今回は、Hump Backさんの星丘公園の歌詞を考察していきたいと思います!
Music Stationの新プロジェクト「Spotlight」にて紹介!
この曲は、未来の音楽業界を背負っていく次世代アーティストにスポットライトを当てる企画である、「Spotlight」にてインタビュー映像とともに紹介されました!
パワフルなロックサウンドとまっすぐ住んだ歌声で繰り出す圧巻のライブパフォーマンスで人気を集める3ピースガールズバンド。
メンバー全員が大阪出身ということで、インタビューやライブMCでは可愛らしい関西弁を聞くことができます
中高生を中心に人気が急上昇している彼女たちはどの様に結成し、どの様に楽曲を制作しているのでしょうか?
青春の1ページに刻まれている「星丘」とは?
今回紹介する「星丘公園」は、なんとレコーディングの一週間前に完成したそう。
アルバム制作のために楽曲制作に打ち込んでいたボーカルの林さんですが、なかなか曲ができずに行き詰まっていたそう。
そんなときに「思いつめてもできひんから、一回息抜こかな」と思ったときにできたのがこの「星丘公園」だそうです
大阪府枚方市には「星ヶ丘公園」という公園があるため、そこからつけた名前のようにも思えますが、実際はそうではないそうです
ボーカルの林さんが学生の頃、近所に星がよく見える高台があり、そこに夜な夜な友人たちと集まって星を見ていたそう
その場所を「星丘(ほしおか)」と呼んでいたところから、この曲は生まれました

星丘公園 歌詞考察!
実は林さん、作詞スタイルが他のアーティストとは大きく異なるんです!
自分の体験や感情を歌詞に乗せるのはもちろんのこと、メロディラインを制作しているときにそれに合うように口ずさんだ歌詞をそのまま採用してしまうこともあるようです。
もちろん、意味がないことはないとは思いますが、歌詞の全てに意味を求めるのはすこし野暮なのかもしれませんね(笑)
死んでしまったロックンロール

この曲では「君」と「僕」という二人の登場人物が出てきます。
このふたりは同じロックバンドが好きだったのでしょうか。これまでは好きなバンドの話をしたり、実際に演奏をしていたのかもしれませんね。
しかし、この夜、「君」は泣いています。これは二人の決別を意味しているのではないでしょうか?
二人をつなぎとめていたロックンロールは死んでしまったのです。
また、「僕は飛べない」という歌詞には自分の無力さを痛感している様子が伺えます。
自分がもっとこうしていれば、君は泣かなかったのかもしれない。そんな後悔があるのでしょう。
僕は君のことを覚えているけど、君は明日になったらもう僕のことを覚えていないのではないか。
そんな不安がつきまとっています。

永遠だと思っていた二人の関係性も、あの夜をきっかけにして「死んで」しまいました。
ここでは日付が変わり、次の日になっていると考えます。すなわち「昨日」とは君が泣いた夜のことを指しているのではないでしょうか?
つい昨日までは一緒にいた二人の関係も、遠い昔ばなしのように思えてしまいます。一人で過ごすときの空虚な感想という感じがしますね。
ここでの「コンクリート」とは、二人の間に立ちふさがる壁という意味なのではないでしょうか?
どんな壁が立ちふさがっても、二人ならぶち壊して前に進んでいける。そう考えていました。
しかし、そんな二人の青春はぷっつりと途切れ、今は「僕」の頭の中にしか残っていません。
初恋の居場所とは?

「僕」は「君」と同じ夢を持って、同じ方向に進んでいると考えていました。
しかし、そんな二人で描いていた夢も、今はその半分だけが残っていて、残りの半分は夢のまま終わってしまいました。
昨日が遠い昔のように思えたように、明日も遠い未来のように思えてしまいます。
君と過ごしていた日々がぷっつりと切れた今、未来への希望や展望が見えない状況なのでしょう。
「僕」が「君」に抱いていた感情は初恋だったのでしょう。二人は関係を深めていき、初恋なんて感情は忘れてしまっていたのかもしれません。
しかし、君を失ったときにその初恋は終わりを迎えました。永遠に続いていくと思っていた初恋も結局は「別れ」という居場所を見つけたのではないでしょうか?

小さい頃に、何秒間息を止められるかというチャレンジをシたことのある人は多いのではないでしょうか。
息を止めると次第に苦しくなり、時間の流れが遅く感じてしまいます。
君がいない時間が過ぎさっていくのに寂しさを覚えたのでしょう。少しでも君との時間を長く感じられるなら、呼吸が止まってもいいと考えているのではないでしょうか。
「僕」の願い

二人はこれまでたくさんの時間をともにしてきたでしょう。
「君が君でいられますように」という歌詞は一見、別れた恋人に、自分らしく生きてほしいと願っているようにも思えますが、筆者は別の解釈をします。
僕はこれまでたくさんの時間をかけて「君」を知ってきました。その時間がながければ長いほど、「僕」の中の「君」という存在が確立してきます。
しかし、夜が明け、僕と別れた後の「君」のことをもう知ることはできないのです。
すなわち、ずっと「僕」が知る「君」でい続けて欲しい、離れないで欲しいという未練が表されているのではないでしょうか?

いつまでも「君」に覚えていて欲しいと思っていますが、明日になったら君はもう僕のことを忘れているのかもしれません。
夕日が沈み、月や星が空を埋め尽くすようになると、昼間よりも感傷的な気分になってきてしまうのかもしれませんね。
ロックンロールを鳴らし続けよう

これまでは、君がないた夜にロックンロールが死んでしまったという歌詞でしたが、ここでは一味違ったものになっていますね。
二人の間をつなぎとめていたロックンロールが鳴り止まないように、「僕」と「君」は歌を歌っているのでしょうか?
ここは過去を回想した僕の妄想の中なのかもしれませんね。
ロックンロールは一人では奏でることはできません。君の演奏がやんでしまったあの夜に、僕が歌い続けていたら、もしかしたら二人の運命は異なるものになっていたのかもしれません。
もし過去に戻ることができたら、「僕」がするべきことは唯一つ、ロックンロールが死なないようにすることでしょう。
二人はもう一度音楽を奏でることができるのでしょうか?今後のストーリーは聞き手の捉え方次第ですね。

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さいごに
今回は、Hump Backさんの星丘公園の歌詞考察をしていきました。
抽象的な表現が多く使われている歌なので、聴き方によっては全く異なるストーリーが出来上がると思います。
この曲は一度聞いたら忘れられないような林さんの歌声の魅力がたくさん詰まっています。
みなさんも、今一度この曲を聞き、この歌詞の意味を考察してみてくださいね!