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一歩【緑黄色社会】歌詞の意味を考察!片思いしている人の心にそっと寄り添い、一歩踏み出す勇気をくれる優しい応援ソング

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今回は人気の男女混合バンド・緑黄色社会の「一歩」の歌詞を考察していきたいと思います。

「一歩」は2020年4月にリリースされた通算2作目のフルアルバム「SINGALONG」に収録されています。

ボーカルの長屋晴子さんが作詞作曲した、しっとりとしたミディアムバラードです。

期せずして恋をしてしまった主人公が、片思いのつらさと恋のときめきに翻弄されながらも、自分の想いに素直になろうと頑張る姿を、みずみずしい感性と繊細な描写で表現しています。

2021年に北九州市立美術館で開催された「ザ・フィンランドデザイン展」のイメージソングに起用されました。

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一歩 歌詞考察 

狭かった視界に映りこんできたのは
あなたの方でしょう
目を逸らしてみても
焼きついて消えないままの
あなたでした

責めているわけでも
浮かれているわけでもない
ただあなたに戸惑っているだけ
歩幅を合わせて

出典:一歩 / 作詞・作曲:長屋晴子

片思いをしている主人公ですが、自身ではその事実を受け入れたくないようです。

相手が視界に入ってくるのは自分が目で追っているせいではなく、向こうがわざわざ「映り込んできた」からだと、自分に言い訳しています。

しかし、視線を逸らしてもその姿が目に焼きついてしまうほどに、相手を強く意識してしまっているのは紛れもない事実でした。

結局、主人公は相手の存在に戸惑っていることを認めています。

「歩幅を合わせて」から推測するに、相手は一緒に歩くことが多い、友人や同僚など近しい間柄の人かもしれません。

何気ない仕草や振る舞いに心惹かれる瞬間があったのでしょうか。

つかず離れずの距離で2人歩いている光景が目に浮かんできますね。

なんと伝えたらいいのでしょうか
見合う言葉が見つからなくて
首元まで向けられた視線も
やり場のなさに怖じ気付いて俯いた
その先に見えたつま先はあなたを捉えてる
私から一歩、近付いてもいいですか

出典:一歩 / 作詞・作曲:長屋晴子

想いを伝えるタイミングを探っていた主人公ですが、いざその時が来ても、自分の気持ちをどう言葉にしたらいいか分かりません。

「首元まで向けられた視線」も、顔を見て話すどころか、視線を相手の首元から上に動かすことすらできないほど、怖気づいていることを表しています。

そのまま主人公はうつむいてしまいますが、落とした視線の先、自分のつま先が相手の方をしっかり向いていることに気づくと、改めて自分の想いに向き合うことを決意します。

そして「私から一歩、近付いでもいいですか」と、心の中で相手に、そして自分自身に問いかけるのです。

タイトルにもなった「一歩」には、ほんの少しだけ、でも着実に相手と距離を縮めたいという、主人公の切実な思いが込められていると感じました。

調子などとっくに狂わされてしまったの
あなたのせいでしょう
手につかないルーティン
誰にも見られたくない
そう あなたにだけ

出典:一歩 / 作詞・作曲:長屋晴子

主人公は真面目な、しっかりした性格の人なのでしょう。

調子を崩され、あたふたしている姿を周囲に見られたくないと思っています。

対して肝心の相手には、「私がこんなに調子が狂っているのは、あなたを意識しているせい。それを察してほしい」と考えているようです。

言葉で伝えられないから態度で察してもらいたいという、少々複雑な心情が見え隠れしていますね。

逃げてしまわないの?
離れてしまわないの?
ねえ まだ分からない
どこまで近付いたの
あなたとの距離

出典:一歩 / 作詞・作曲:長屋晴子

1番の最後で「一歩、近付いてもいいですか」と心の中でつぶやいた主人公でしたが、実のところまだ不安を抱えていました。

これまで主人公と相手の間には、心理的にも物理的にも適度な距離感があったのでしょう。

それゆえに、主人公が近づこうとしたことで、かえって距離を置かれてしまう可能性も出てきます。

逃げられてしまうのなら、つかず離れずの関係性を保っていたほうがいいのではないかと、逡巡しているのです。

「どこまで近付いたの」誰にも尋ねることができない、空しい問いかけが胸に迫ります。

世界がこんなに鮮やかなんて知らなかったの
明日がこんなに恋しいなんて初めてなの
いい加減に気付いた
これはつまり落ちてしまった 恋に

出典:一歩 / 作詞・作曲:長屋晴子

相手が離れてしまう不安におびえながらも、主人公は同時に「世界がこんなに鮮やかなんて」「明日がこんなに恋しいなんて」と心ときめいていることに気づきます。

そして、ようやく自分が恋に落ちていることを完全に認めるのです。

恋をしたときの感情の高まりを、ここまでみずみずしく描写できる長尾さんの表現力には本当に驚かされますね。

なんと伝えたらいいのでしょうか
未だに声が小さく揺れて
なんともないように見えるあなたに
少しばかりね 悔しくなって
なんと伝えたらいいのでしょうか
見合う言葉が見つからなくて
言葉にならない気持ちはいっそ
言葉じゃないもので伝えたくて俯いた
その先に見えたつま先はまだあなたを捉えてる
初めての一歩、使うべきはきっと今だ

出典:一歩 / 作詞・作曲:長屋晴子

恋の戸惑いとときめきが交互にやってきて、主人公は心休まる暇がありません。

一方、相手は普段と変わらない何ともないような様子で、主人公は少し悔しくなってしまいます。

「こんなにつらいのはあなたのせいなのに」「自分のことは何とも思ってくれないのか」と考えているのでしょうか。

主人公はもう一度想いを伝えようとしますが、やはり言葉を見つけることができず、それならばせめて察してほしいと再びうつむいてしまいます。

けれど、「察してほしい」だけでは何も始まりませんね。

うつむいた際、自分のつま先がまだ相手を向いていることに気づいた主人公は、「行動に移すのは今この時しかない」と勇気を振り絞るのです。

「一歩」踏み出す直前の、主人公の胸の高鳴りや息遣いまで伝わってくるようです。

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さいごに

作詞したのも歌い手も女性であるため、主人公は女性だと考える人は少なくないと思います。

しかし性別を変えてみても、主人公の心の動きを理解できたり、情景が思い浮かんだりするのではないでしょうか。

この歌詞がどれだけ丁寧に作られているのかが分かりますね。

片思いの経験がある人は、男女関係なく共感できるでしょう。

そして今まさに片思いしている人にとっては、戸惑う心にそっと寄り添い、「一歩」踏み出す際には背中を押してくれる、優しい応援歌となるはずです。

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