2023年3月29日にリリースされたアルバム「弐」は優里さん待望の2ndアルバムとなっています。
一曲一曲に思い入れをお持ちだとは思いますが、中でも「自信がある」と解説していたものが「ヒーローの居ない街」という楽曲です。
優里さんが自信あるとおっしゃった楽曲の歌詞にはどんなメッセージが込められているのか気になりますね!
私なりに考察してみたいと思います。
優里さんの転機
シンガーソングライター・You Tuberとして活動中の優里さん。
2019年5月まではTHE BUGZYというバンドのボーカルを担当されていました。
残念ながら解散となってしまいましたが、優里さんはソロとして東京を中心に路上ライブで活動を続けていました。
2019年10月9日、東京渋谷のスクランブル交差点で路上ライブを行いバンドMY FIRST STORYの「花-0714-」を演奏中、何とMY FIRST STORYのボーカルであるHiroさん本人が乱入!
そのまま2番を歌ったというドラマのようなストーリーが展開されました。
その日を大きな転機とし、優里さんは活躍していく事になります。
2019年11月30日MY FIRST STORYのツアー最終日、アンコールで優里さんが飛び入り参加する事になりました。
運命の楽曲「花-0714-」と優里さんの「かくれんぼ」を共に披露され、MY FIRST STORYのファンからも優里さんは認知度と話題を集めました。
会場はさいたまスパーアリーナ、非常に大規模な会場となり、そこで歌った優里さんの緊張は図り切れませんね。
その次の日、2019年12月1日に優里さんはインディーズデビュー、翌2020年8月9日にメジャーデビューを果たされました。
Hiroさんとの出会いが優里さんの運命を大きく変えたといっても過言ではないかもしれませんね。
楽曲 ヒーローの居ない街
優里さんの2ndアルバム「弐」に収録されている楽曲で、2023年4月現在タイアップなどの情報は発表されておりません。
しかし、優里さんとしては「自信作!」とおっしゃっていましたので、ファンの方の間でも人気の出る楽曲になりそうです。
また優里さん曰く「朝に聴いて欲しい」との事ですし、私としてはライブで盛り上がりそうな楽曲だと感じました!

ヒーローの居ない街 歌詞考察
だってこんな世界じゃ
上手に踊るなんて出来やしないね
スキップで飛び越えていく奴が
羨ましいほどだけど鳴り止んでくれない音楽
出典:ヒーローの居ない街 / 作詞・作曲:優里
心拍数は諦めきれない衝動
一体全体 何が怖いんだろう
すくんだ足よ 踊れ
上手に踊るとは、上手に生きる事を表しているのかと考えました。
スキップで飛び越えていく奴=踊りは上手ではないのにスキップはやたらうまく、踊るべきシーンで自分の得意なスキップを選んでしまう自由な奴、という事を表しているのではないでしょうか。
つまり、こんな柵や制限の多い世の中じゃ、要領よくうまく生きる事は難しい。
上手く自分を貫く器用なあいつが羨ましく見える、という意味ではないでしょうか。
また、優里さんが非常に音楽を大切にする方なので、この楽曲のキーワードとも考えられる「音楽」とは希望だったり夢だったり、人それぞれが前向きに生きる為に「糧」とするものを表しているのではないかと考えました。
器用にうまく生きるのは難しい世の中だとしても、鳴りやんでくれない音楽=夢や希望を捨てる事は出来ないし、高ぶる気持ちは抑える事が出来ない、と歌っているのではないでしょうか。
その反面、何が怖いのか自分でも分からない程に何かに怯え不安しか無い毎日。
前を向いて進め、未来に対して怯え、すくんでしまった自分自身を鼓舞しています。
ヒーローの居ない街に歌を流せ
出典:ヒーローの居ない街 / 作詞・作曲:優里
最低辺から手を伸ばせ
ぎこちないままの僕でもいい
誰もが誰かを救いたい
一体全体 何を怖がるんだろう
理由はいいよ ヒーロー
何かが足りない、満足しきれないもやもやの残る最底辺の生活から抜け出す為に手を伸ばし、音楽=夢や希望を敢えて口にして不完全な僕でいいから動き始めるんだ、と背中を押してくれる歌詞ですね。
誰彼構わず助けてくれる「ヒーロー」は居ないけれど、誰もが誰かを救いたいと考えているはず。
何を怖がっていたんだろう、きっと救う事に理由は無いのでしょう。
幼い頃に読んだヒーローのイメージとは程遠いけれど、生きていれば誰もが誰かのヒーローなのです。
待って 別に良くなくない?
出典:ヒーローの居ない街 / 作詞・作曲:優里
他人の価値観なんて眉唾
ステップがうまくなくても
楽しめていればいい
他人の持つ価値観は、どんなに素晴らしくとも自分にとっては眉唾、つまり不安定で信じるに値しないもの。
他人の持つ価値観という物差しで自分の人生を測られ評価されるなんてまっぴらごめんでしょう。
ステップがうまくなくても=生き方がうまくなくても、本人が自分の人生を楽しみ、生き方に誇りを持っていれば十分なのではないか、という事ではないでしょうか。
今も鳴りやまないままの音楽
出典:ヒーローの居ない街 / 作詞・作曲:優里
気が付くと口ずさむ度に
一体全体 何を悩んでたの
自然に踊りだすよ
一度は諦めた夢も希望も、気が付くと口ずさむ音楽の様に、自分が気付かないところで思考を占めているもの。
何を悩んでいたのだろう、夢や希望を諦めていない事を受け入れた瞬間、自然に踊り出すよ=気持ちが楽になって笑顔になっていたと歌っているのではないでしょうか。
ヒーローの居ない街に歌を流せ
最低な夜を変えてよ
人の波のなか うねるメロディー
誰もが誰かを救いたい
一体全体 何を怖がるんだろう
理由はいいよくちずさむ 思い出す
出典:ヒーローの居ない街 / 作詞・作曲:優里
いつか 今日の事を
革命の夜は今
祝杯のファンファーレ
絶対的に強いヒーローは居ない世界に歌を流して、この重い夜を変えて欲しい。
人の波なかうねるメロディーは、人々の感情や想いは複雑に絡み合っていて、冷たく見えるけど社会に溢れる人々誰もが、家族や友人、恋人など誰かを救いたいと思っているはずと歌っているのではないでしょうか。
何も怖がる事はない、「助ける」理由は無くていいんだよ、という意味でしょうか。
考える前に動いて良い、という優里さんのメッセージとも考えられます。
いつかこの日々、この瞬間を思い出し「思い出」として口にする日がくるかもしれません。
もしも変わりたいと思っているのなら今、この瞬間を逃すと後悔するかもしれない、と私は思いました。
ヒーローの居ない街に歌を流せ
出典:ヒーローの居ない街 / 作詞・作曲:優里
最低辺から手を伸ばせ
一体全体 何を怖がるんだろう
理由はいいよ
ヒーローの居ない街に歌を流せ
最低はリピートしないで
愛し合いたい たったそれだけだよ
誰もが誰かを救いたい
一体全体 何を怖がるんだろう
理由はいいよ ヒーロー
ヒーロー
ヒーローは居ないけれど、歌を流す、つまり夢や希望の意思表示ですね。
今、自分が置かれている状況に満足していなくとも、怖いものなど何も無いはずだから、そこがスタートラインでいいのです。
そして、嫌な事は繰り返さないように言い訳しないで前だけを見ていればいいんだというメッセージが込められているのではないでしょうか。
愛しあいたい、とありますがここでの愛は男女における恋愛感情だけではなく、もっと広い意味の愛、家族愛や師弟愛、友情なんかも含まれているのではと思います。
誰もが誰かを救いたいと思っているはずで、その連鎖が生み出すものは誰もが誰かのヒーローであるという事実ではないでしょうか。
漫画に出てくるような無敵なヒーローは存在しなくて、どこか欠けていたりぎこちないままの僕だったりしますが、皆誰かを愛し誰かに愛され、その愛(音楽)は広く連鎖しているんだ、という優里さんの優しいメッセージが明るい楽曲に乗って伝えられているような気がしました。

1ヶ月無料で音楽聴き放題!
通常880円/月のAmazonMusicUnlimitedが今なら1ヶ月で体験可能!
この機会に聴き放題サービスをお試ししてみよう!
いつでも解約OK!
さいごに
いかがでしょうか。
優里さんの2ndアルバム「弐」より「ヒーローの居ない街」の歌詞を考察してみました。
優里さんもおっしゃていましたがアルバムに収録されている楽曲で「一番明るい曲」であるヒーローの居ない街。
爽快なメロディーと優里さんの歌声に背中を押されるような安心感がありますね。
ヒーローは居なくても誰もが誰かのヒーロー。
救い救われ、愛が連鎖する。
優里さんの言うように、朝に聴いて気持ちを上げるのに非常に適した一曲ではないでしょうか。