今回はMrs. GREEN APPLEの「In the Morning」の歌詞について、独自に考察していきます。
「In the Morning」は、3thシングルの第一曲目に収められた楽曲で、ボーカル大森元貴さんが20歳になって一発目のシングル曲となりました。
新たな挑戦を迎える人への応援曲にもなっており、聴く人を鼓舞する楽曲になっていますので、ぜひ一読してから「In the Morning」を聴いてみてください!

In the Morning 歌詞考察
新しい門出に立つ瞬間

筆者はまだ子供の頃、「朝は当然やって来るもの」だと思っていました。
しかし大人になればなるほど、朝が来るのが嫌になる瞬間も増えたように思います。
したがって冒頭の「朝を迎えに行こう」という歌詞からは、どこかへ向かおうとする覚悟を感じられる凛々しさを感じました。
「悲しまないで」「偽らないで」という囁きはとても優しく、やはり辛い朝を迎えた瞬間に心に響く言葉です。
最初から、優しく励まされる歌詞です。

私たちはどれくらいの「愛」を胸に持っているでしょうか?
「愛」とは何なのか明確な正解はありませんが、その柔らかな感情を持っていればいるほど、他者と分かつことができるという考え方はとても素敵です。
その裏には、自分のためだけにもたらされる「愛」は必要ないというメッセージも読み取れます。
「頑張って頑張って 創りあげたモノ」はこの文脈から考えると、誰かへの愛情や優しさなどの「形ないもの」を彷彿させます。
しかし、誰かへの優しさを持っている人ほど、傷つくことが多いのがこの世の常です。
誰かの優しさを、簡単に傷つけていく人間が多いのも事実。
それでも「笑っていたい」と誓う歌詞からは、痛みも感じられますが、それと同じくらいの無償の愛も感じられます。
この歌詞に共感できる人は、本当に優しい人だと個人的に思います。
主人公を見透かす歌詞

しかしここで一転。
優しさがゆえに傷ついている人に対して、「着飾らないで」とストレートな言葉を投げかけます。
優しい気持ちを持っているがゆえに傷ついた人に寄り添っているように感じます。
優しい人は、時に日の目を浴びない時があります。
でも、そんな人がいるからこそ助けられている人はたくさんいるのです。
そんな事実を「晴れていることがほとんどだ」と形容しているようにも思えます。
「楽しいことが少ないから」の部分も、非常に的を得、胸に突き刺さるような言葉ではないでしょうか?
むしゃくしゃしている時は、誰からも褒められることもなく「独りぼっち」を感じている時が多いように思います。
そんな隠れた気持ちも、しっかり見透かされているようでドキッとします。

私たちは一度傷つくことがあると「これ以上傷つかないように」と本当の自分の心を隠す防衛線を張ります。
でもここでは、「大切な大切な【本当】をこんな処で亡くすなよ」と私たちに叫んでいます。
確かに傷つくのは怖いことですが、そのために大事な「何か」を亡くすのはもったいない。
そんな大事なことを教えられる歌詞です。
また、大衆に埋もれて「自分」が見失われてしまいがちな時。
「”キミ”だけを見ていたい」というたった一人へ向けられたメッセージは、とてもあたたかく、闇に潜んでしまいそうな「私」を救い出す言葉です。
救いは創り出せる

誰でもうなだれて落ち込むことはあります。
その救いを外部に求めることもできますが、本当は自身の内部から導き出すこともできる。
そんなことを教えてもらえる歌詞です。
落ち込む原因を作ることもできるけれど、自分を救えるのも自分。
新たな朝を迎えにいく準備をしたいと思える言葉に鼓舞されます。

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おわりに
Mrs. GREEN APPLE「In the Morning」の考察を行いました。
暗い気持ちでいても、「笑える人でありたい」という見返りを求めない愛情と誓いに満ちた優しい楽曲です。
ぜひ、重苦しい気持ちを抱えた朝に聴いてみてください!