目次
現在放送されているドラマ「恋はDeepに」の主題歌として書き下ろされたback numberの【怪盗】について歌詞考察をしていきます。
※現時点で放送されているドラマの内容を含みます。
ドラマ「恋はDeepに」のストーリー
巨大マリンリゾート開発を巡って出会った、海を愛する魚オタクの海洋学者・渚海音(石原さとみ)と、不器用な御曹司・蓮田倫太郎(綾野剛)。
リゾートの開発を進めようとする倫太郎は、海の生態系が壊れてしまうことからリゾート開発に反対する海音と対立しますが、次第に惹かれ合っていきます。
しかし、海音には驚くべき秘密がありました。
4話の終盤で、海音から「私、人間じゃないの」と告白される倫太郎。
海音は海で生まれた人間とは別の生物だったのです。
身体の性質上、残り2ヶ月ほどしか地上にいられない海音は、なんとか環境を破壊するリゾート開発をやめさせようと奮闘します。
ここまでが現在放送されている6話までのざっくりとした流れです。
このドラマは完全オリジナルの作品で、脚本は「おっさんずラブ」を手掛けた徳尾浩司さんが担当しています。
海音の生い立ちから人魚姫を想像した視聴者も多かったようです。

【怪盗】歌詞考察!おとぎ話を取り入れた歌詞に注目!
ドラマの台本を読んでこの楽曲を書き下ろしたという清水依与吏さん。
公式ホームページには次のようにコメントされています。
自分達がどんなバンドかは一旦置いて、何よりもこの物語の横で生まれてきた楽曲がどんな顔をしていてどんな服が似合うのかそれだけをとにかく考える、本来back numberが大事に重ねてきた作業にもう一度立ち返れたように感じています。
ひとすじ縄では行かなそうな海音と倫太郎に起こるドラマと、この曲の中の2人のドラマがどう出会い、どう交差し、どう成長していくのか、とても楽しみにしています。
人魚姫をモチーフにしていそうなドラマの主題歌ですが、なぜ【怪盗】というタイトルなのでしょうか?
【怪盗】が指す人物と、歌詞に散りばめられたおとぎ話の要素に着目して紐解いていこうと思います。
MVのコメント
今回MVでは『世界のどこかにいる1人の怪盗の物語』を描きました。
この曲が、聴く人の人生をわずかでも彩り、鬱屈した空間から抜け出す手助けになる事を祈っています。
清水依与吏(back number)
怪盗が指し示す人物とは?

結論から言うと、筆者はタイトル【怪盗】について、「アラジンと魔法のランプ」から作られたのではないかと考えました。
ディズニー映画「アラジン」では、貧しい青年アラジンが魔法のランプを手に入れ、王女ジャスミンと結婚するため王子に変身し、魔法の絨毯で空を飛ぶシーンが有名ですね。
そのシーンで流れる有名な歌「A Whole New World」の日本語版には『目を開いてこの広い世界を魔法の絨毯に身を任せ』という歌詞があります。
これは冒頭の歌詞「じゃあちょっと目を閉じて」とつながっているのではないでしょうか?
魔法の絨毯に乗ったときは、僕(アラジン)の腕に掴まりますよね。
また、映画アラジンでは、ジャファーという悪役がジャスミンと無理やり結婚しようとします。
君(ジャスミン)の笑顔を盗む奴(ジャファー)から君を盗む(絨毯で連れ出す)と考えると、より物語とのつながりが見えるのではないでしょうか?
彼女がどんな状況にあっても助けてあげるという男らしい歌詞になっていますね。

ここでの物語は、「人魚姫」です。
住む世界が違う人に叶わぬ恋をしてしまい、バッドエンドを迎えてしまう人魚姫の物語は忘れて、魔法の絨毯で飛び立とうという意味でしょうか?
魔法の絨毯で旅立つ二人

魔法の絨毯に乗って、夜の街を飛んでいる様子を表しています。
「A Whole New World」の冒頭の歌詞では『見せてあげよう、輝く世界』と歌われています。
宮殿から抜け出せず、外の世界を見れなかったジャスミンには、夜景も宝石のように眩しく輝いて見えたことでしょう。

どこにでも行ける魔法の絨毯。
君がいれば不可能なことなんてないと思えるほど、彼女のことを強く思う気持ちが伝わってきます。
余談ですが、アラジンは物語の途中、重りのついた鎖で縛られ、海に沈められてしまいます。
ドラマの1話で、倫太郎がダイビング中岩に引っかかって溺れてしまうシーンと似ていますね。
散りばめられたおとぎ話要素

この部分では、他のおとぎ話の要素が登場します。
「ガラスの靴」=シンデレラ、「月にでも帰るの?」=かぐや姫ですね。
地上で生活できる時間が限られている海音は、シンデレラやかぐや姫のように、大切な人と別れなくてはなりません。
そんな運命を嘆いて、自分を否定しても、変わらず君は素敵だと語りかけています。

「論文」「細胞」「証明」など、海音が海洋学者であることを想起させるワードが並んでいます。
君の素晴らしさについてどれだけ多く語っても、君の素晴らしさ全部は伝えられない、それほどまでに君は素晴らしいんだという「僕」の思いが伝わってきますね。
彼女への思い

一番のサビの繰り返しですが、最後の「無い」が二回繰り返されているところに、主人公である「僕」の強い思いを感じることが出来ます。

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まとめ
いかがでしたか?
ドラマの台本から、こんなに素晴らしい楽曲を生み出せるbacknumber。
今後の活動にも注目です!