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昼鳶【ヨルシカ】歌詞の意味を考察!嫉妬と迷いの先にあった確かなものとは?

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2020年7月29日にリリースされたアルバム『盗作』に収録されている「昼鳶」について考察していきます!

昼鳶とは昼間に人の家に入って盗みをする人、つまり昼間の泥棒を意味します。

この「昼鳶」に限らず、『盗作』に収録されている曲は盗む、逃げるといったテーマを掲げたものが多いです。

それもそのはず、アルバム特設サイトの説明文には「今作は「音楽の盗作をする男」を主人公とした男の”破壊衝動”を形にした楽曲全14曲を収録」と書かれているのです。

破壊衝動とは、一体何を破壊したかったのでしょうか。

では、歌詞の考察を始めていきましょう!

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昼鳶 歌詞考察

才能と売れ筋への嫉妬

器量、才覚、価値観
骨の髄まで全部妬ましい
心全部満たしたい
嫉む脳裏は舌打ちばかり

出典:昼鳶 / 作詞・作曲:n-buna

冒頭でも書いたように、今回のアルバムは「音楽の盗作をする男」が主人公です。

出だしのAメロの歌詞では世の中の才能に対して、醜いほどの嫉妬心をむき出しにしています。

ここでの嫉妬の対象はセンスのある曲や歌詞ではなく、「器量、才覚、価値観」からも分かるようにアーティストに対してのものです。

自分にはない才能を持つ他のアーティストに対して「骨の髄まで全部妬ましい」と、もはやその感情を隠す様子すらありませんよね。

誇大広告勝り、世は死に体の音楽ばかり
君の全部妬ましい
浅ましいこの心根が疼くばかり

出典:昼鳶 / 作詞・作曲:n-buna

誇大広告とは、実際の価値以上の価値があるように見せかけることです。

「誇大広告勝り、世は死に体の音ばかり」は現代の音楽に対する強烈な反抗心であると感じました。

Aメロでは世の中の才能あるアーティストに対して嫉妬していましたが、Bメロはその逆で音楽の価値ではなく、広告などの宣伝の力であたかも価値があるように見せかける現代の音楽業界への批判ともとれますよね。

業界全体が中身や質を磨かず、広告ばかりに力を入れた結果、「世は死に体の音楽ばかり」になってしまったと主人公が嘆いているようです。

それでも広告の力で人気を博しているアーティストに対しても「君の全部妬ましい」と、こちらに対しても敵対心をむき出しにしています。

つまらないものだけが観たいのさ
夜の全部が僕は欲しい
ただやるせないから歌にしたい
この渇きを言い訳にさぁ

出典:昼鳶 / 作詞・作曲:n-buna

「つまらないもの」が何を意味しているのかこの曲だけでは分かりませんが、アルバムを通して聞くと正体が見えてきます。

「盗作」という楽曲が同アルバムに収録されており、そちらに「化けの皮なんていつか剥がれる。見向きもされない夜が来る。その時に見られる景色が心底楽しみで」という歌詞があります。

「盗作」をして売れたとしても化けの皮はいつか剥がされて、結局いつかは自分自身の力で勝負しなければならない時が来る。

そうなると「盗作」する前と同じような、誰にも見向きもされない夜が来るかもしれない。

でも、その時に初めて純粋な気持ちで音楽が作れるかもしれない――

そういったメッセージを感じます。

そこから考えるとサビの「つまらないもの」とは、音楽に対する純粋な気持ちや欲求と考えられます。

売れたいなどの野暮なことにとらわれず、自分自身が良いと思えるものを追求した結果できあがった作品を指しているのではないでしょうか。

そんな矛盾しているとも思えるような「やるせない」感情を「歌にしたい」と主人公は言っています。

ある意味、これも純粋な感情ですよね。

嘘で塗り固めるのではなく、本音を伝えたいという想いを強く感じるフレーズです。

他人の成功を見て揺れる想い

夜景、ダイヤの光、笑みで住宅街を見下し
素晴らしきその暮らし
さぁ幸せはお幾らばかり?

この妬みは疎ましいばかり

出典:昼鳶 / 作詞・作曲:n-buna

「盗作」をしたり、誇大広告の力で売れたアーティストに対する嫌味ともとれる2番のAメロ。

売れると暮らしは豪華なものに変わりますが、果たして本当にそれで幸せなのか?

アーティストとして成功したと言えるのか?と投げかけています。

その一方で、豊かな暮らしをする人への羨ましさを感じていることが「この妬みは疎ましいばかり」から伺えますよね。

つまらないものだけが観たいのさ
他人の全部を馬鹿にして
忘れたいのに胸が痛い
ただ何も無いから僕は欲しい

出典:昼鳶 / 作詞・作曲:n-buna

盗作や誇大広告の力を利用するアーティスト達の「全部を馬鹿にして」と言いながらも、一番のサビと同様に「つまらないものだけが観たいのさ」とあくまで自分自身の意思に従って生きようという決意を感じます。

ただ、「忘れたいのに胸が痛い」のは時々『自分も売れたい』という下心が完全になくなったわけではないことを意味しているのではないでしょうか。

「ただ何も無いから僕は欲しい」は自分の気持ちに素直になりたいという想いと、どうやってでも売れたいという二つの相反する想いに板挟みになっている結果、今は「何も無い」状態であるようですね。

どちらか一方だけを貫くことができたらどれほど楽か、どちらにせよ得られる対価を「僕は欲しい」と言っています。

中途半端でどこにも進めていないような停滞感が一番しんどいですよね。

純粋な欲求と迷いの狭間で揺れる主人公の心模様が描かれています。

目の前の確かなもの

つまらないものだけが観たいのさ
君の全部が僕は欲しい
ただ何も無いから僕は欲しい
この渇きを言い訳にさぁ

出典:昼鳶 / 作詞・作曲:n-buna

一番と二番のサビの歌詞を部分的に切り貼りしてミックスさせたような歌詞ですが、それでも違和感なく勢いそのままにメッセージが伝わってくるのがすごいですよね。

一番では「夜の全部が僕は欲しい」でしたが、大サビでは「夜」が「君」に変わっています。

色んな感情がめぐりめぐる中で、確かなことは目の前にいる「君」とだということに気付いたようです。

「君」に伝わらないような音楽や気持ちが、世の中に受け入れられるわけがない。

「君の全部」を手に入れることができるくらい、全力で伝えよう。

そんな意思の表れではないでしょうか。

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さいごに

ヨルシカさんほど影響力のあるアーティストが、音楽業界に対してここまで痛烈に書くということに個人的にはとても驚きました。

J-POPは大好きですが、その一方で無意識のうちに思うところがあったのか、「昼鳶」を初めて聴いた時に「よくぞ言ってくれた!」という気持ちもどこかありました。

素直にそう思えたのは、ただストレートに言いたいことを言うだけでなく、コンセプトを持ったアルバムの中の一つのストーリーとして成立していたからだと思います。

だからこそ、自然に受け入れられたと自分では考えています。

それにしてもこの「盗作」というアルバムの完成度から、アルバム制作に対するヨルシカさんの並々ならぬ思い入れを感じますよね。

「昼鳶」だけではなく、ぜひアルバム通して聴いてみてくださいね。

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