今回は、King Gnuの新曲「カメレオン」の歌詞を考察していきたいと思います。
フルサイズ音源の先行配信は2月28日、CDリリースは3月16日に決定しました。
菅田将暉さん主演のドラマ『ミステリと言う勿れ』の主題歌としても起用されている本楽曲。
歌詞にはどんなメッセージが込められているのでしょうか?
ドラマの内容と合わせて見ていきましょう。
ドラマ『ミステリと言う勿れ』
田村由美さん原作の人気漫画を菅田将暉さん主演でドラマ化した作品。
漫画は累計発行部数1,400万部を突破する大人気コミックです。
簡単なあらすじをご紹介します!
主人公・久能 整(くのう ととのう)が難解な事件の謎を解いていくミステリー漫画。
最初の物語では、整が殺人事件の容疑者として事情聴取を受けることに。
取調室に連れてこられた整でしたが、元々おしゃべりの整は刑事たちとのおしゃべりの中で、一見事件には関係なさそうな事柄から本質を見抜き、見事取調室から事件を解決するのでした。
持ち前のおしゃべりな性格と、鋭い観察眼で事件の真犯人を見つけ出した整は、その後も多くの事件に巻き込まれていきます。
カテゴリとしてはミステリに分類される本作ですが、原作者の田村先生が「ミステリじゃないです、無理、そんな難しいもの描けるもんか」とコメントし、タイトルにもその想いが反映されているそうです。
難しい長台詞をスラスラと話す菅田将暉さんの圧巻の演技にも注目です!
常田大希(King Gnu)コメント
一つの事件にしても一人の人間にしても、それらは実に多面的で色々な顔を持っているものです。
私たちは怠惰な生き物ですので、ある一面だけで判断して総てをわかった気になってしまいがちなのですが、そこで零れ落ちた側面もまた、その人の大事な大事な真実だったりもする訳です。
人間という複雑な生き物を、諦めず理解しようと向き合い続けるそこに愛があるのではと思いこの曲を書き下ろしました。
追伸 : 同世代の星、菅田将暉との初タッグということで気合い満々で挑んでおります。めちゃくちゃ名曲出来ちゃったっぽいのでご期待ください!

カメレオン 歌詞考察

楽曲コメントにもあるように、人という生き物は、他人の一面を見ただけで全てを理解したように考えてしまいがちです。
歌詞の冒頭では、「君」の一面だけでなく全てを突き止めたい、という主人公の願いが歌われています。
Twitterでも話題になっていましたが、「叶わない」という歌詞は「敵わない」とかけられていそうですね。
相手の全てを知りたいという願いは叶わない、ミステリアスな魅力のある「君」には敵わない。
主人公は、出口の見えない迷宮に迷い込んでしまいます。

人の気持ちはすぐに変わってしまうものです。
きっと主人公の追い求めている「君」もコロコロと姿・気持ちを変えているのでしょう。
タイトル「カメレオン」とは、見る度に変化する「君」自体を指しているようですね。
また、「夕暮れ」とは別名【黄昏時】とも呼ばれます。
もともとは【黄昏】=【誰そ彼】という言葉から来ており、日が暮れて薄暗くなり、相手の顔が見えにくいため「あなたは誰ですか?」と問いかける時間帯という意味が込められています。
曲中の「僕の知らない君は誰?」という歌詞にも繋がりますね。

主人公と「君」の別れが描かれています。
「君」の姿を探して、寂れた駅を探し回る主人公ですが、君を見つけることは出来ませんでした。
「急行列車が通り過ぎた」という歌詞は、君が見つからないことへの主人公の焦りが表現されているのだと思います。

コロコロと姿を変え、あの日、とうとう居なくなってしまった「君」との再会。
久しぶりにLINEで電話をかけたのでしょうか?
通話中の画面に映る「君」のアイコンは、「もう僕の知らない君でした」
勝手な推測ですが「幸せそう」という歌詞から、君は既に結婚しており、家族との幸せそうな写真がアイコンになっていたのではないでしょうか?
自分の想いとは裏腹に、あまりにも幸せそうな君の姿を見て、つられて笑ってしまう僕。
主人公の切ない気持ちが伝わってきますね。

「君」が居なくなってしまった、再会するともう僕の知っている君ではなかった、という「悲しみ」
そんな深い悲しみを経験した主人公ですが、「白い絵の具」で何度でも塗りつぶして、再び立ち上がります。
どんなに辛くても、白で塗りつぶして何度でもやり直せるというメッセージが込められているように感じました。
King Gnuの代表曲『白日』の歌詞「真っ白に全てさよなら〜」「真っ新に生まれ変わって〜」とも通じる部分がありますね。

ヤケになって全てを放り出してしまった主人公。
真っ白に塗り直して、1からスタートしようと決めた主人公ですが、そう簡単に忘れられるものではありません。
そうこうしている間にも主人公の涙で「キャンバスは色付く」
なかなか吹っ切れない主人公の姿が浮かんできますね。

主人公の記憶に残る君。
通話画面で幸せそうに微笑む君。
どちらも真実には代わりありません。
しかし、今「鮮やかに色めく君は もう僕の知らない色」の君なのです。

汚れた悲しみを白く塗りつぶした主人公の本心が歌われています。
何色でも構わないから、今の君にお似合いの色に、真っ白なキャンバスを塗りつぶして欲しい。
自分色に染めるわけでもなく、あなたの色に染まりたいわけでもない。
君にお似合いの色になりたい、つまり、あなたの隣に居たいという願いが歌われていますね。

この想いを通話中の君に直接伝えたい。
しかし、口にしてしまえば、ただの強がりになってしまいます。
僕の知らない「君」は、「隣に僕が居なくても」元気に暮らしている。
カメレオンのように色を変え、見えなくなってしまった君への切ない想いが表現されている曲だと感じました。

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さいごに
いかがでしたか?
King Gnu自体もカメレオンのように様々に色を変え、素晴らしい姿を披露してくれますね。
楽曲のリリースが楽しみです。