今回はaikoさんの新曲「果てしない二人」の歌詞を考察していきたいと思います。
10月12日にリリースされる43枚目シングルの表題曲で、シングルリリースに先駆け、10月7日に配信リリースされることが発表されました。
また、本楽曲は映画「もっと超越した所へ。」の主題歌にも起用されており、そちらも話題になっています。
映画の内容と合わせて見ていきましょう。
映画「もっと超越した所へ。」
10月14日に公開される前田敦子さん主演の映画作品。
2015年、下北沢ザ・スズナリで上演され“映像化不可能”とも言われた、劇作家・根本宗子さんの戯曲を映画化した話題作です。
共演には菊池風磨さん、伊藤万理華さんなど、豪華俳優陣が出演しています。
映画の公開が楽しみですね。
果てしない二人 歌詞考察
映画原作のストーリーについても触れますのでネタバレにご注意ください。
あなたにプレゼントがあるの 大したものじゃないけれど
心の底から想って買ったよ とても楽しい時間だったよあの日が巻き戻ったとしても あの場所で出逢っていなくても
出典：果てしない二人 / 作詞・作曲：AIKO
あたしはあなたを好きだと言うよ なんてしたり顔して
4人とも問題ばかりの「だめんず」と付き合っているこの物語。
楽曲は4人の女性目線で彼氏への想いが歌われています。
冒頭のプレゼントを渡すシーンからも、主人公が彼氏を喜ばせようとしていることが分かりますね。
“あの日が巻き戻ったとしても あの場所で出逢っていなくても あたしはあなたを好きだと言うよ”
巻き戻るというワードは、物語の構造に関わる重要な歌詞です。
続きの歌詞を見ていきましょう。
月もとっくに眠っていて
出典：果てしない二人 / 作詞・作曲：AIKO
愛おしいあなたの声と涙が落ちる音だけ聞こえた
何もかも守ったげる ベイビー
今すぐに飛んでいくよ 繋いでいて 困らせて
果てない二人の始まり
真夜中に聴こえてくるあなたの声と、涙が落ちる音。
これは、彼氏を放っておけない主人公の心を表していると感じました。
“何もかも守ったげる ベイビー” という歌詞からも、主人公が彼氏を大切に思っていることが分かります。
もし困ったことがあったなら “今すぐに飛んでいくよ”。
何度も巻き戻って繰り返す “果てない二人の始まり”。
知らずにすれ違ってたね 自由に媚びずに遊んで
夢かと錯覚しそうなキスを足りないものだらけの部屋でしよう馬鹿だと笑って片付けて ダメねってその襟を直して
出典：果てしない二人 / 作詞・作曲：AIKO
死ぬまでその先もやれたらさ 次もまた逢おうね
原作では、初めは甘えてばかりの彼氏を可愛いと思っていた主人公でしたが、エスカレートしていく甘えに腹立たしさを覚え、険悪になってしまいます。
“知らずにすれ違ってたね” という歌詞は、彼からの甘えに答えているうち、都合のいい女になってしまったという切ない気持ちが込められているように感じます。
すれ違いに気が付きつつも、見ないように仮初めの恋を続けた二人。
しかし、原作ではケンカの絶えない日々に我慢できず、4人とも同じタイミングで彼氏を家から追い出します。
２月も雨で濡れた心 夏の夜煙くゆらせて
マフラーで包む前に温めてよ
掌で踊りたいの ベイビー
疲れて寝過ぎてダルくって喧嘩したきっかけは忘れた 全部叶えばいい綺麗に何もなくなって 昨日の事は冗談と 明日もまた面倒くさい
出典：果てしない二人 / 作詞・作曲：AIKO
悲しみを喰らって求めあおう
2月、雨(梅雨)、夏の夜、マフラー(冬)と季節の移り変わりを感じさせる歌詞が並びます。
これは、別れて月日が経ったことを表しているのではないでしょうか？
面倒を見てあげた彼氏はもういません。
主人公がもう一度出会いを求めていることが分かりますね。
“綺麗に何もなくなって 昨日の事は冗談と 明日もまた面倒くさい”
この歌詞も、繰り返すなんの変哲もない日常に飽き飽きしている様子が描かれています。
代わり映えのしない毎日に飽き飽きしている主人公が、同じ境遇の人を探しているのではないでしょうか？
ネタバレになりますが、原作では、4人と別れた元カレは、それぞれ違う4人と恋仲になります。
お互い違う相手と恋愛関係になりローテーションした奇妙な関係。
初めはうまく行きそうだったものの、やはり甘えすぎて同じような結果をたどります。
月もとっくに眠っていて
出典：果てしない二人 / 作詞・作曲：AIKO
愛おしいあなたの声と涙が落ちる音だけ聞こえた
何もかも守ったげる ベイビー
今すぐに飛んでいくよ 繋いでいて 困らせて
果てない二人の始まり
男運のなさを嘆く女性たちは、彼をダメにしているのは自分のせいなのかもしれない、と思い立ち、元カレとの復縁を決意します。
物語の最初に戻った状態ですね。
冒頭の “巻き戻ったとしても” という歌詞は、このループ状態を指していると思われます。
付き合って、甘えられて、すれ違って、別れるというループを永遠に繰り返す男女。
まさに「果てしない二人」というタイトルが当てはまるのではないでしょうか？
映画ではどんなストーリーが描かれているのか、公開が楽しみです！
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さいごに
いかがでしたか？
曲のリリース、映画の公開が楽しみですね。
新しい情報が入り次第、記事を更新するのでチェックお願いします！
デザイナーの真知子、ショップ店員の美和、風俗嬢の七瀬、元子役の鈴は、問題ばかりの男と付き合っていた。
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映画ナタリーより