今回はAdoさんの新曲「いばら」の歌詞を考察していきます。
『めざましテレビ』の新テーマソングとして起用されている「いばら」は、Vaundyさんからの提供曲です。
映画『ONE PIECE FILM RED』の劇中歌「逆光」以来、2度目となる今回のコラボレーションにも注目を集めています。
歌詞にはどんな想いが込められているのでしょうか?
曲は5月9日にリリースされます。
楽曲コメントと合わせて見ていきましょう!
楽曲コメント
1日の始まりに背中を押してくれる、毎朝のスイッチをいれるきっかけになるような楽曲になればと思い、そして、Adoちゃんへのエールも込めてこの『いばら』という曲をつくりました。
楽曲を仕上げる最後、Adoちゃんの力強さと優しさと切なさが交わる声がのったとき、彼女にしか出せない、いい“棘”が刺さってこれでこの「いばら」が完成したなと感じました。
みなさんの毎日を生き抜くエネルギーの源になったらうれしいです。

いばら 歌詞考察
そのいばらで
出典:いばら / 作詞・作曲:Vaundy
願いを一つ叶えてくれよ
もう
この甘ったれた
浅い眠りに傷をつけてさ
期待を超えるその魅惑の痛みで
きっと
今よりずっと朝が見えるはず
この楽曲では、タイトル「いばら」が、私達を目覚めさせ、希望の朝を連れてきてくれるというストーリーが展開されます。
いばらや棘と聞けば、バラが浮かんできますが、Adoさんのシンボルが青いバラであることも加味されてのタイトルなのではないでしょうか?
冒頭では、主人公がいばらに起こしてもらう様子が歌われています。
“この甘ったれた 浅い眠りに傷をつけてさ”
これは、朝起きるという動作を表すと同時に、同じことの繰り返しの毎日、何の変哲もない日常から目を覚まさせて、新しい世界に連れて行ってほしいという願いも込められていると思います。
「Adoちゃんの力強さと優しさと切なさが交わる声がのったとき、彼女にしか出せない、いい“棘”が刺さってこれでこの「いばら」が完成したなと感じました。」とVaundyさんのコメントにもあるように、Adoさんの特徴的な歌声こそ、いばらなのではないでしょうか?
反論などいらない
願ってしまったあなたの負けさ
長い眠りの旅の始まりだつまりそう
生の尽きる果てに
出典:いばら / 作詞・作曲:Vaundy
震えてしまったあなたの負けさ
それはすでにあなたに芽生えてる
「いばら」は他の人に伝染していきます。
多くの人が代わり映えのしない退屈な毎日を送っている世界で、いばらに願いを託した人たちは、いつかいばらによって目覚めます。
いばらの棘が刺さるまでは長い眠りについていても、いつかはきっと目覚めるのです。
“生の尽きる果てに 震えてしまったあなたの負けさ”
このまま無難な毎日を過ごすだけの人生なんだろうか、このままでいいのか?
そう思ってしまった時点で、いばらの種は芽生えている。
この楽曲は、人々がいばらに気づくキッカケを与えてくれているのではないでしょうか?
それはね、しってる?
あなたのその眠りから生まれる
バクも吐き出す
鋭い希望そのいばらで
出典:いばら / 作詞・作曲:Vaundy
願いを一つ叶えてくれよ
もう
この甘ったれた
浅い眠りに傷をつけてさ
期待を超えるその魅惑の痛みで
きっと
今よりずっと朝が見えるはず
一度植えられたいばらの種は、どんなことがあっても壊されない “鋭い希望”。
いばらが成長し、棘で浅い眠りから目覚めさせるその時は “きっと 今よりずっと朝が見えるはず” だと歌われています。
主人公にとって、いばらは、長い夢から覚めさせてくれる大切な存在なのではないでしょうか?
謙遜などいらない
願ってしまったあなたのためさ
傲慢だ
なんて、すでに遅いつまりそう
見えないその先に
出典:いばら / 作詞・作曲:Vaundy
震えてしまったあなたの負けさ
それは天真爛漫武者震
人を勝手に眠りから覚ますなんて ”傲慢だ” という人もいるでしょう。
しかし、”すでに遅い” 。
人々の中に芽生えたいばらは、いずれ成長し、この幻想を壊してくれるはず。
“見えないその先に 震えてしまったあなたの負けさ それは天真爛漫武者震”
傲慢だと文句を言ってても、実は新しい世界にワクワクしているんだろうと、Vaundyさんに見透かされたような気がしました。
だからね、きいてて
あなたのその寝言はさ
きっと、怪我人が出るほど力を持ってる
だからね、目を開けて
あなたが覚める頃には
きっと傷は癒えている準備はいいか
出典:いばら / 作詞・作曲:Vaundy
“あなたのその寝言はさ きっと、怪我人が出るほど力を持ってる”
あなたが思っていること、蓋をしてきた想いは、きっと世界を動かす力を持っている、と変換しました。
どんな人でも世界を変えられるほどの力を持っているんだというメッセージのように聴こえます。
そうだね、しってる。
あなたのその痛みには
きっと耐えられぬほど辛いこともあったろう
でもね、目を開けて
もうすぐ朝が来るから
すでに勝機で満ちている準備はできた
そのいばらで
出典:いばら / 作詞・作曲:Vaundy
願いを一つ叶えてくれよ
もう
この甘ったれた
浅い眠りに傷をつけて
さぁ
未来貫くその魅惑の痛みは
きっと
今よりずっと朝、照らすはず
あなたが眠りについたのは、すぐには語れないほどの辛い経験があったのだろう、それで心を閉ざしてしまったんだろうと寄り添っています。
“でもね、目を開けて もうすぐ朝が来るから すでに勝機で満ちている”
いばらによって夢から覚めた主人公(あなた)は、きっと世界を変えてくれることでしょう。
余談ですが、Adoさんのシンボルである青いバラは、元々実在していなかったため花言葉は「不可能」でした。
しかし、Adoさんの生まれ年2002年には、テクノロジーの進歩によって青いバラが生み出され、花言葉が「夢かなう」に変わりました。
不可能だと思っていることでも、諦めなければ夢は叶う、その助けとなるのが「いばら」であるというメッセージが込められているのではないでしょうか?
Vaundyさんの想いがAdoさんの歌声で伝わってくる素敵な楽曲でした。

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さいごに
いかがでしたか?
曲のリリースが楽しみですね。
Adoさんのこれからの活躍からも目が離せません。
“人生生きていてこんなことあるんだ!”とすごくうれしかったです。
「いばら」は、ロックですが激しいロック調ではなく、すごく熱を帯びていていろんな人たちの背中を押してくれるような楽曲に仕上がっています。
初めて聴いた時、Vaundyさんはこんなサウンドも作るんだ!という驚きと、私自身も歌ったことのない楽曲だな、と新鮮な気持ちになりました。
夢を追っている人や頑張っている人、がむしゃらに進むしかない人……あなたの思いや気持ちはものすごく強大な力を秘めていて、それはあなたが思っているよりもものすごく大きくて。
自分を信じて生きれば、いつかあなたの朝が見える日も近いよ、という思いを込めて歌いました。生きていて大変なこともありますし、私もそう感じる朝はものすごく多いので、「いばら」が少しでも皆さんのエネルギーになって、一緒にいろんな朝を乗り越えていけたらいいな、と思っております。
楽曲を楽しみにしていただければうれしいです。