今回は、人気シンガーソングライター・きゃないさんの「イヌ」という曲を考察します。
2021年9月にリリースされた「イヌ」は、情報番組・めざまし8のエンディングソングとしても起用されました。
歌詞にはどんな想いが込められているのか?
コメントと合わせて見ていきましょう!
楽曲コメント
きゃないさんのコメントをご紹介します。
シンガーソングライターを始めて一番初めに書いた曲です。 人の価値観が作られる瞬間というのは、元々の価値観が壊れる瞬間だと思うんです。 もっと言えば「壊された」瞬間。
この曲の主人公の女性は飼われていました。それは相手の男性に支配されていたということです。 相手との関係性が彼氏だろうがセックスフレンドだろうが問題はそこでは無かった。 ただ、その人しか受け付けない身体になってしまったのです。
そんな状態の人間が「飼い主」であるその人に会えなくなった時。つまり捨てられた後、 それでも僕ら人間は、なお「人の間」を維持する為に他の誰かを欲しがります。 満たされない日々だとしても、誰にも会わない孤独感よりはマシだった。好きじゃない相手とも寝た。日々自分が壊れていく事を自覚しながらも、わずかに期待をしていたからです。 また新しい誰かに壊される事を。
この曲は僕と同じ様にアレに取り憑かれてしまったあなたにこそ聴いて欲しいです。 良い「飼い主」と出会える事を願ってます。
きゃないさんがシンガーソングライターとして初めて書いた曲なんですね。
人は元々の価値観が壊された瞬間に新しい価値観が作られる。
人間のあり方をテーマに書いたこの曲が、どんな歌詞になっているのか楽しみです。
イヌ 歌詞考察
楽曲コメントからも分かるように、この曲の主人公は、ある男に支配された女性です。
誰かに依存し、飼われている状態の自分自身をイヌと表現しています。
改札の前で誰かを待っているソワソワしているあの人も、誰かに依存して飼われているイヌ。
別に自分からイヌになりたくて、依存しているわけではないのです。
飼い主であるあなたの、悪気ない優しさにおぼれてしまっただけ。
人たらしのあなたにどっぷりと嵌っていた主人公が、ある日突然捨てられ、どうしたら良いのか解らなくなっている様子が歌われていますね。
自分を捨てた飼い主のことが忘れられず、他の人と体を重ねる主人公。
一時的な欲求は満たされますが、飼い主の代わりにはなりません。
あなたが持っていた「何か」を求めて、新しい飼い主を探し求める主人公の姿が浮かんできました。
あなたと通ずる「何か」を持っていない人には、それ以上用事はありません。
主人公が「何か」を持った新しい飼い主を探すため、悪気なく体を重ね、捨てていく様子が想像できますね。
新しい飼い主を探し、彷徨い歩く壊れた人間。
以前の飼い主との記憶は薄れ、ただ自分の存在意義を求めて探し歩く様子が歌われています。
主人公を求める男は大勢いますが、どれもあなたには及ばない人ばかり。
再び、改札前で寂しそうに誰かを待っている人を見つめる主人公。
自分の姿を映し出しているようですね。
この主人公が新しい人を見つけて、イヌの呪縛から逃れることは出来るのでしょうか?
ストーリーの続きが気になる素敵な楽曲でした。
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さいごに
いかがでしたか?
好きな人に捨てられた後、その穴を埋めるために新しい相手を探し求める主人公と、イヌの姿が重なる楽曲でしたね。
これからの活躍から目が離せません!