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今回は2020年2月12日にリリースされた4枚目シングル「I LOVE...」の歌詞考察をしていきます。
同年1月クールのTBS系 火曜ドラマ「恋はつづくよどこまでも」の主題歌となった「I LOVE...」は、ヴォーカル・ピアノの藤原聡さんが作詞作曲を手掛けヒットしました。
それでは早速「I LOVE...」の歌詞を考察してみましょう。
I LOVE... 歌詞考察
さまざまなLove

1番冒頭では「僕」と「君」が登場しています。
主人公である「僕」と「君」が出会い、これまでの主人公のいる平凡な場所が大きく変化を遂げる様が描かれています。
「君」と出会う前と後では随分と異なった状況になってしまうほど、「僕」にとって「君」は多大な影響を与える存在であることがわかります。
ここでは二人の関係性については不明です。
「僕」が「君」に対して恋愛感情を抱く心情を描いているとする考察もあれば、結婚して子を持ち親となった心情を描いているとする考察もできます
更に、男女や家族間のいわゆる「普通」とされる愛だけにとどまらないという解釈もできるかもしれませんね
関係性が不透明であるがゆえに、様々な愛が当てはめられる「余白」があるように思います。固定概念に縛られることなく様々な愛を当てはめて解釈が可能な歌詞となっているようです。

ここでは「I Love」が繰り返されています。
タイトルでは「...」と続くのですが、I Loveの後にくるはずの目的語が欠落しているという点から同じ不完全な文となっているのがわかりますね。
更に「言いかけてはやめて」とあり、躊躇いや自信のなさが伺えます。

この1番サビ部分では、「君」と出会ってからの「僕」心情の変化が細やかに描かれています。
ここでは「燦然と輝く」「絵の具」「鮮やかな色彩」などの言葉が使われており、「君」の存在や出会いが「僕」にとっていかに喜ばしいものかがわかります。
また本楽曲のキーワードとなる「イレギュラー」という言葉が出てきます。
「君」の存在は「僕」にとって「イレギュラー」だと捉えているのに対して、「君」は「普通のこと」(=レギュラー)と対比させて言っている描写も興味深いところです。
Loveに続くもの

ここでは「分かれない僕」「劣等感に縛られ」」とややネガティブな表現が見られます。
「君」に対して「僕」は自己卑下をしている感じです。「君」と対等に理解できない事があり、「君」の美しさをきちんと見る事が出来ない自分に息苦しさを覚えてしまっているようです。
ここでも「君」と「僕」の対比が見られますね。

さて、ここでまたキーワード「I Love」が何度も繰り返し出てきます。
1行目と2行目は1番と同じく目的語の抜けた不完全な文でリピートされます。
注目して欲しいのが、3行目です。ここでようやく「I Love」の後に目的語「Your Love」が入った文が提示されます。
「I Love」に続く言葉は「You」と咄嗟に誰しも思いつくのではないでしょうか。
しかしここでは、定番の愛の言葉「I Love You」(私はあなたを愛しています)ではなく、目的語が「Your Love」(あなたの愛)なのです。
控え目だけれど、I Loveと言いよどむのではなく目的語の「Your Love」まで言い切っています。
たとえ「不恰好」で「手探り」の状態で七転八倒しても、決して躊躇ったりせずに健闘している姿が描かれて以前よりポジティブな姿勢を感じることができますね。
異質なものへの寛容さ

ここでは「僕」のいる世界が「銀河」にたとえられ細かに描かれています。
その世界は模造品があふれ「暗闇」に覆われています。
前半で描かれていた「君」と出会ってからの心情に対するキラキラした色鮮やかでポジティブな表現と対照的な言葉「レプリカ」「暗闇」「嘆く人」「鼠色」が連なっています。
まだまだ未知な天体であるといわれる銀河になぞらえ、「君」の世界と対比させる巧みな表現はとても印象的ですね。

ここでは「僕」と「君」のそれぞれの感情や考えを全て肯定も否定もすることなく、互いに尊重していきたいという願いが描かれています。
多様性を受け入れるという寛容さがそこにはあると同時に、非常にスマートで現代的な人間関係のありかたを垣間見ることができる部分ではないでしょうか。
物事を白黒はっきりさせるのではなく、「曖昧」にしておくことや、相違点を認めても敢えて否定しないというのは中々難しいスキルですよね。
レギュラーとイレギュラーの邂逅(かいこう)

このラストのサビでは「君」との出会いにより「レギュラー」な「僕」が「イレギュラー」な世界の存在を知ることになった事が描かれています。
「僕」が感じた「イレギュラー」な世界とは、愛に満ちて光輝いている優しい世界ですが、「君」にとっては「普通」の世界なのです。
また、その互い異なった部分を片側のみが受け取るのではなく「受け取りあう」という二人。
価値観の多様性や異質なものへの寛容がここでも表現されていますね。
さいごに
「I LOVE...」というタイトルは、その不完全さゆえ(目的語がなく...と続く)目を惹くと同時に含みを持たせています。
いかようにでも解釈可能なLoveや「僕」と「君」の関係性についての手がかりは「I LOVE...」のMVの中に散りばめられています。
MVには「レギュラー」と「イレギュラー」な登場人物たちが、それぞれの世界の中で生活している様が映し出されます。
まずは「I LOVE...」の楽曲を聴きその後MVを鑑賞すると、歌詞に登場する「僕」の様に気付きを得る人も少なからずいるかもしれません。
Official髭男dismはこのMVで視覚的に「レギュラー」と「イレギュラー」の両方を提示することにより、受け手側に多様性や寛容さについて思いを巡らせるように仕向けている様に感じ、本楽曲の歌詞考察を補完するに相応しい作品となっている様に思います。
このことからもわかるように、本作品「I LOVE...」は優れたメッセージソングと言えるでしょう。
独特なバンド名も目を惹く「ヒゲダン」ことOfficial髭男dismの緻密に作りこまれた歌詞に今後も注目していきたいですね。
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