星野源さんといえば、「逃げるは恥だが役に立つ」の主題歌「恋」が有名ですね。
デビューは2010年と以外と遅く、音楽だけではなく俳優でもあり、エッセイやコラムを手がけるなどマルチな才能を発揮されています。
そんな星野源さんの曲「アイデア」は2018年、NHKテレビ小説「半分、青い。」の主題歌として書き下ろされた曲だそうです。
テレビ小説の書き下ろしですので、耳にしたことのある方も多いと思います。
そんな「アイデア」を歌詞とミュージックビデオをもとに歌詞考察を行っていきたいと思います!

アイデア 歌詞考察
さて、曲の出だしはこのような歌詞で始まります。

主人公が朝目覚めたのでしょう。
シャワーのを浴びていると生活音が響いてきたのでしょうか。
夢を引きずっているようですので、朝起きたくなかったのかと感じます。

その生活音はすべてモノラルになっていた、というのです。
テレビ小説「半分、青い。」の主人公は片耳が難聴という設定ですので、生活音がモノラルに聞こえるということでしょう。
ここまでのミュージックビデオを確認しますと、モノトーン調の背景の中、黒のスーツをを着た星野源が移動していきます。
ちらちらと単色の色が付いたスクリーンの前を横切りながら。

涙が落ちた音がしたけど、それは涙じゃなくて雨音だよ、と本当は悲しいところを無理しているような歌詞に見て取れます。
なぜ泣いているのか、言うまでもなく主人公が難聴を患ってしまった事に対してでしょう。
ミュージックビデオも、モノトーン=モノラルの日常=ネガティブな感情と言うイメージで作られているように感じます。
人物は黒スーツ、黒ネクタイで、色調はかなり抑えられた出だしになっています。
そう考えると、先ほど出だしで見えた単色のスクリーンはポジティブなことを指しているのでしょうか。

そんなネガティブ気味な出だしでしたが、ここは「道の先を塞ぐ陰」から気持ちの切り替え方を歌っていると思われます。
雨の音=涙の音をリズムにして歌を歌おう、とアイデアや考え方で暗い気持ちも明るくなれるよということを伝えています。
ミュージックビデオもここから青を全面に出した色調の背景に変化し、出だしのモノトーン=ネガティブな気持ちとの対比でポジティブな雰囲気が伝わってきます。

悲しい思いをしているのはドラマの主人公だけではありません。
毎日の生活の中でつらい思いをしている人すべてに歌声よ届けと歌っています。

ここは出だしと同じく、ネガティブ感が伝わってきます。
ミュージックビデオも意識的にか音数が少なく、色彩も抑えています。
気づけばミュージックビデオに出てくる星野源、バンドマン、ダンスする人たち全部モノトーンの服装なんですよね。
人は皆ネガティブな部分を背負っていることを表したかったのでしょうか。
それとも色彩豊か(ポジティブの象徴)にも染まることが出来るという意味を込めてモノトーンに統一したのでしょうか。

「中指」はやはり反骨精神のジェスチャーのあれでしょうか?
踏まれつぶされても反骨精神を忘れるなという歌詞だと私は感じましたが、皆様はいかがでしょうか?

ここからミュージックビデオでは星野源ひとりになり、ギターを弾きながら歌いあげます。
先ほどは「涙の音で歌を歌おう」と歌っていましたが、胸の鼓動すらも歌だ、胸に手を置けば鳴ってる、それだけで歌っている、ということが示されています。
生きていればそれだけでいいんだ、という事を表しているように感じます。
私も疲れたサラリーマンですので、大変勇気づけられます。

音が止まる日まで=鼓動が止まる日までなので、「道の先を塞ぐ陰」から気持ちの切り替え方、すなわち、これから先ずっと、アイデアや考え方で暗い気持ちもポジティブにしていこうと歌っています。
ここで注目したいのが、ミュージックビデオです。
サビの部分はいつも色調鮮やかな背景の中歌っていたのですが、このサビから白背景でモノトーン調のなかサビを歌っています。
モノトーンといえばこの曲ではネガティブの象徴ですね。今までとは全く違う表現方法です。
この部分は、つらい現実を「気持ちの持ちようでなんとかなる」とごまかして生きるのではなく、二人で現実を見て一緒にがんばっていこうということを表していると考えます。
この演出を見た後で、色調鮮やかな背景の中歌っていたサビを再度確認してみると、どちらかというと「君が」がんばれば明るくなるよ、というメッセージに聞こえます。
今回は「雨の中で君と歌おう」なので、主人公と一緒にネガティブな状況を乗り越えようとする決意が伺えます。
似たようなサビですが、ミュージックビデオの見方でこうも印象を変えてくる星野源さん、恐るべしです。

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さいごに
星野源「アイデア」の歌詞考察、いかがだったでしょうか?
テレビ小説主題歌にもなった有名曲ですので、ご存じの方も多いと思います。
みなさまが好きな曲も、一度ミュージックビデオとあわせて見てみてください。
新しい発見が出来ることと思います!