『ヒロイン』は2015年1月に発売され、冬の定番曲となったback numberの代表曲です。
初回盤と通常盤の2形態での発売され、通常盤のジャケットはボーカルの清水さん。
また数々の冬の名曲を送り出した「JR SKI SKI」のCM曲にもなっています。
初回限定版はJ R東日本「JR SKI SKI」のCMキャラクターを務める広瀬すずさんのジャケットになっています。
広瀬すずさんの「運命の赤い糸が2本あったらどうすればいいのだろう」や「伝えられなかった思い出は雪と一緒に溶けていくのでしょうか?」など、このCMも『ヒロイン』の歌詞を思わせるようなフレーズが出てくるのが印象的でもあります。
MVにも冬のバラードを感じさせる雰囲気バッチリの仕上がりになっています。
今回は、back numberの楽曲の中でも、一際切なく心に響く『ヒロイン』。
寒い冬にどこか温かい気持ちにさせてれるこの楽曲の歌詞を考えてみましょう。

ヒロイン 歌詞考察
遠い君を想う

この曲の主人公は片想いをする素直になれない男の子です。
「白い空」「雪」ということは、この曲の背景は雪に包まれる冬が舞台となっています。
「君の毎日に 僕は似合わないかな」こんな切ない歌詞から始まります。

「僕」と「君」と離れ離れになってしまったのでしょうか。
「僕」はまだ未練があるような様子が伝わります。

この部分は素直な気持ちを吐き出しています。
叶わない恋だと決めつけているけれど、本当の気持ちは、この景色には君がいてほしい。
というシーンです。
冒頭での「君の毎日に僕は似合わないかな」というフレーズも
もういなくなってしまった「君」への後悔に似た感情だったこともわかります。
答えが出ない「僕」

冬の忙しい時期でしょうか。
1番の歌詞では、「僕」は「君」にメールを送ろうとしています。
だけど、「僕」はメールを送ることができません。

「好まれるような 強く優しい僕」になれないかな、
と「僕」は迷い続けています。

「出しかけた答え」とは何なのでしょうか。
遠く離れた「君」のいる世界に怯えていることを吐露しています。

ここでタイトルである『ヒロイン』の意味がわかります。
どんな映画を観たって、どんな小説や音楽だって、
物語のヒロインに重ねてしまうのは「君」であると気付いた「僕」

「見慣れたはずの 街がこんなにも」美しく輝いて見える。
毎日見ている景色さえ、「君」の存在がもたらす影響が大きいのでしょう。
そんなことに気づかなかったこと、「君」だけを愛している事実から逃げていたことを、後悔しています。
自分の馬鹿さ加減に気がついた「僕」は、ようやく前に踏み出そうとするのです。
君の隣で笑うのは?

相手の見ている景色を想像しています。
「僕」と同じ気持ちなのだろうか?それとも誰か違う人のことを考えているのだろうか?
「君」の本心はわからず、自信が持てないまま「僕」は前に進もうとしています。
「僕」は何をするにも、どの景色を見るにも、全部「君」にいてほしい。
「僕は やっぱり僕は」と何か心に決めていますね。

最後のサビには、最初と違う部分があります。
最初は、隣にいてほしいのは誰なのか、「僕」はわかっているのに、まだはっきりと答えを出そうとしていませんでした。
しかし、最後、ついに心に決めてどんな時も、隣にいてほしいのは「君」ヒロインは「全部君」と言っています。
「僕」はまだ実際に行動していませんが、少しでも自分の気持ちに素直になることで前向きにいこうという気持ちが見えるエンディングでした。

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さいごに
back numberの『ヒロイン』は男性目線ではありますが、きっと女性も共感できるような主人公の切ない気持ちがあります。
駄目な「僕」の精一杯のラブソング、優柔不断な人間の恋の苦悩と希望を歌っているこの楽曲は、たくさんの共感を呼ぶ名曲になりました。
『ヒロイン』はback numberの中でも定番の1曲。
ぜひMVとともに聴いてみてくださいね。