
無気力な僕には戻れない
駆け引きを続けて

そしてサビ部分の繰り返しとなっています。

主人公のポジティブとネガティブな相反する二つの人格が「駆け引き」をしており、白黒はっきりとしない中間色=グレー=「ぐれい」な雰囲気が漂っています。

つまり、嫌なものはスルーしてしまいたいけれど、一方で「見過ごせない」自分がいます

また「この世」に「応えれば」同時に精神的にダメージを被り「堪える」ようになるのですが、もう一方の「無気力」だった頃の自分には戻ることが出来ずにいるのです。

錆び付いた硝子で
緊張を解いて
一か八かで
呼吸 知る

錆び付いた勘ぐれい
緊張を解いて
一か八かで
呼吸 聞く

ここでは「硝子」と「勘ぐれい」「呼吸 知る」と「呼吸 聞く」と言葉の変化がみられます。

また「硝子」「勘」も時間の経過と共に「錆び付」くものです。

「一か八か」という慣用句ですが、広辞苑によれば”運を天にまかせて冒険すること。のるかそるか。”といった定義がされています。元々はカルタ博打から出来た言葉の様です。

「緊張」とありますので、「呼吸」することを忘れてしまったり、乱れてしまう程、平常心ではいられない「緊張」を伴う状況を描いているようです。

恐らく「この世」と対峙しようと奮闘しているのでしょう。

展開を嫌い、荒れ果てたこの世を
(ねぇどうしたい)
見過ごせない僕がいい
(ほっときな)
応えれば答えるほど
(ねぇどうして)
無気力な僕には戻れない
駆け引きを続けて

ぼんぼんぼらんぼんぼん

そしてラストですが、最初の「転回」が「展開」と変わっています

「展開」広辞苑によれば、”広くひろがること。発展させ、くりひろげること。”といった意味があります。

変わらないことを好む主人公にとっては、様々なことが繰り広げられ、変化に対応することを強いられる「この世」は疲れることでしょう。

無視をしてスルーを決め込むこともできますが、やはり一方で現実に向かっていく自分を好ましく思う自分もいる訳です。

対極の考えの自分が二人存在しているかのようですが、心の揺れは私たちリスナーも充分に理解できるところです。

人の心は移ろいやすく、相反する心情の間を絶えず行ったり来たりするものかと思います。

それでも現実に目を背けるよりも、多少面倒でも立ち向かっていく自分を好ましく思う、というのも共感できるところではないでしょうか。

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さいごに

本楽曲「勘ぐれい」は、精神面でネガティブだった自分が成長し、ポジティブになっていく過程が描かれています。

「勘ぐれい」は目を惹く独特のタイトルとなっていますが、「勘」+「グレイ」=灰色=どっちつかず、とも「勘繰れ!」(勘繰る=あれこれと邪推すること)と急き立てている様に解釈できるようにも感じます。

非現実的な世界でぬるま湯につかっていた主人公が、生きていくのが困難な「この世」と、迷いながらも対峙しようとしている様が目に浮かぶような楽曲「勘ぐれい」。

本楽曲を手掛けたずっと真夜中でいいのに。の今後の曲にも注目したいですね!

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