今回は、Uruさんの新曲「紙一重」の歌詞を考察していきたいと思います。
アニメ『地獄楽』のエンディングテーマとして書き下ろされた「紙一重」
歌詞にはどんな想いが込められているのでしょうか?
アニメのあらすじ、楽曲コメントと合わせて見ていきましょう!
アニメ『地獄楽』
賀来ゆうじ先生による同名漫画作品をアニメ化した作品。
4月1日から放送がスタートしています。
漫画も大きな人気を集めた作品です。
アニメでどんなストーリーが展開されるのか楽しみですね!
楽曲コメント
Uruさんのコメントをご紹介します。
作品を拝読した時、序盤から衝撃的で息を呑みました。とてもメッセージ性が強く、現実世界を生きている私の心にも訴えかけてくるものが沢山ありました。
『地獄楽』という「地獄」なのか「極楽」なのか、すごく印象的な作品タイトルと、ストーリーから感じ取ったものを、自分なりに答え合わせできたような気がしています。
何度も胸が痛くなったり心が温かくなったり、そんな感情を曲にしましたが、作品や登場人物たちに寄り添うことのできる曲になってくれていたら嬉しいです。
素晴らしい作品のエンディングテーマを歌わせていただき感謝します。
公式サイトより
タイトルとストーリーからインスピレーションを得て作成された「紙一重」
どんな歌詞が綴られているのか楽しみです!

紙一重 歌詞考察
そっと重ねてみた
だけどもはみ出した
端の方だけ破っただけどあなたはそのままでいいと
散らかった欠片をもう一度繋いで
直してくれた心は紙一重
交わりそうで交わらないものだね
だからこそ今こんな風に寄り添い合って
その心を感じていたい
冒頭の部分は、主人公・画眉丸と、その妻・結を表現していると感じました。
石隠れ最強の忍びとして恐れられた、がらんどうの画眉丸。
無慈悲に相手を始末する画眉丸に愛を教え、普通の人間に近づけてくれた結の存在は、画眉丸にとって非常に大きいものなのでしょう。
物語の序盤も、妻・結にもう一度会うため、仙薬を探しに行くところから始まります。
“そっと重ねてみた だけどもはみ出した 端の方だけ破った”
里で育てられた画眉丸と、優しい結。
二人の心を重ねた時、正反対の二人の心ははみ出しまくっていたのでしょう。
はみ出した部分を破る(他の方法を知らず、無理やり合わせようとする)画眉丸に対し、結は、貴方には貴方のいい部分があるのだと教えてくれます。
いつの日も 明ける明日を待って
儚い夢に焦がれて
あなたは誰かを今日も想いながら
胸に抱いた願い 追い続けるのでしょう
いつかその声が届きますようにもっと もっと 強くなれたら
心の奥 ずっとずっと変わりたかった
今の私はあなたのため何ができるだろう
続いての部分は、画眉丸とともに島に来た山田浅ェ門佐切の目線で歌われているように思います。
“あなたは誰かを今日も想いながら 胸に抱いた願い 追い続けるのでしょう”
あなたは画眉丸、誰かを想って胸に抱く想いとは、妻・結にもう一度会うという夢を指しているのではないでしょうか?
はじめは、死罪人と死刑執行人(島に行く際のお目付け役)という関係でしたが、上陸後のぶつかり合いで、徐々に変化する二人の関係。
“今の私はあなたのため何ができるだろう” と、画眉丸を想う心が読み取れます。
触れたら壊れそうなほど
まっすぐな瞳 その奥に見た孤独
握る手が作る服の皺が
その叫びを伝えていたいつの日も
迷いもがくことを
時に抗う強さを
あなたは私に教えてくれたね
心重ねた日々 知った光と影は
ずっとこの胸に息づいている
“いつの日も 迷いもがくことを 時に抗う強さを あなたは私に教えてくれたね”
佐切は、斬られたことを気づかせずに死刑を執行する腕前の父親に憧れ、同じ道を選びました。
しかし、実際に死刑を執行する時、恐怖や迷いから父親のように斬ることは出来ず、現実と理想のギャップに苦しんでいました。
画眉丸と行動をともにすることで、その心を知り、考えが変わっていきます。
“知った光と影” とは、画眉丸の抱える「結への愛」と「忍は強くなければ守れない」という言葉の間で苦しんでいる様子を表しているのでしょうか?
人は誰しも、迷い悩み傷つきながら、一歩ずつ進んでいくのだという決意が読み取れる歌詞です。
何度傷ついても
守り続けた愛が
いつかあなたを包みますように
最愛の結に会うため、何度死にかけても舞い戻ってきた画眉丸。
最後は、画眉丸の未来を願う気持ちが歌われます。
物語の中で、佐切は画眉丸への恋愛感情を否定しています。
二人は協力して死地をくぐり抜けてきたことで、絆が生まれ、お互いに敬意を抱いている関係なのだと思います。
“いつかあなたを包みますように” という歌詞には、佐切から画眉丸への最大限の敬意が込められているのではないでしょうか?

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さいごに
いかがでしたか?
Uruさんが解釈した地獄楽。
誰の目線にするか、どのシーンを思い浮かべるかで、様々な解釈ができる曲になっています。
これからのアニメの展開も楽しみですね!
時は江戸時代末期。抜け忍として囚われ死罪人となった元・石隠れ最強の忍“画眉丸”は、極楽浄土と噂される島から「不老不死の仙薬」を持ち帰れば無罪放免となれることを告げられる。
画眉丸は最愛の妻と再会するため、打ち首執行人“山田浅ェ門佐切”とともに仙薬があるという島へ向かうことに。
島に上陸した画眉丸と佐切に立ち塞がったのは、同じく仙薬を求める死罪人たち。そして、島に潜む未知の生物、人工的で不気味な石像、島を統べる仙人たち……
謎多き島で、果たして画眉丸は仙薬を見つけ出し、生きて帰ることが出来るのか——!?
公式サイトより