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廻廻奇譚【Eve】歌詞の意味を考察!TVアニメ「呪術廻戦」オープニング主題歌

Eve(イブ)さんの4thシングル「廻廻奇譚」(かいかいきたん、2020年10月)の歌詞の意味を考察します。

TVアニメ「呪術廻戦」(じゅじゅつかいせん)第1クール(2020年10月~12月)のオープニングテーマとして書き下ろされた楽曲です。

Eveさんが作詞・作曲、Numaさんが編曲した「廻廻奇譚」の歌詞をチェックしましょう。

「呪術廻戦」の概要

原作は、2018年4月から「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の芥見下々(あくたみ げげ)さんのダークファンタジー&バトル漫画。

人間の負の感情が「呪い」(のろい)や「呪霊」(じゅれい)と呼ばれる怪物となり、人間を襲う世の中が舞台です。

ただし、呪いを祓う(はらう、清める)ことができるのは呪いだけ。

普通の高校生だった主人公の虎杖悠仁(いたどり ゆうじ)は、呪いに襲われた友だちを救うため、呪いがこもった物体「呪物」(じゅぶつ)の指を飲み込み、体内に呪いを宿します。

そのため呪いを祓う「呪術師」によって死刑を宣告されたものの、呪術師かつ教師の五条悟(ごじょう さとる)の提案で、対呪い専門機関・東京都立呪術高等専門学校に転校。

呪いを宿した虎杖悠仁が「正しい死」を求めて呪術師として奮闘する、呪術を巡る(廻る)戦いの物語です。

廻廻奇譚 歌詞考察!

自分らしい未来を創造しよう!

有象無象 人の成り
虚勢 心象 人外 物の怪みたいだ

タイトルの「廻廻奇譚」のうち「奇譚」とは「世にも珍しい不思議な物語」のこと。

「怪奇な物語」を表す「怪奇譚」という言葉もあります。

「廻廻」は造語で、「呪術廻戦」の「廻る」(めぐる、まわる)と「怪奇譚」を掛け合わせているのでしょう。

呪術を巡る怪奇な物語」といったニュアンスです。

歌詞には仏教・儒教・神道・哲学の用語や四字熟語など、難しい言葉がたくさん出てきます。

冒頭の部分は「人間の姿をした、つまらない連中。強がってばかりで、心に浮かぶ姿は人間ではなく、妖怪みたいだ」と解釈できます。

虚心坦懐命 宿し
あとはぱっぱらぱな中身なき人間

素直で穏やかな命を持つものの、それ以外はまぬけで中身がない人間」と、人間に対する負の感情が表現されています。

寄せる期待 不平等な人生
才能もない 大乗 非日常が

怨親平等に没個性
辿る記憶 僕に
居場所などないから

期待されても、人生は不平等だ。(呪術師としての)才能もない」というのも、主人公・虎杖悠仁の心情を表しているでしょう。

すべての人間は平等(誰もが納得のいく「正しい死」を迎えるべきだ)という大乗仏教の考え方と、(呪物の指を飲み込むという)非日常的な出来事が、敵味方の区別なく平等に個性がないという状況を生み出した。記憶をたどっても、僕には居場所がない」と続きます。

夢の狭間で泣いてないで
どんな顔すればいいか わかってる
だけどまだ応えてくれよ

人間を襲う「呪い」と呪いを祓う「呪術師」が混在する存在となり、葛藤しながらも困難に立ち向かう様子が描かれています。

闇を祓って 闇を祓って
夜の帳が下りたら合図だ
相対して 廻る環状戦
戯言などは 吐き捨ていけと

サビの前半は「闇のような呪いを祓おう(清めよう)。夜になり、呪術師が帳(とばり)を下ろしたら合図だ。お互いに向き合って輪のように回る(因果応報や輪廻転生のような)戦い。ふざけた話は吐き出して捨てていけ」といったニュアンスです。

まだ止めないで まだ止めないで
誰よりも聡く在る 街に生まれしこの正体を
今はただ呪い呪われた僕の未来を創造して
走って 転んで 消えない痛み抱いては
世界が待ってる この一瞬を

サビの後半では、敵と味方が同居するような存在と化しても、誰よりも賢く生きるために、自分らしい未来を創造し、呪いのない世界を実現しようとする虎杖悠仁の強い意志が表現されています。

生き抜くだけで精一杯

抒情的 感情が 揺らいでいくバグ
従順に従った欠陥の罰
死守選択しかない愛に無常気
声も出せないまま

2番の冒頭は「あふれる感情が、揺らいで欠陥になる。素直に従うというミスを犯した罰だ。取捨選択ではなく、命がけで守るという選択肢しかない愛は長く続かず無意味だ。そんな虚しい感情に満たされ、声も出せなくなった」と解釈できるでしょう。

虎杖悠仁の友だち・吉野順平との経緯が連想できます。

傀儡な誓いのなき百鬼夜行
数珠繋ぎなこの果てまでも
極楽往生 現実蹴って 凪いで
命を投げ出さないで

操り人形のような志のない妖怪行列(呪いによる大虐殺「百鬼夜行」)。このひとつなぎになった呪いの行列の果てまで行きつこう。それまでは安らかに亡くなるという現実を放棄し、どうにか生き抜いて、命を投げ出さないで」といったニュアンスでしょうか。

「数珠繋ぎ」は「呪術・凪」(呪詛師・裏梅の氷凝呪法・霜凪)、呪詛師・オガミ婆の数珠、「凪いで」は吉野順平の母・吉野凪など、想像が膨らみます。

内の脆さに浸って
どんな顔すればいいか わかんないよ
今はただ応えてくれよ

心のこわれやすさに浸り、戸惑っています。

五常を解いて 五常を解いて
不確かな声を紡ぐイデア
相殺して 廻る感情線
その先に今 立ち上がる手を

人が守るべき五つの道徳にしばられず、不確かな声をつなげて作り出す、永遠の真理。帳消しにして、感情がぐるぐる回る」という部分は、五条悟との師弟関係も盛り込まれているようです。

ただ追いかけて ただ追いかけて
誰よりも強く在りたいと願う 君の運命すら
今はただ 仄暗い夜の底に
深く深く落ちこんで

渦巻く負の感情の先に今、立ちあがる手をただ追いかけて」とつながります。

誰よりも強くなろうと願い、仲間を追いかけながらも挫折する様子が描かれています。

挫折からの再起

不格好に見えたかい
これが今の僕なんだ
何者にも成れないだけの屍だ 嗤えよ

何者にもなれない死体のようだ。あざ笑えよ」と自嘲気味に現状を把握しています。

TVアニメ「呪術廻戦」第1クールのOPとしては、今後の主人公の成長を予感させるところまでで締めくくるのが適しているのでしょう。

目の前の全てから 逃げることさえやめた
イメージを繰り返し
想像の先をいけと

挫折した果てに、逃避すら諦めました。

この後1番のサビが繰り返され、呪いのない世界を実現するために奮闘し続けるという結末です。

「呪術廻戦」の要素が散りばめられつつ、リスナーそれぞれの人生を重ね合わせることもできる歌詞になっていました。

挫折から立ち直る力がわいたのではないでしょうか。

さいごに

「廻廻奇譚」はEP「廻廻奇譚/蒼のワルツ」(2020年12月)にも収録されています。

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